部下が無条件でついていきたくなるリーダー

2017-11-20 20:49:12 | 日記
リーダーシップについて考えているとき、「太平洋戦争 語られざる証言」(文藝春秋H28.9月号から抜粋)があった。忘れないために、以下に記す。
『ニューギニアは、日本本土の二倍ほどの大きな島です。昭和18年暮れ頃、すでにニューギニアは孤立し、制海空権は完全に敵の手に落ちていました。海上からの物資輸送もままならない。将兵たちには食糧もない、武器弾薬もない、薬もない。栄養失調とマラリアで苦しみながら戦い、そして湿地を、深いジャングルを大小の河川を急峻な山脈を越えて機動していました。東部ニューギニアを担当する第18軍の作戦地域は言ってみれば函館から岡山までの距離に相当する、およそ1200㎞に及ぶ広大な範囲を連続不断の戦闘と機動に明け暮れていました。その中でも、最後の最後まで将兵達が渾身の力を振り絞って戦うことができたのは、各部隊将兵の敢闘精神はもちろんのことですが、安達軍司令官の存在が大きかった。軍司令官は「承詔必謹」の透徹した精神と、部下に対する深い愛情を持った人でした。「承詔必謹」というのは、与えられた命令、すなわち詔を承ったからには謹んで受け
必ず遂行するという強い責任感です。また、愛情とは、時に荒々しく、時に慈愛に満ちた「男の愛情」です。最後は俺がすべての責任を取るという、懐の深い愛です。安達中将は作戦の節目には必ず最前線に行って作戦指導をされ、第一線で兵隊に会うと「ご苦労だねぇ、ご苦労だねぇ」といつも声を掛けて、雰囲気は本当に「親父」という感じでした』。部下が生死を越えて無条件でついていきたくなるリーダーは、このような人物なのだろうと思う。(ニューギニア戦線 安達二十三(はたぞう)中将(第18軍司令官)―堀江参謀の記―)
きょうの楽しかったことは、○一日一本ベースで良質な映画(DVD)を立て続けに鑑賞したこと、○長男の誕生日をささやかに祝ったこと、○夕食は温野菜スープ、連日だが飽きない美味しさがあることだ。(14,840歩)