物哀しさを覚える

CNN.co.jp：カイロ市内の観光地区で爆弾事件、１人死亡２３人負傷



最初このニュースを聞いたとき、妙な感覚がありました。
「ハン・ハリーリ」という地名に覚えがあったのですが、なんだったのか思い出せなかったのです。


しかし、すぐに疑問は解けました。
ここは一昨年の夏、私がまさに訪れた場所だったのです。
今日の記事では「17歳のフランス人が死亡」という見出しが載っていましたが、一つ間違えれば「19歳の日本人が死亡」だったというわけで。
背筋の凍るような、この世の数奇さを噛みしめるような、そんな心持ちです。





これがその時撮った写真。

人々が密集し、道が広かろうが狭かろうが歩くのに一苦労するこのバザール。
あまり広くない道に構えた店の前で、若い兄ちゃんが
「ヤスイヨ」
「モッテケドロボー」
と、誰に教わったのやら分からない片言の日本語で、笑いながら客引きをしていた様を思い出します。


どこか信じがたく、何とも物哀しい気分です。
被害に遭われた方のご冥福を祈りましょう。