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普請道楽

建築家との普請の記録のためのブログ。
しかしすでに家も建ち、今では徒然なるまま感じたことを書く「日日雑記」であります。

四十の朝

2009-01-17 09:54:01 | Weblog
本日をもって僕は、40歳になった。
たいした感慨もないのだが、どんな気持ちかと問われれば、
「なんだかなぁ」という感じ。

「不惑」というけれど、そんな事は全くない。
そもそも「三十にして立つ」というが、まだ地面にめり込んだままである。

自分が子どもだった頃、40というと随分と大人だと思っていた。
ティーンエージャーの頃は、40の大人なんて格好悪いと思っていた。
詩人は21で死に、革命家とロックンローラーは24で死ぬ。
まあそれは極端だけれど、青臭いままでいたと思っていたのかもしれない。

だけど僕は、40になった。
メタボ予備軍だし、全然かっこよくないんすよね。

だけどさ、ミック・ジャガーだってしわくちゃだけど腰振って唄ってるし、
カストロだって今だに気の遠くなるような長い演説をやっている。

だから気の持ち方で随分と違うと、そう思うのですよね。

初心忘るべからず。

40歳の朝は、抜けるような青空で始まりました。


地球の重力とメタボ

2009-01-15 12:24:32 | Weblog
今朝、待っていたブツが届いた。
結婚の引き出物で、カタログから選ぶやつあるじゃないですか、
ずっと前にもらったのがあったのだが、何を頼むか、決められずにいた。
それを年明けに、ようやく発注したのだ。

考えてみればこれしか頼むのはなかったのである。



これまで我が家の体重計は、体重を量るだけのシンプルなものであった。
しかし乗る位置によって体重が変わったりして、少し心許ないものであった。

今度のヤツは最新型、いろいろなことが分かる。



内臓脂肪、筋肉量、基礎代謝、体内年齢、骨量・・・。
なんでそんなことまで分かるのか、科学の進歩は甚だしい。
たいしたものである。

しかし最も驚いたのは、その厳密さであった。
この体重計、なぜか最初に地域設定をする。
つまりどこに住んでいるかを、体重計に設定させるのである。
なんでそんな事が必要なのだろうか。

説明書を読んで、びっくらたまげた。



「地球の重力差を補正し使用地域にあわせることにより正しい測定結果が得られます」と書いてある。

重力差っていかほどのものなのだろうか。
なんたる厳密さ、なんたるチーア。

限りなく正確に体重をたたき出そうとする体重計、
その心意気に負けぬよう、39歳男子、メタボ脱却の決意を新たにするのであった。

寿、そしてジャズ

2009-01-14 17:03:04 | Weblog
10年来の友人が、昨年暮れのクリスマスに結婚した。

お相手は、やはり10年来のつきあいであるイスラエルの女性である。
六本木のすし屋で出会い、互いに行き来を繰り返し、結婚にいたった。

究極の遠距離恋愛である。
これって凄いですよね。
だって電話代だってバカにならないし、会おうと思っても10時間以上飛行機に乗らなきゃならんのですよ。

愛の形は人それぞれ。
自由にならないことが多いほど、その深度は深くなることもあるのだ。

新郎は、コテコテの九州男児。
航空管制官という仕事をしている。
仕事柄、英語はお手の物。
熱い男で、こうと決めたらトコトン行くタイプ。
ダイアナ妃悲報の直後、彼はイギリスまで墓参りに出かけた逸話を持つ。

新婦のカレンは、テルアビブ出身。
イスラエルでは、女優、そしてジャズシンガーとして活動をしている。
彼女自身のHPもある。
今月、26日には、新宿のライブハウス、「JAZZSPOT-J」で日本で初のライブもある。
蓮の花が大好きで、日本での芸名は、「花蓮」、なるほど。
興味のある人がいれば、僕も行くので一緒に行きましょう。




寿には、なぜかジャズが似合う。
って、そんなこともないけれど、お目出度いのはいいことだ。
2人の門出に、幸おおからんことを祈念いたします。
どうぞ末永くお幸せに・・・。




それは、あまりに美しかった

2009-01-12 21:39:06 | Weblog
日曜日、建築家の今関くんと、「走り初め」に出かけた。
築地を抜けて、湾岸へと出て、葛西臨海公園への往復コース。
寄り道もいれて70キロのまあまあのロングライドである。

昼過ぎに、葛西臨海公園に到着、すると今関くんが、ある建物が見たいと言いだした。

葛西臨海公園へは、何度か息子ちゃんを連れて出向いたことがある。
マグロの巨大水槽が印象的な水族館は、なかなか斬新な建物だった記憶がある。

そんな話をすると、今関くん、即答する。
「あれは谷口吉生の作品ですよ、谷口さんは日本を代表する建築家の一人です。でも本当に凄いのは、水族館の方ではなく、その近くにある展望台なんです!」

ほー、しらなんだ。
なら見てみようと、その展望台を目指す。

その建物は、雲一つない空に溶け込むように美しくそびえていた。



白い鉄のフレームだけで建物の自重を支える特殊な構造なのだという。
中に入ると、ガラスに囲まれた、すっきりとした空間が広がる。
まるで風景の中に、自分が取り込まれてしまったような不思議な錯覚に陥る。



谷口吉生は、父も有名な建築家。
もっとも有名なのは、ニューヨーク近代美術館新館なんだそうだ。
しかし他の建築家のように、マスコミに露出したりは殆どない。
コンペにも参加することもないらしい。
それでも名指しで指名をうけ、多くの公共建築を手がけてきたらしい。

それにしても、その建物は、あまりに美しかった。

冬だというのに、温室のように温かいなぁと呟くと、
また間髪入れずに今関くんが教えてくれた。

「冬は、温かくていいですけど、夏になると壮絶に暑いらしいですよ」

なるほど。
そりゃそうでしょうね。。。。

9steps

2009-01-12 00:38:37 | Weblog
昨日、妻と7歳の息子と、そして僕の目の前で、それは起きた。
生後11ヶ月の娘が、初めて歩いたのである。

これまで立つことは出来るようになっていた。
しかし最初の一歩がどうしても出せずにいた。



それが突然、歩いたのである。
家族は皆、目の前で起きた「奇跡」に、すぐに興奮状態になった。

一歩歩けば、大声援。
二歩目が出れば、またまた大声援。
そんなこんなで気がつけば、九歩も歩いていた。

それは娘にとって人生最初の記念すべき歩みである。
君の前に道はない、君の後に道は出来る。

娘よ、しっかりと自分の道を歩んでいくんだよ。

年賀状

2009-01-10 03:09:43 | Weblog
今年は、というか去年というか、まだ一通も出せていないのである。

目下のところ、作成中。
というか、もう「寒中見舞い」ですけどね。

今週末中になんとか出したい。

年賀状を頂いた皆さん、
ほんとうにすみません。

まもなくお手元に届きますので・・・。

正月太り

2009-01-08 21:51:10 | Weblog
折角、順調に落としてきた体重であるが、やや増加してしまった。
お正月という、美食イベントに負けてしまった。

最大6キロ減まで行ったのであるが、また1キロ増加してしまった。

せっせと自転車に乗り、食事を節制する。
これしかありませんな。

ここでめげたら元の木阿弥と自分を鼓舞する39歳であった。

ゆるゆると始まる

2009-01-07 22:53:45 | Weblog
昨日、東京に戻った。
本日は、久しぶりにクライン・ハナコ(仮名)と街に出た。
「ハナコ初め」である。

時速30キロでシュンシュン走る。
なんとも心地良い。

国立演芸場で寄席を見た。
その後、新宿で買い物。

帰りは薄暮の時間だった。

松の内最後の日、街もまだなんとなく年末年始モード。
いつもは喧噪に包まれる西新宿、イルミネーションだけがキラキラしていた。



冬の凛とした空気の中、ハナコと風を切る。
道路も混み合わず、走りやすい。

人がいない街も、なかなか悪くない。

海の中道水族館

2009-01-07 09:56:32 | Weblog


行ってきました。

前評判は悪くなかったのだけれど、行ってみてのあまり印象は良くない。
「ここは良いところだから、当然、客は集まる」という哲学が貫かれている。
ベビーカーが有料だったり、スタッフがなんとなく横柄だったりして、
小さな不快感が塵のように積もる水族館であった。

確かにロケーションもいいし、設備も悪くない。
大水槽の前でボーッとサメを眺めているのは、なんとも気持ちがいいし、
イルカとアシカのショーも80年代的な脳天気さがあって、微笑ましい。



でも、なんとなく僕には、あわない。
たとえ、売り物が大量のマグロだとしても、葛西臨海公園の方がしっくりくる。
ま、趣味の問題ですね、きっと。

階段好き

2009-01-06 00:27:32 | Weblog
10ヶ月になる娘、最近、危険な時期にさしかかっている。
ハイハイ、つかまり立ち、自立と次々と成長のステップを駆け上がっている。

そして今、最も興味のあるのがこれである。



階段を見ると、必ず上る。

そこに山があれば、頂を目指すように、
うちの娘は、そこに階段があれば、上階を目指すのである。

いいぞ、いいぞ。
パパがずっと見守っていてあげる。

なーんて、親ばかハリケーン。。。

はかた・そうるふうど

2009-01-02 16:33:25 | Weblog
今年の正月は博多に滞在中である。
1月2日の本日は、満を持して「アレ」を食べにいった。
博多人のソウルフードである。

「アレ」とは、「もつ鍋」でも「トンコツラーメン」でもない。
まして「水炊き」でも「鉄鍋餃子」でもないのである。
それほど知られていないが、実は博多人がこよなく愛す食べ物である。

ナツコにも食べさせたい逸品でもある。
それは、博多のロードサイドの至る所にある。

じゃーん。

「牧のうどん」である。
この看板を見たら、博多人は、まるで「パブロフの犬」のように唾液が出るという。

正月2日から駐車場は完全満車状態であった。


ここの売りは、うどんの常識を根底から覆すものである。
なんと、「柔(やわ)めん」である。
この店では、注文の際、うどんの堅さを選ぶことが出来る。
「硬めん」、「中めん」、「柔めん」から選ぶのであるが、
多くのものは、「柔めんを」選ぶのである。

讃岐がなんだ、腰がなんだ。
うどんは「柔めん」にきまっとろうが、という潔い態度がうかがえる。
信じられないことではあるが、現実である。
さすが「はかたもん」たい。

しかしその味は、想像を絶するものである。
かく言う僕も、数年前に初めてこの「柔めん」と出会い、すっかり「柔めん」信者となったのであった。
博多に来るたびに、「ラーメン」よりも「水炊き」よりも真っ先に「牧の」に足を運ぶ。

今回、僕は「ゴボ天うどん」を選んだ。


見るからに「柔そうな」うどんが、何とも不思議な風情である。
しかもゴボ天が、かき揚げではなく、一本一本揚げられている。
これも「博多」流である。
東京がなんだ、という態度を貫き通しているところが、これまた潔い。

そして食べた「ゴボ天柔めんうどん」。
相も変わらず、最高でありんした。

完食。
星五つでありんす。

ナツコさま、南の地にかようなB級グルマンがございます。
是非、味わって頂きたく存じます。
草々。

年頭の辞

2009-01-01 13:09:56 | Weblog
2009年である。
僕は今年、40になる。
なんとなく節目の年の予感である。

しかし年越しは、何気なくすぎた。
紅白を途中まで見て、眠くなったので、寝た。
起きたら年が明けていた。
あっけない年越しであった。

まあ、でもそれでいい。
肩肘張れば長続きしない。
がんばりすぎない。

先のことなんて誰にも分からない。
だからその時々で悔いのないようにする。
そして、流れに身を任せる。

正しいと信じることをやり続けていれば、
きっとそんなに酷いことにはならないはずだ。

まあそんな、ラスタな気持ちで今年も行きたい。

そういえば・・・、
年賀状を早々に諦めました。
しばらくしたら「寒中見舞い」をお出しします。

とまあ40になっても、こんな僕ですが、どうぞよろしく。

年の瀬

2008-12-30 21:36:44 | Weblog
もう今年も差し迫ってきた。
心残りがあった。

築地のモツ煮である。
ナツコも絶賛のあれである。
先日、甘言男にたばかられ、食べる機会を逸したままになっていた。

で、築地、リベンジを敢行した。
甘言男に加え、仕事の仲間と「モツ煮」屋の前で朝7時に待ち合わせる。
そしてこちらは、今関くんとともに自転車で出かける。

朝6時に自宅をハナコでスタート、のつもりだったのだが、
今関くんがいきなり寝坊で波乱含みのスタートとなった。
朝焼けがあまりに綺麗なので、パチリ。


自転車をかっ飛ばしておよそ40分で築地に到着。
甘言男との約束の時間を10分すぎてた。
築地は、すでに大混雑の様相を呈している。


殺気すら感じられるもの凄い状況。
その中で、甘言男と連絡をとってみる。
きっと「モツ煮」屋の前で並んでいるのだろうと思っていたのだが、
そこは甘言男、一筋縄ではいかない。

「あー、ども。遅れるということだったので、寿司食ってます」

ナンタルチーア。
この男、やはり、ふとか男である。
モツ煮を食べるために、待ち合わせしていたはずなのに、なぜか寿司をくっている・・・。
意味不明である。

そして甘言男、だめ押しの一言。
「もうしばらく寿司食べるに時間かかるので、散歩でもしててください」

こういう男には逆らってはいけない。
抗えば、抗うほど、どつぼな状況にきっとなってしまう。

素直に散歩して待つ。

でしばらくして、「モツ煮」屋で集合した。

小さな列が出来ていたので、少しだけ並んだ。

鍋一杯のモツ煮が俄然食欲をそそる。


モツ煮と、肉豆腐と、ごはんを注文する。

これが目が回るほど旨い!
なんとも言えない・・・。

ようやく伝説の「モツ煮」にありつけました。
甘言男の所行も贖われるほどの旨さでありました。。。

帰りは、今関くんと少し寄り道してウオーターフロントへ。
東京らしからぬノビノビとした風景である。


今年も残すところ、あと一日。
みなさん、良いお年を。。。

紅葉に想ふ

2008-12-24 00:44:16 | Weblog
今年は、クライン・ハナコ(仮名)のおかげで紅葉を沢山見た。

会社の行き帰り、ふらっと寄り道し、その美しさに幾度も心を動かされた。



神宮外苑の銀杏並木。
写真を撮ったまま忘れていたので、ブログにアップしておく。

その美しさは、刹那の美しさ。
だからこそ人は、紅葉に心を惹かれるのかもしれない。

そして過ぎ去りし時は、常に美しい。

かぜひき

2008-12-23 00:38:52 | Weblog
またまた風邪らしい。
朝からせきと鼻水が止まらない。。。

早朝の極寒の築地が効いたのか、
はたまた、ここのところスッキリとしない気持ちのせいなのか、
それとも、激務がたたっているのか、はっきりとはしない。

ま、歳だってことですかね。