こばなし

日々のよしなしごと

天守物語 怪~ayakashi~

2006年03月02日 | アニメ
泉鏡花原作の幻想物語。
姫路城天守にまつわる言い伝えを美しき恋愛譚に物語化。
坂東玉三郎主演の舞台・映画などで見知る人も多い。


「東京ラブストーリー」の脚本・坂元裕二、監督・永山耕三コンビ、「メトロポリス」を手掛けた名倉靖博のキャラクターデザインで、映画・舞台で名優たちが競った妖美な世界に挑みます。

“白鷺城”と呼ばれる深い霧に包まれた妖しい城の天守には、忘れ神と呼ばれる魔性の女たちが住んでいた。天守の主人・富姫は逃げた鷹を探しにやってきた鷹匠の図書之助と出会い、恋に落ちる。忘れ神を愛したがゆえに人であることを捨てようとする図書之助、人を愛したがゆえに忘れ神の力をなくしていく富姫。人と魔の間で揺れ動く二人が死を覚悟した時・・・ 
怪~ayakashi~

この物語自体をわたしは知らなかったが、
こんなに切ない物語とは思わなかった。
怪談と思ってあなどっていた。
こんなにも綺麗な恋の物語だとは。

そもそもわたしは時代劇が好きだから、
「あなたと添うことが叶わぬならば、いっそ死にたい」
なんて図書之助の台詞に、立ちくらみすら覚えてしまう。
言われてみたい、そんなこと…!!
「お慕いしております」って告白されたい。変?
それでなくともわたしは鬼太郎さんに本気で恋してたくらいなので、
人間とそうでないものとの恋…なんてドキドキしてしまう。
さらに富姫がまた妖艶…。

最後は涙がばらばら止まりやしない。
人間なんて本当に身勝手で、くだらなくて、
それでもやっぱり愛すべき存在で。

結末の余韻が冷めやらぬうちに、元ちとせの「春のかたみ」が流れ出す。
この曲がまた涙腺を刺激し、回想シーンまで流れるので、ついに号泣。

空を埋める花の色
移りにけりな わが恋
やがてすべてが過ぎ去る後も
あなただけを思ふ

いつか春の夕間暮れ
初めて口付けした
幻のような香りの中で
あなただけを思ふ

あなたの胸に この身をまかせ
わたしは死んで逝こう

作詞作曲 松任谷由実


なんだかすごく、楽しめたアニメだった。
泉鏡花の原作は、少し内容が違うみたいなのだが、
今度図書館に行ったら探してこよう


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