まだめそめそ病が治らないのは
月初めで
月曜日で
生理だからだ
きもちわるい
いらいら
めそめそ
やりすぎコージーを見ている間は
爆笑した
ああおかしい
ますだおかだ岡田のケロッグへのツッコミが
本当に素晴らしくて感嘆した
有酸素運動マンが
けっこうすきだ
一番すきなツッコミは
堤下だなぁ
ねむすぎて
頭を洗ったのか
体は洗ったのか
顔は洗ったのか
全然思い出せない
心がふわふわしていて
落ち着かない
むさぶるようにおんがくを
おんがくを
おんがくはぜったいに
うらぎらないから
きたいなんてしない
うらぎられるから
きたいなんてしない
なきをみるのはじぶんだ
きたいするな
するんじゃない
でもそれって
かなしい
振り回す男はクソだけど
振り回される女もクソだ
ああ
いまだにね
考えちゃうんだ
わたしってそんなに
魅力ないのかなぁって
一生懸命だったのに
好きな人に
好かれないのは悲しい
どうしたら好かれるのか
わからなくなったし
好きって言うのが
怖くなった
答えをもらえないのも
笑って誤魔化されるのも
怖いから
そんなのずるいよなぁ
最低だよなぁ
胃がきりきりする
泣きそうになる
ばかだったって
今はわかるけど
怖いもんは怖いんだ
もっときれいになりたい
もっとかわいくなりたい
もっとかっこよくなりたい
もっとやさしくなりたい
とりあえず
こいできるのか
ということが
いちばんのふあんかしら
ああ
出会った順番とか
年齢とか
そんなことに
意味はないって思う
好きになったら
関係ないよ
なんでみんなそんな
年下とか年上とか
こだわるんだろう
肉体の年齢に
なんの意味があるんだろう
死んだら関係ないのにさ
なんにも知らないのに
なんにも見てくれないのに
すきとか言わないでよ
あなたはわたしのこと
きらいかな
よしもとばななの
愛しい男の人の描写のところ
読んでいると
涙が出そうになったり
泣いたりする
しっくりしすぎる
じわ~って
きてしまう
こいするって
こうなんだ
やっぱりすきになりたい
そして彼は彼で自分の生活から抜け出したかった。そこに目新しい私が登場して、一気に力を得た。そこには確かになにかしらほんとうのものはあったけれど、どんなきれいな味付けをしてみたところでしかたない。
ほんとうにそれはよくある話で、それでも私と彼にとっては人生でたった一度のことなのだ。
思い返してみると、やっぱり「人生の一時期を彼と過ごしてよかった」と思う。
あの祭りのようなものを経験してよかった。景品は思い出として両手にいっぱい得ている。
あの人と見る星空が好きだった。いっしょに歩くときの速度が実にぴったりときていた。
土いじりをしているときの丸い背中が好きだったし、静かなしゃべりかたや少しかすれた声が、迎えに来てくれるときの車の動かしかたさえも好きだった。
ただ飽きずに何回でも見てしまう、近くに行きたくなってしまう。恋とはそういうものではないだろうか。
王国 その3 ひみつの花園/よしもとばなな
月初めで
月曜日で
生理だからだ
きもちわるい
いらいら
めそめそ
やりすぎコージーを見ている間は
爆笑した
ああおかしい
ますだおかだ岡田のケロッグへのツッコミが
本当に素晴らしくて感嘆した
有酸素運動マンが
けっこうすきだ
一番すきなツッコミは
堤下だなぁ
ねむすぎて
頭を洗ったのか
体は洗ったのか
顔は洗ったのか
全然思い出せない
心がふわふわしていて
落ち着かない
むさぶるようにおんがくを
おんがくを
おんがくはぜったいに
うらぎらないから
きたいなんてしない
うらぎられるから
きたいなんてしない
なきをみるのはじぶんだ
きたいするな
するんじゃない
でもそれって
かなしい
振り回す男はクソだけど
振り回される女もクソだ
ああ
いまだにね
考えちゃうんだ
わたしってそんなに
魅力ないのかなぁって
一生懸命だったのに
好きな人に
好かれないのは悲しい
どうしたら好かれるのか
わからなくなったし
好きって言うのが
怖くなった
答えをもらえないのも
笑って誤魔化されるのも
怖いから
そんなのずるいよなぁ
最低だよなぁ
胃がきりきりする
泣きそうになる
ばかだったって
今はわかるけど
怖いもんは怖いんだ
もっときれいになりたい
もっとかわいくなりたい
もっとかっこよくなりたい
もっとやさしくなりたい
とりあえず
こいできるのか
ということが
いちばんのふあんかしら
ああ
出会った順番とか
年齢とか
そんなことに
意味はないって思う
好きになったら
関係ないよ
なんでみんなそんな
年下とか年上とか
こだわるんだろう
肉体の年齢に
なんの意味があるんだろう
死んだら関係ないのにさ
なんにも知らないのに
なんにも見てくれないのに
すきとか言わないでよ
あなたはわたしのこと
きらいかな
よしもとばななの
愛しい男の人の描写のところ
読んでいると
涙が出そうになったり
泣いたりする
しっくりしすぎる
じわ~って
きてしまう
こいするって
こうなんだ
やっぱりすきになりたい
そして彼は彼で自分の生活から抜け出したかった。そこに目新しい私が登場して、一気に力を得た。そこには確かになにかしらほんとうのものはあったけれど、どんなきれいな味付けをしてみたところでしかたない。
ほんとうにそれはよくある話で、それでも私と彼にとっては人生でたった一度のことなのだ。
思い返してみると、やっぱり「人生の一時期を彼と過ごしてよかった」と思う。
あの祭りのようなものを経験してよかった。景品は思い出として両手にいっぱい得ている。
あの人と見る星空が好きだった。いっしょに歩くときの速度が実にぴったりときていた。
土いじりをしているときの丸い背中が好きだったし、静かなしゃべりかたや少しかすれた声が、迎えに来てくれるときの車の動かしかたさえも好きだった。
ただ飽きずに何回でも見てしまう、近くに行きたくなってしまう。恋とはそういうものではないだろうか。
王国 その3 ひみつの花園/よしもとばなな