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(blogzineの記録) FT-627A

2006-01-08 | FT-627
2006年1月 8日
FT-627A
50MHz専用FM機、FT-627Aを直しました。送受がダメということで、最初PLLを疑っていましたが、どうも大丈夫みたい。SGの信号を入れると受信できます。が、-30dBm程感度が悪い。トランジスター1段の増幅度はだいたい10dB前後であるので、-30dBmも悪いというとトランジスターが3段も悪いということになってしまう。いくら古いといえど3段も一度に悪くなるとは考えられず、ANTダイオードスイッチを疑う。回路図をなんとか入手し、受信回路に最大限の入力信号をあたえる形でダイオードをカットしてみたが、変わらず。あれ~?試しにSGの信号をTS-690SATに入れるとTS-690SATも-30dBm程感度が悪い。アレ?てんで、ケーブルを調べてみるとBNCコネクターが緩んでた、Hi。で、再度FT-627Aに信号を入れると、-127dBmくらいのFM信号は確認できて、感度はまずまず。取り扱い説明書の調整方法を元に周波数同調BPFを調整すると-130dBmくらいまで確認できるようになった。これでプリアンプを2段入れてるTS-690SATとほぼ同じくらいになった。次は送信だ。1W未満しか出ていないが、信号は確認できる。これでPLLは大丈夫だと判断した。(レベルの問題はあるかもしれない)
とりあえず、3ステージの各トランジスタの電圧を見ていく。ショートしているような兆候は無い。壊れているとしたらどうもオープンモードで壊れていそうだ。幸いオシロが100Mhzまでの物なので3ステージの送信段をオシロで見ていく。初段の2SC2053は脚が黒くサビていたが、問題なし。プリドライバーも増幅している。ファイナルのMRF479を見てみるとあれ~?全然増幅してないじゃん。で、MRF479をサーチすると、どうも2SC1945と同じみたい。サトー電気に在庫があるのでさっそく買いに行く。¥735だった。でさっそく交換だ。よくみるとシリコングリスが付いてない、なんで?もちろんグリースを塗って、交換してパワーが出るようになり、やれやれ。

2019/3/13追記
上記はもう13年も前で、既に2SC1945は、サトー電気には有りません。代替として、2SC1972が使えるそうですが、お値段が・・・。この手のTRは絶滅種なんでしょうね。AliExpressで2SC1945の中国製は売っていますが、おそらく三菱のライセンス生産では無く贋物だと思われるので、動作するのかどうかわかりません。

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