中国の極悪行動を忘れない

日々繰り返される中国の極悪行動を記録

中国経済発展支える地方の腐敗 書記解任で明るみに

2007年01月08日 | Weblog
社会保険基金不正流用などによる上海市の陳良宇書記解任から3カ月余りが過ぎたが、中国共産党中央規律検査委員会などによる調査で、中国経済の発展が土地汚職や統計数字の粉飾と絡んでいる実態が明るみに出ている。地方政府による粉飾は予想以上に広範囲にわたり、しかも国家統計局が関与していたというショッキングな内容だ。今後、こうした地方の“無法ぶり”がクローズアップされそうだ。

 中国の政治事情に詳しい香港の月刊誌「広角鏡」などによると、中国の経済発展を支える外資用開発区建設やインフラ整備の過程で汚職が生じるというパターンが今回のケースでもみられた。例えば、上海不動産管理局土地利用管理処の朱文錦処長は11月初めに身柄を拘束されたが、朱氏は陳氏の遠縁にあたり、10年にわたってこの要職に就いていた。

 中国ではすべてが公有地のため土地使用権(借地権)の売買やレンタル権の譲渡などで不動産市場が成立している。こうした取引や税額の決定などに強大な権限を持っているのが「土地利用管理処」だった。土地バブル状態にあった上海の場合、取引が巨額にのぼり朱氏に群がる不動産業者らが後を絶たなかったともいわれている。実際、拘束されたとき朱氏宅から多額の現金が見つかった。

 同事件に絡んで解職された国家統計局の邱暁華前局長の場合、収賄額は10万元(150万円)とされていたが、事務所から100万元(1500万円)もの大金が発見され、その後の調査で地方役人から贈られたものとわかったという。

 経済発展を優先する中国では地方役人の業績を地方単位の総生産の伸び率で査定しており、これまでも粉飾疑惑が指摘されていた。例えば、2004年の場合、地方政府すべての報告を加算した数字と中国政府発表の数字が4%も違っていたことから疑惑を指摘する声があがっていた。

 今回の事件でこうした水増し疑惑が裏付けられたといえる。邱氏は陳氏と親しかった不動産業者の張栄坤氏から上海の愛人のための邸宅を贈られていたという汚職も指摘されている.
(産経新聞より引用)