安茂里小坂井です。
長崎先生が、子どもたちの「上手な絵」について考察しておられたので、すこし絡めての話題です。
美術の授業を「苦手」な理由を尋ねると、やはり「上手く描けないから」と多くの子どもたちが答えます。特に「リアルに描けない」からと口をそろえてよく言います。この場合のリアルは写実的、本物そっくり、写真みたいを意味しています。
そこでこの鑑賞を行います。
題材名「絵の役割について」
準備するもの
写実的な作品(写真はドミニク・アングルの作品)
ゴッホの作品
※いずれも資料集や作品集から撮りました。プロジェクターで拡大して提示します。パソコンのプレビューだけで十分です。拡大もできます。
展開
1 まずは2つの作品をじっくり見せます。タッチの違いもしっかりと。
2 次に書かれた年代を提示します。
3 質問「技術が高まって、写真みたいに描けるようになるならわかるけれど、時代が進むとゴッホのような絵になっていったのはなぜ?」
子どもたちは困ります。
「リアルに描くのに飽きてしまったから」等など。あまり時間をとっても困るだけなので、見計らってヒントをだします。
4 実はこの40年の間に今ではどこにでもある「ある物」が発明されました。そのせいで絵は変わっていくのですが・・・それはなんでしょう?
5 答えは・・・カメラ
カメラの登場は、絵の役割を大きく変えました。まったくその通りに自分の姿を残せるのですから。
必然的に、絵は写実的であることから、離れていくことになりました。そこで自分の感じた印象が大事になってきました。
6 美術の授業で学んでほしいことは、リアルに描くことよりも、自分の思いを色や形でどう伝えるか。
写実的にしたいなら写真を撮ればいい。写真では足りない部分「私にはこう見えた」「感じられた」を大事にしたい。
と結びます。
私はこれを中学校2年生の最初の授業にしていました。ともすると、写実一辺倒になりがちな子どもたちの気持ちを、すこしでも和らげることができるといいのですが・・・。
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長崎先生が、子どもたちの「上手な絵」について考察しておられたので、すこし絡めての話題です。
美術の授業を「苦手」な理由を尋ねると、やはり「上手く描けないから」と多くの子どもたちが答えます。特に「リアルに描けない」からと口をそろえてよく言います。この場合のリアルは写実的、本物そっくり、写真みたいを意味しています。
そこでこの鑑賞を行います。
題材名「絵の役割について」
準備するもの
写実的な作品(写真はドミニク・アングルの作品)
ゴッホの作品
※いずれも資料集や作品集から撮りました。プロジェクターで拡大して提示します。パソコンのプレビューだけで十分です。拡大もできます。
展開
1 まずは2つの作品をじっくり見せます。タッチの違いもしっかりと。
2 次に書かれた年代を提示します。
3 質問「技術が高まって、写真みたいに描けるようになるならわかるけれど、時代が進むとゴッホのような絵になっていったのはなぜ?」
子どもたちは困ります。
「リアルに描くのに飽きてしまったから」等など。あまり時間をとっても困るだけなので、見計らってヒントをだします。
4 実はこの40年の間に今ではどこにでもある「ある物」が発明されました。そのせいで絵は変わっていくのですが・・・それはなんでしょう?
5 答えは・・・カメラ
カメラの登場は、絵の役割を大きく変えました。まったくその通りに自分の姿を残せるのですから。
必然的に、絵は写実的であることから、離れていくことになりました。そこで自分の感じた印象が大事になってきました。
6 美術の授業で学んでほしいことは、リアルに描くことよりも、自分の思いを色や形でどう伝えるか。
写実的にしたいなら写真を撮ればいい。写真では足りない部分「私にはこう見えた」「感じられた」を大事にしたい。
と結びます。
私はこれを中学校2年生の最初の授業にしていました。ともすると、写実一辺倒になりがちな子どもたちの気持ちを、すこしでも和らげることができるといいのですが・・・。
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