美 going on

長野県下の小中学校の図工美術教師による,毎日の「図画工作」「美術」の授業の様子を紹介します 

光のプレゼント。

2014年12月20日 23時08分31秒 | すわび。
 「すわび」の柄澤です。
 2年生で光を使った造形遊びをやってみました。
タマゴパック、CDケース、プラコップ、ゼリーの容器などをの光を通す材料に、カラーセロファンやマーカーで色を加えていきます。
青空をバックに、大きめの窓ガラスの前に並べたり貼り付けたりして楽しみました。この時期は5時間目ともなると、太陽の高度が低くなるので、思いのほか影が長くのびて、床や壁に映るのですが、それがまた実に美しく見えました。


 プラコップに水色とピンクをそれぞれ塗った子は、2つのコップを重ねたらとても美しい影が映りました。その後、この子は他の色も重ねて「マーカーにない色ができた。光と友だちになったみたい。」と喜んでいました。


 別の子は、タマゴパックにマーカーで着色し、開いた状態で光を当てたものと、フタと重ねて光りを当てたものとでできる影の模様を楽しんでいました。感想には「影に色がつくのは知っていたけど、こんなに色がつくのは知らなかった。」とありました。光という身近な素材の新しい価値に気づいたようです。


 自分で持ってきたCDのケースに細かく切ったカラーセロファンを糊で貼り付けた子もいました。光に当ててみると、拡大されてまるでステンドグラスのようでした。窓に貼り付けたものの影を白い紙に映すと、幻灯のような優しく美しい色が見えました。


 LEDなどが手軽に手に入り、光の造形も楽しみやすくなりましたが、自然光は暖かみがあり、時間と共に変わっていく面白さも味わえますね。それにしても、やはり、天候や太陽の高度を考えると、初夏~秋にやった方がいいですね。