なるほどね

2010年11月18日 | Weblog
私が水泳を教えている、保育園クラスのある男の子。
このクラスはみんな元気印なんだけど、その中で唯一とてもおとなしい。

昨日は風邪でお休みの子が多く3人しかいなくて、さらに大人しい子以外の二人は仲の良い友達同士だった。

教室の最後の5分は遊びの時間なのだが、仲良しの二人は当然二人で遊んでいた。

この大人しい子はどうするかなと思っていたら、私のところに来て
「ねえ、ワニさんになって僕を背中に乗せて」
って言ってきた!

大人と遊ぼうとするとはかなり意外な行動だったから驚いたけど、
希望通り背中に乗せて、浅いプールを泳いであげた。

そしたら、きゃっきゃっと声を出して笑ってはしゃいでるじゃないか
普段は感情も出さないで、楽しいのかも分からないのに!

そっかー、なるほどね。

教室中のいろんな行動と今回の事を総合して、ひらめいた。
彼は「僕を見て!」って言いたかったんだ。構って欲しかったんだな。

このクラスは元気過ぎて手のかかる子供が多いから、大人しい子はどうしてもほったらかしになる。
さらに彼は一番最後に入ってきた、いわば新しい子。
他の子達とも顔見知りじゃないみたいで、なかなかみんなと馴染めないでいたんだ。

二人で一緒にとか、みんなでやるよって言うと、「僕はもうやらない」とか言って
機嫌を損ねていたと思えば、「じゃ、目の前にいるからやってみせて」と一対一でやらせるとちゃんとやるの。

「僕はちゃんとできるんだよ。お顔付けもできるようになったんだよ。見てて。」って。

彼なりに、私の気を惹こうとしていたんだな。

昨日はずっと遊んであげたら、とても嬉しそうに帰っていった。

彼にはお姉ちゃんがいて、教室中でも近くに来て弟に「こうやるんだよ」といろいろ話しかける。
もちろんお母さんもすぐ近くで見ているし。
つまり、普段は彼にたくさんの目が注がれていて構ってもらっているのだ。過剰なほどに。
でもプールでは自分の思い通りに構ってもらえないから、いつもと違うって思っているのかもしれない。


彼だけじゃなく、全体的に前よりも「僕だけを見て」って子供が多い気がする。

少人数制で教育環境が変わったせいか?
それとも、これが小さい子供の習性?

いろいろ考えるところが多かった昨日のプール教室。