しらせ。
明日25日(土)は、お昼に浅草でギャルバン・コノ花のライブやったあと、
国分寺カフェスローで行われる『2時間1曲!ノンストップ・インド音楽!!』という
なんともどえらい心意気のイベントに、バーンスリーの寺原太郎さんの伴奏で出演します。
この日は たろさん、コウシキというラーガを2時間ノンストップで吹きまくるって言ってたお。
お。
こんなところに、Pt.Nikhil Banerjee のコウシキが。
1977年のドーバーレーンの演奏ですって。ワオ。
で、アレです。
25日のイベントについて、寺原太郎兄さんのfacebook に きちんと書いてあったもんだから、
ここに一部載せます勝手に。
ここより、たろ兄さんのお言葉。
↓
******************************
5/25に国分寺カフェスローで演奏するラーガの話をしようと思う。
そもそもこのライブは、いつもステージのMCで言っている「インドでは1曲2時間3時間なんてザラですが…」という言葉からはじまった。「それじゃぜひそれを日本でもやってくださいよ」という訳で今回の「インド音楽1曲2時間1本勝負」コンサートの話が決まったのである。
どういうことかと言うとつまり、僕らのやっている北インド古典音楽では通常、あらかじめ作曲家によって作曲された曲を再現演奏するのではなく、演奏家がつねにその場で即興的に旋律や展開を考えながら演奏するので、このラーガは演奏時間何分何秒というような、定まった演奏時間というのがそもそもないのだ。逆に言えば、コンサートでのバランスや、会場を何時に撤収しなきゃというような事情で演奏時間が決まることが多い。
それじゃ演奏者は舞台の上で、即興でいったい何をしているのか、というところから話をはじめたい。
僕らは舞台の上で何をしているのか。即興でラーガを歌うというのはどういうことなのか。
それは森を歩き回るようなものだ。
ラーガというのはさっくり言ってしまえば音楽の名前であり、音階やそれぞれの音の扱い方、特徴的なフレーズ、ムードや時間帯、季節などが定められている。それはひとつひとつがそれぞれひとつの世界であり、森のようなものである。
作曲された曲を演奏する音楽というのは、この森の中を、あらかじめ定められた順路にしたがって定められた速度で定められた方角を眺めながら歩くようなものだ。そこには周到に準備された情感や感動が用意されている。そしてその道を外れると、間違いということになる。
一方、インド古典音楽をはじめ世界中の多くの音楽には、即興で表現されるものが多い。それはこの音楽の森の中を、自由に歩き回るようなものである。推奨されるべき順路というのはあるかもしれない。けれども表現者はそこで、自分の見たい物を見、気に入ったところで休み、自分のペースで散策することができる。ふと足をとめて鳥の声に耳を澄ませてもいい。せせらぎで喉をうるおし、景色のいいところで腰をおろしたら、画帖を取り出して風景や花をスケッチしてもいい。即興演奏というと、多くの日本人はなにか奇抜なことや面白いことをしなければいけないという強迫観念に囚われることが多いように思うが、そんな必要はまるでない。ただ音楽の森できちんと目を開き、耳を澄ませて、そこにある美しい景色を堪能すればいいのだ。自然はすでに素晴らしい。あなた(演奏者)は単なるガイドであり、誰もあなたの奇態を見たいとは思っていない。ただただその美しさに従順であればいい、と僕は思っている。それがインド音楽の美しい在り方だと。
5/25のコンサートは、そのようなものになると思う。
演奏者は聴衆を連れて、音楽の森の(そこそこ)奥深くに分け入っていく。いつもの演奏とは違い時間にたっぷり余裕があるので、普段は急ぎ足で通過したりあきらめたりする場所も、丹念に見て回ることができる。Raga Kaushikiは僕にとってはずっと馴染みのある森だけど、それでも「知っている」というにはラーガの世界はあまりにも広大だ。今まで見たこともない、あるいは気づかなかった花や、鳥や、シダやコケを見つけるかもしれない。体長1mを超えるオオトカゲが出てくるかもしれない。ナマケモノやアルマジロを見かけるかもしれない。見かけないかもしれない。途中で雨が降るかもしれないし、ブヨやヒルや、その他の好ましからざる来客の襲来もありうる。そんなこんなも含めて、森の楽しみである。2時間の演奏というのは僕自身にとってもはじめての試みだ。そこに何があるのか、何が起こるのか、それは行ってみないとわからない。Raga Kaushikiは真夜中の森だ。月の光をたよりに真夜中の音楽の森ですごす2時間。特別なものになると思う。あなたもぜひ一緒に行ってみませんか?
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↑
ここまで、たろ兄さんのお言葉。
はい。
ということでね、アレです。
すごいな!
きてね!
ワオ!
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◆◆ 2時間1曲!ノンストップ・インド音楽!! ◆◆
【日時】 2013年5月25日(土) 開場 18:00 開演 19:00
【会場】 カフェスロー 東京都国分寺市東元町2-20-10 tel:042-401-8505
【出演】 寺原太郎(バーンスリー) 池田絢子(タブラ)
【料金】 2800円(1ドリンク付き)
【予約】
メール:machikadoclub☆yahoo.co.jp(☆→@に変換してね)
または、カフェスロー(tel:042-401-8505)までお電話してください。
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《出演者プロフィール》
■ 寺原太郎 (バーンスリー)
(撮影:井生明)
1991年インドのバーンスリー奏者ハリプラサード・チョウラシアの来日公演に衝撃を受け、
バーンスリー奏者中川 博志氏に入門。
1997年よりシタールの巨匠Pt.ニキル・ベナルジーの弟子であるアミット・ロイ氏に師事。
■ 池田絢子 (タブラ)
わたくし。
明日25日(土)は、お昼に浅草でギャルバン・コノ花のライブやったあと、
国分寺カフェスローで行われる『2時間1曲!ノンストップ・インド音楽!!』という
なんともどえらい心意気のイベントに、バーンスリーの寺原太郎さんの伴奏で出演します。
この日は たろさん、コウシキというラーガを2時間ノンストップで吹きまくるって言ってたお。
お。
こんなところに、Pt.Nikhil Banerjee のコウシキが。
1977年のドーバーレーンの演奏ですって。ワオ。
で、アレです。
25日のイベントについて、寺原太郎兄さんのfacebook に きちんと書いてあったもんだから、
ここに一部載せます勝手に。
ここより、たろ兄さんのお言葉。
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5/25に国分寺カフェスローで演奏するラーガの話をしようと思う。
そもそもこのライブは、いつもステージのMCで言っている「インドでは1曲2時間3時間なんてザラですが…」という言葉からはじまった。「それじゃぜひそれを日本でもやってくださいよ」という訳で今回の「インド音楽1曲2時間1本勝負」コンサートの話が決まったのである。
どういうことかと言うとつまり、僕らのやっている北インド古典音楽では通常、あらかじめ作曲家によって作曲された曲を再現演奏するのではなく、演奏家がつねにその場で即興的に旋律や展開を考えながら演奏するので、このラーガは演奏時間何分何秒というような、定まった演奏時間というのがそもそもないのだ。逆に言えば、コンサートでのバランスや、会場を何時に撤収しなきゃというような事情で演奏時間が決まることが多い。
それじゃ演奏者は舞台の上で、即興でいったい何をしているのか、というところから話をはじめたい。
僕らは舞台の上で何をしているのか。即興でラーガを歌うというのはどういうことなのか。
それは森を歩き回るようなものだ。
ラーガというのはさっくり言ってしまえば音楽の名前であり、音階やそれぞれの音の扱い方、特徴的なフレーズ、ムードや時間帯、季節などが定められている。それはひとつひとつがそれぞれひとつの世界であり、森のようなものである。
作曲された曲を演奏する音楽というのは、この森の中を、あらかじめ定められた順路にしたがって定められた速度で定められた方角を眺めながら歩くようなものだ。そこには周到に準備された情感や感動が用意されている。そしてその道を外れると、間違いということになる。
一方、インド古典音楽をはじめ世界中の多くの音楽には、即興で表現されるものが多い。それはこの音楽の森の中を、自由に歩き回るようなものである。推奨されるべき順路というのはあるかもしれない。けれども表現者はそこで、自分の見たい物を見、気に入ったところで休み、自分のペースで散策することができる。ふと足をとめて鳥の声に耳を澄ませてもいい。せせらぎで喉をうるおし、景色のいいところで腰をおろしたら、画帖を取り出して風景や花をスケッチしてもいい。即興演奏というと、多くの日本人はなにか奇抜なことや面白いことをしなければいけないという強迫観念に囚われることが多いように思うが、そんな必要はまるでない。ただ音楽の森できちんと目を開き、耳を澄ませて、そこにある美しい景色を堪能すればいいのだ。自然はすでに素晴らしい。あなた(演奏者)は単なるガイドであり、誰もあなたの奇態を見たいとは思っていない。ただただその美しさに従順であればいい、と僕は思っている。それがインド音楽の美しい在り方だと。
5/25のコンサートは、そのようなものになると思う。
演奏者は聴衆を連れて、音楽の森の(そこそこ)奥深くに分け入っていく。いつもの演奏とは違い時間にたっぷり余裕があるので、普段は急ぎ足で通過したりあきらめたりする場所も、丹念に見て回ることができる。Raga Kaushikiは僕にとってはずっと馴染みのある森だけど、それでも「知っている」というにはラーガの世界はあまりにも広大だ。今まで見たこともない、あるいは気づかなかった花や、鳥や、シダやコケを見つけるかもしれない。体長1mを超えるオオトカゲが出てくるかもしれない。ナマケモノやアルマジロを見かけるかもしれない。見かけないかもしれない。途中で雨が降るかもしれないし、ブヨやヒルや、その他の好ましからざる来客の襲来もありうる。そんなこんなも含めて、森の楽しみである。2時間の演奏というのは僕自身にとってもはじめての試みだ。そこに何があるのか、何が起こるのか、それは行ってみないとわからない。Raga Kaushikiは真夜中の森だ。月の光をたよりに真夜中の音楽の森ですごす2時間。特別なものになると思う。あなたもぜひ一緒に行ってみませんか?
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ここまで、たろ兄さんのお言葉。
はい。
ということでね、アレです。
すごいな!
きてね!
ワオ!
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◆◆ 2時間1曲!ノンストップ・インド音楽!! ◆◆
【日時】 2013年5月25日(土) 開場 18:00 開演 19:00
【会場】 カフェスロー 東京都国分寺市東元町2-20-10 tel:042-401-8505
【出演】 寺原太郎(バーンスリー) 池田絢子(タブラ)
【料金】 2800円(1ドリンク付き)
【予約】
メール:machikadoclub☆yahoo.co.jp(☆→@に変換してね)
または、カフェスロー(tel:042-401-8505)までお電話してください。
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《出演者プロフィール》
■ 寺原太郎 (バーンスリー)
(撮影:井生明)
1991年インドのバーンスリー奏者ハリプラサード・チョウラシアの来日公演に衝撃を受け、
バーンスリー奏者中川 博志氏に入門。
1997年よりシタールの巨匠Pt.ニキル・ベナルジーの弟子であるアミット・ロイ氏に師事。
■ 池田絢子 (タブラ)
わたくし。