芥録 一冊目

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地震予報

2007-07-19 21:32:46 | コラム
地震への対策として打ち出される「地震予報」。今秋から全国的に導入されます。
この間の新潟地震でも、一足先に実用化された長野県で活躍したそうです。
地震発生18秒前に予報が流れたらしいですね。それだけ時間があれば、かなりの対策をとることができます。

この「地震予報」という発想は、日本古来の思想が表れている素晴らしい方法だと思っています。
発想としては、
発生する少し前に起こることを知る→心の準備→物理的対策(ガス栓ひねる・ドアを開ける・非常物資を持つなど)→地震発生
ですからね。
地震そのものを何とかするのではなく、地震自体は受け入れた上でそれをどう受け流すか、という辺りが実に日本らしい。

日本は昔から自然を「畏敬するもの」として扱っています。
ある時は恵みを与え、ある時は災害をもたらす。災害には苦しめられるが、かと言ってそれが無いと自分達も生きてはいけない。
火山は噴火すると大変ですが、それが無いと温泉はあり得ません。
台風は甚大な被害をもたらしますが、それと共に降る雨は山の土に吸収され、山水を育みます。(いわゆる「緑のダム」ですね。最近は人工ダムなどのせいで減ってきていますけど。)
じゃあ地震が何か恵みをもたらすのか、という話ではありません。
「自然とは、逆らうべきものではない」というのが日本的な考えということです。

毎年必ず大きな地震が起こり、その度に悲しむべき出来事が起こります。
地震予報は、それを少しでも減らせる一助となってくれるのでしょうか。
もちろん、我々人間がきちんと備えをしておくことが大前提となります。
やれることは、やらないといけませんよね。最後の言葉は自戒としておきます。