ブロブロガー@くつログ

Proと呼ばれたい...そして日々悪戦苦闘する
Brofessional な職業人の安息の日誌

◇菅直人新総理誕生~新政権への期待は?

2010-06-05 | 政治
> 民主党の新代表が菅さんに決まって,即日第94代内閣総理大臣に指名されました!


もう決まりましたか!
迅速ですね,さすがに。


> この時期,政治的な空白を作る訳にはいきませんからね。
> 鳩山総理の辞任表明直後に,菅さんが手を挙げた様子です。

鳩山内閣では副総理の立場でしたからね,菅さんは。

> 組閣人事については,週明けの発表みたいです。
> 今少し,考える時間が欲しいと。
> 新総理の初会見の様子は,以下のとおりです。

梅屋敷Zen蔵の執務室/菅直人新総理誕生



> しかし,菅さんも大変ですよね,民主党の政策が行き詰っていただけに。
> 初会見の内容を見ても,とても「慎重な発言」だけしか印象にないのですが…

鳩山総理は,「発言の軽さ」を非難されて辞任した訳ですからね。
それに急転直下の展開で,未だほとんど白紙状態でしょう?いくら何でも。

> うっかり「前政権の延長で」とは,表現し難い状況ですしね。
> 難しい局面ですよねぇ…


でも菅さんなら「クリーンな民主党」のイメージを,少しは取り戻せるかもしれませんね。


> 以前「社会保険料不払い問題」の際には,民主党代表の職を辞任したじゃないですか?
> 菅さんは!


今では,逆に「クリーンなイメージ」が強いでしょ?
「調べてみたら不払期間が少しあった」唯それだけの理由で,民主党代表の職を引責辞任した
訳ですから。
小泉内閣当時の福田官房長官と刺違えた形でしたが,その後四国巡礼に出て精神修行する姿が
妙に印象的でした…よほど「不覚の想い」が強かった事だと思います,あの時には。

> 今回は,逆にそれがクリーンな印象を与える,と言う訳ですか?


少なくとも,私はそう感じます。


> Broは自民党支持ではなかったのですか?今まで?


いや,「政権交代有り得る二大政党政治」が良いと考えていますので。
この「@くつログ」を最初から読んで頂くと分かりますが,私は「政党よりも政策を重視」する
性格が強いです。
この意味で,今の谷垣自民党の政策方針には賛成できない。
彼の政策方針では,日本経済に「デフレ強化」の結果を生じると考えています。
結果的に税収が減れば,財政再建も不可能です。

> では,菅新政権に何を期待しますか?


全体として「慎重な姿勢」の初会見内容の中で,経済政策の方針では,かなり明確な方向を示されて
いたと思います。
日産のゴーンさんの企業再建の例を挙げて,一企業の経営再建手法を日本全体に適用してみても,
日本経済全体ではデフレ圧力を強化するだけだと,小泉・竹中経済政策の「合成の誤謬」を鋭く指摘
しておられた。真に大切な点は「需要と雇用の創出」だと。

> 鳩山政権下では財務大臣でしたからね,最も良く考えていた分野ですよね,菅さんが。

経済成長と財政再建と,そして安心できる社会保障制度の再構築,三者一体の経済政策の実現に向けて,
「効果的な財政出動の重要性」と「成長力あるアジア経済の連携強化」を強調していました。
大筋として,大賛成です!私は。


> 古臭いケインズ政策ではないのですか?これは…?


私は,その批判こそが,現在の日本の閉塞状況を生みだした根底にあるのだと思います。
元々,真理に「古臭い」も「新しい」も無いのですよ。
在るのは「新しい状況」なのであって,必要な事は,古い理論の欠点の補強や改良であるのです。
端的に言えば,「持続可能性」というキーワードが,「古いケインズ政策」への批判として提起
されました。また,「有限な資源と地球環境問題」への認識の深まりが,「古い経済成長理論」
の限界を明らかにしてきました。
しかし,「だから,ケインズ理論は誤っていた」と結論する事こそが,間違っているのです。
「ケインズ経済理論の中核部分」は,現在も有効です。
しかし,その応用としての「ケインズ経済政策」には,現在の状況に即した「補強と改良」が
必要なのだと考えます。


> でも「地球資源に限りがある」限り,「需要」を未来永劫拡大し続ける事は不可能です
> よね?

人間が需要する内容は,食料品から工業製品へ,そして労働サービスから金融・情報サービス
へと高度化を続けるものです。
さらに言えば,金融サービスについては,実体経済からあまり乗離すると経済を不安定化して
危険なのですが,情報サービスについては,ほぼ無限に拡大が可能な対象です。
また,「地球資源に限りがある」と言っても,「代替資源の開発」という人間の行為には限り
がない。「ただ穴を掘って,また埋めるだけ」の行為にでも,有効需要の創出は可能です。
大切な点は,「より重要な分野」に投資を配分して,効果的な経済運営を行っていく事です。
「効率ではなく,目的と効果がより重要」です。
この点でも「効率のみを重要視」した,小泉・竹中経済政策の「市場原理主義」の弊害が指摘
できると思います。


> 「財政出動=バラマキ」と言った,短絡的な思潮が流布された点ですよね?
> Broが強調したいのは。

そのとおりです。
「市場は万能ではない」ので,市場に任せたままでは「デフレ脱却」は容易ではありません。
今こそ「効果的な財政政策の出動」を望んでいます!

> 菅新政権への期待の核心は,「ケインズ主義の復権」にありそうですね?


これこそが「現在の閉塞状況」を打破する特効薬になるはずです。
これは以前,麻生自民党政権に期待していたものと,本質的には同じですけどね。
「政党ではなく,政策が重要である」私としては,ですね!

> では,自民党から民主党に乗り換えですか?いよいよ!

それは,選挙での検討課題ですよ!
でも期待しています,菅新総理に!



▼ZENZO の note 記事はこちら

【AI時代の錬金学Ⅱ】

https://note.com/zen_kawakami/m/m612f486eeab8

▼他のブログの意見を見る

にほんブログ村 経済ブログ 日本経済へ にほんブログ村 経済ブログへ にほんブログ村 政治ブログ 政治評論へ