紅君のお部屋

 
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身動きが取れませんでした!

2019年10月25日 | Weblog

 四面楚歌という言葉がありますが、千葉県は大雨で午前11時頃はイキイキサロンが行われていた、長南町の改善センターは三方すべての道路が塞がり、孤立していました。

 それどころか、通りかかりの人が車で緊急避難してきた人も何人かいました。

 予兆は10時頃にはありました。

 大雨で改善センターの2階のカーテンが雨漏りで何枚か濡れていました、気の付いた職員の方が雑巾で拭いてバケツに絞り込んでいました。写真↓

 それからしばらくすると、M地区3件床上浸水の情報が入り、長南郵便局近くの民家も冠水の情報などが入り地元議員のO氏が状況確認に行きました。

 そんな状況の中、紅君も情報収集に入ると、それと相まって改善センターの裏手の山が土砂崩れを起こしました。写真↓

 改善センターは福祉避難所なのです。

 まず安全確認です。

 2Fから土砂崩れを確認すると幸い?に裏の倉庫棟等で止まっています。

 総体的に見て、この山の土砂量なら改善センター崩壊はないと判断できたので、ここは安全という確信が得られました。

 ※裏山を心配した、役場職員が崖の下で写真撮影をしていたので咎めました。

「危ない、近づくな!」・・・人間って、危険に対して鈍感なのです。

 さて、ここが安全ならあとは14:30くらいに小止みになる雨の通過を待つばかりなのでしたが・・・

 そんなことを主催者と話していると、前述の避難依頼者がやってきました。

「私は中原に住んでいるのですが、公民館に避難しようと思ったら、聖苑の手前が倒木で通れないので、坂本利根里を通ろうとしたら道路が冠水していましたが、やっと通ってきました。そして、公民館の手前、そこの中学の前が土砂で通れません、何処にも行けないのでここにしばらく寄せてください」

(あわてていて、何回も聞きなおして、上記の貴重な情報になりました・・・あわてない、落ち着いて)

「大丈夫ですよ、ここは避難所にもなるところですから、しばらく演芸でも見て行ってください」

※主催者から、被災の悪い状況も報告されていましたが不安ばかり先行するといけないので、演芸は続けてもらっていました。

さて、情報確認です、事務室で事務員に紙と鉛筆を貰うと簡易な地図を作成してイキイキサロン参加地区の道路状況を把握しました。

 どうやら、改善センターにつながる道路は全部、通行止めになってしまいました。

 演芸の途中で、大急ぎで主催者の役員に集まって貰い、状況説明をして提案と具体策を進言して進めていました。

 「今は完全封鎖ですけど、水が引けば、道路の土砂が片づけられれば帰れます、でも最悪はここで宿泊避難もあり得ます、とりあえず道路の情報を14:00までに集めます。安全な帰宅方法がわかるまで、ここにいてもらいます。この状況説明を役員でしてください」

『私がフォーロします』・・・役員さんの説明の後は、とりあえず今は移動しない方が「安全」ということでここにいてもらい、演芸を楽しんでもらうようお願いしました。

 ※出演者の一団が公民館まで一時避難をするというところでしたが、玄関で止めました。

「今、公民館に行く道を片し始めたという情報が入りましたが、まだ危険です。移動をせずに、しばらくここにいてください」

※そんな言葉の余韻があるうちに、地元のM議員がA建設のショベルカーを出動させ、中学校前の土砂と聖苑前の土砂を短時間で片付けてもらってしまいました。・・・2次災害もあった状況でしたが(^-^)とりあえず通行が再開されました。(・・・ん~)

 ここで特筆です。

 道路情報は役場の担当部署からいただいたのですが、詳細については「私が、道路の状況を確認してきます」女性のS協職員が先頭たち情報収集に出かけてくれました。

 この人のくれた情報は役に立ちました。通行できない場所が完全に把握できて、帰宅できない地区の人がわかったからです。

 これに基づき帰宅計画が出来上がり、バスを確保して14:30から帰宅が予定時間通りに開始されました。また、帰宅できない地区はバスではなく、役員さんが小分けして送ってくれました。

 また、冠水で帰宅が出来ない方は公民館に一時避難をしてもらいました。

 状況を把握できると避難(帰宅)もスムースに行くものです。

 さて、長くなりましたが、改善センターを片づけて、被災状況を確認に行くと通行止めはまだいたるところにあり、大きな爪痕を確認することが出来ました。

 そして、地元で報告を受けていた通行止めを確認すると、先ほどのA建設さんが作業をしてくれていました。

 しかし、残念なことにあとわずかなところで、ショベルカーの前輪がパンクしてしまいました。

 「ダメです、パンクしてしまったので、作業は中止しますが近くに役場車がいますのでそちらを呼びました、私たちは他の現場に行きます」・・・てきぱきした笑顔で去っていきました。

『ありがとう!!』

 開通を待ちわびていた人たちの希望の火が消えてしまいそうでしたが、30分もしないうちに役場車が到着して、暗くなっても作業を続けてくれ、見事、小1時間で開通となり、道路の反対側で娘を待ちわびていた老婆も娘と対面して、安心して公民館に避難していきました。

『ありがとう、本当にありがとう』地元民の声を伝えておきます。

・・・まだ、町には通行止めはたくさんあります、よろしくお願いします。

 

※表題写真は近所の家の地滑りで民家に押し寄せた巨木です。旧宅はこの巨木の位置にあったので「昔の家に住んでいたら、死んでいたね」という話も出ていました。

 

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