こばなし

日々のよしなしごと

となりのトトロ

2006年07月28日 | 映画
小学6年生のサツキと4歳の妹メイが引っ越してきたおんぼろな家の隣には、遠く見上げるほどに大きなクスノキの森があった。やがて2人はその森の主である「へんないきもの」トトロと出会い、胸躍る体験をすることになる…。
かつてはこんなにも豊かだった日本の自然と、それに畏敬の念をもちながら暮らす生き方のすがすがしさ。そんなテーマを夢あふれる作品に仕立てたのが、この『となりのトトロ』だ。『ルパン3世カリオストロの城』『風の谷のナウシカ』などを手がけ、アニメファンの間ではすでにカリスマとなっていた宮崎駿監督の存在を一般に知らしめた作品でもある。
他人への優しさを忘れない人々、両親の言葉ひとつひとつに込められた愛情、何げない日常の1コマがドキドキするものに変わるその瞬間。どの場面を見てもみずみずしく、そして懐かしい。トトロの姿に子どもは目を輝かせ、大人は心が洗われる、まさに世代を超える名作と言えるだろう。(安川正吾)
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久しぶりにトトロを観て、きっと今までで一番泣いた。
馬鹿みたいに泣いた。

カンタは馬鹿だ。
典型的な馬鹿ガキ。
でもやっぱり、そんなカンタを可愛いと思ってしまう。

台詞をいちいち覚えてるなぁと、自分で感心してしまう。
「おまえんち、おっばけやーしきぃー!」
「かんたぁ~!」
「メーイちゃーん」
全部一緒に言ってしまう。

サツキはいい子すぎる。こんなにいい子はいない。
「お母さん、死んじゃったらどうしよう!」と、
おばあちゃんにやっとのことで泣きつくサツキの気持ちが、
すごくよくわかって、泣いてしまう。
わたしはサツキほどいい子じゃない。
でも妹がわがままだと、自分はわがままを言ってはいけないと思ってしまう。
自分はしっかりしなきゃ、ちゃんとしなきゃ、と思ってしまう。
手がかからないから、わたしは放っておかれ、妹ほど心配もされず、
妹よりも自由にはできたけど、寂しかったんだなぁと、
今となっては思う。
実際わたしは、結局それで爆発したのだ。
子育てって難しいよ。

いくつになっても、ネコバスに乗りたい。
あのふわふわ。たまらない。
もうトトロを見ることはできないけれど、
感じることくらいはできるかなぁ。