ブロブロガー@くつログ

Proと呼ばれたい...そして日々悪戦苦闘する
Brofessional な職業人の安息の日誌

◇世界で初めて核分裂を発見した女性。。。栄光なき天才たち(外伝)

2008-08-09 | 科学技術
> 今日は,「マンハッタン計画」についてではなかったんですか...?


その前に少し原子爆弾の原理的なお話をしておかないと,「特殊相対論」から,いきなり原爆で
は,何も理解した事にならない気がして...

> 私的には,現在の仕事柄,「マンハッタン計画」について詳しく知りたいんですけどね...

まあまあ,そう焦らないで...例によって,YouTubeで面白い動画を見つけたんですよ。。。

 ⇒「核分裂を発見した人類最初の女性

> へ~え...これが原爆の原理なんだ。。。女性が発見したんですねぇ。。。

一般的には,リーゼの共同研究者であるオットー・ハーンが発見者になっていますけどね...
ノーベル賞も彼が受賞しているし。。。

> ええっ? リーゼ・マイトナー女史は受賞できなかったのですか...?


残念ながらね...実験室で実際に観察したのはハーン博士ですし...

> でも,この映画では,オットー・ハーンは目前で生じている現象を理解できていなかった...?

だから,彼女こそ「栄光なき天才」の名に相応しいと思うんですよ。。。
昔,好きだったんです,この連載マンガ。。。


> う~ん...ウランに中性子を照射してやると核分裂が起きる訳ですか...
> そして,この時一部の質量が失われて,E=mc^2 分のエネルギーに変換される。。。


もう理解できましたね。。。意外と単純でしょ,理解できてみると。。。
しかし,原理的には単純でも,実際にそのエネルギーを利用可能な程度までコントロールするには,
まだ技術的な課題が多く残されていました...

> そこで「マンハッタン計画」の登場ですか。。。どんな課題があったんです?


これも,YouTubeで解説してもらいましょう。
次はこいつを見て下さい。

 ⇒「Nuclear Fission Animated

> なるほど! 核分裂が次々に自己連鎖を起こして,巨大なエネルギーに成長するんだ!

これを「核連鎖反応」と云って,その発生確率は次の式で表現されます。。。

   

> ???...

この式で,k の値を実効中性子増倍率(effective neutron multiplication factor) と呼ぶらしい
のですが,核分裂の連鎖反応は,k = 1(臨界量)のときに最も安定して連鎖するらしい...

そして,爆発です...


 ⇒「fission reaction atomic bomb

> ...すごい...原爆の巨大なエネルギーは,単に光速度の自乗が非常に大きな値である事
> だけではなく,この自己連鎖反応に由来するものだったんですね。。。納得しました。


では最後に,人類最初の水爆実験の映像を見て,本日の講義を終わりましょう。

 ⇒「Nuclear Bomb - First H Bomb test

。。。お疲れ様でした。


> つ,疲れました。。。!




コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。