ODORAMOX!

BABA庵から  釣り糸なんぞが ごちゃごちゃ こんがらかった状態を ここでは「オドラモクス」と言う。

手入れ

2013-10-21 08:58:12 | 言語の表現
 古い日記から:

(6月) きょうはクリーンデイで、島中で早朝からゴミ拾い。けっこう道端に菓子袋とか空き缶が拾える(いちばんは煙草の吸い殻)。決まりはないけれど、道に伸びた木の枝や伸びた草を刈る所(人)もあって、わりとみんなが苦にする日だ。1日の東京新聞に玄侑宗久の「手入れし続ける国」と題した随想が掲載されていた。


自然とつきあう際の基本的な態度がこの「手入れ」
古代の日本人は、「毛」や「木」や「気」をすべて「け」と呼び、その自己増殖力を讃えた。
「産霊」(むすび)の力を感じたから
その増殖力が枯れてしまうことを彼らは「けがれ」と呼んで非常に嫌った。
旺盛な産霊の力を枯らさないまま、手入れしながらつきあう
日本人は、自然の増殖力を敬愛するがゆえに、そのような態度で自然と接してきた


「手入れが面倒だから」と、草が生えないようにコンクリートで塗り込めるようなやり方は、面倒を避けるために恩恵まで拒否する態度だと、防潮堤建設に疑問を呈し「国土強靭化計画」は海の厄介さを排除するためにその恵みも拒否しろと国民に迫るものと批判している。
それはともかく、日本語の奥深さをまた知らされた記事。