「こんなにかわいいきみを思い出せなかったなんて、ぼくはよほど頭のうちどころを悪くしていたんだな」

あたまがおもくて
ふらふらする…


車に乗って
曲がらなきゃいけないのに
まっすぐ行こうとしちゃって
おい！
っていうことが2回くらいあった
やっぱり疲れてんのかな
あと血が足りないんだ
きっと


寝ても寝ても眠れる



町田に行かなきゃならなくて
ついでにぷらぷらしようと歩いてたのだけれど
疲れてしまって
すぐ帰ってきた

目を開けているのがつらい

そしてなんだか滅入った
みんな幸せそうなんだもん



あぁみにくい

みにくいあたすは捨てようぞ



なんだかとても疲れた




動物の出てくる話は好きだな











　熊はうちどころが悪かっただけで、それほどばかということもない。ハチがほんの短い命だということは知っていたから驚きはしなかった。
　そっと手のひらにハチをのせ、その一生が楽しいものであったことを願った。クマバチというからにはたとえ熊気どりであったとしても他人のような気がしなかったのだ。
　熊は亀のこうらをやさしくなでた。


頭のうちどころが悪かった熊の話／安東みきえ