東北新幹線「はやて」をベースにした中国版新幹線「CRH2」が28日から営業運転を開始した。上海の報道機関は日本の新幹線技術が導入されたことについて奇妙なほど沈黙を守った。しかし、中国人乗客の多くはインターネットで日本の技術が使われていることを知っていた。かつて新幹線技術の導入に対する強い反発が中国国内でたびたび報じられたが、“新幹線”の速さと快適さは歓迎されているようだ。(上海 前田徹)
国営・中国中央電視台(中国中央テレビ)が14日と21日に日本の新幹線技術について環球時報を引用する形で「事故らしい事故を起こしていない」と好意的に報じた以外、まったくと言っていいほど日本の技術導入には触れられなかった。一般紙の解放日報と新聞晨報なども日本の影を消して営業運転を伝えた。
今回、営業が開始された南京線と杭州線のうち、南京の方が反日感情は強いとされる。車内の座席の配置や設備は日本の新幹線とそっくり。だが、28日に上海発のCRH2の乗客にインタビューしていた南京電視台の記者は「弾丸列車は純国産です」と言い切った。
しかし、記者が乗客に直接インタビューしてみると、杭州線の乗客の大半が「座席がゆったりしているし快適」「ついに(日本の)新幹線が来た」と喜んでいた。南京線の乗客も若い世代を中心に歓迎ムードだ。
南京で装飾店を経営する女性(35)は「日本をよく思っていない」と前置きしながらも「日本の新幹線についてはさまざまな話を聞いており、イメージは良い。これからは上海と近くなる」と話した。上海で会計事務所に勤める女性(23)も「日本のテレビドラマをインターネットなどで見ていて新幹線はよく知っている。きれいで安全」と手放しで日本の技術をたたえた。
男性客の多くは新幹線についてインターネットを通じて情報を入手しており、海運業者(34)は「日本であろうがなかろうが速くなりさえすればよい」と冷静に話した。
年配の乗客はあまり話したがらなかった。無錫から来た男性(66)は「もちろん新幹線の評判は知っているが、それが中国に来たことに何も感じない」とぶっきらぼうに答えた。
CRH2は日本のはやてなどに採用されているE2系1000が原型になっている。中国は技術力の差を埋めるためフランス、ドイツ、カナダとも技術移転契約を結んでいる。はやての最高速度時速270キロ。CRH2は当面、最高速度160キロで運行し、今年4月のダイヤ改正で200キロ台にまで上げる。
日本の新幹線技術導入は2002~03年にかけ中国鉄道部が在来線の高速化とともに北京-上海間の高速鉄道建設計画を明らかにしたことで浮かび上がった。技術導入の過程で、反対する署名運動が反日サイトで展開された
(産経新聞より引用)
反日といってもコンプレックスだということがわかります
国営・中国中央電視台(中国中央テレビ)が14日と21日に日本の新幹線技術について環球時報を引用する形で「事故らしい事故を起こしていない」と好意的に報じた以外、まったくと言っていいほど日本の技術導入には触れられなかった。一般紙の解放日報と新聞晨報なども日本の影を消して営業運転を伝えた。
今回、営業が開始された南京線と杭州線のうち、南京の方が反日感情は強いとされる。車内の座席の配置や設備は日本の新幹線とそっくり。だが、28日に上海発のCRH2の乗客にインタビューしていた南京電視台の記者は「弾丸列車は純国産です」と言い切った。
しかし、記者が乗客に直接インタビューしてみると、杭州線の乗客の大半が「座席がゆったりしているし快適」「ついに(日本の)新幹線が来た」と喜んでいた。南京線の乗客も若い世代を中心に歓迎ムードだ。
南京で装飾店を経営する女性(35)は「日本をよく思っていない」と前置きしながらも「日本の新幹線についてはさまざまな話を聞いており、イメージは良い。これからは上海と近くなる」と話した。上海で会計事務所に勤める女性(23)も「日本のテレビドラマをインターネットなどで見ていて新幹線はよく知っている。きれいで安全」と手放しで日本の技術をたたえた。
男性客の多くは新幹線についてインターネットを通じて情報を入手しており、海運業者(34)は「日本であろうがなかろうが速くなりさえすればよい」と冷静に話した。
年配の乗客はあまり話したがらなかった。無錫から来た男性(66)は「もちろん新幹線の評判は知っているが、それが中国に来たことに何も感じない」とぶっきらぼうに答えた。
CRH2は日本のはやてなどに採用されているE2系1000が原型になっている。中国は技術力の差を埋めるためフランス、ドイツ、カナダとも技術移転契約を結んでいる。はやての最高速度時速270キロ。CRH2は当面、最高速度160キロで運行し、今年4月のダイヤ改正で200キロ台にまで上げる。
日本の新幹線技術導入は2002~03年にかけ中国鉄道部が在来線の高速化とともに北京-上海間の高速鉄道建設計画を明らかにしたことで浮かび上がった。技術導入の過程で、反対する署名運動が反日サイトで展開された
(産経新聞より引用)
反日といってもコンプレックスだということがわかります