連続更新記録はついに昨日切れてしまいました。
すまぬすまぬと思いつつ、早めに復活した
本日は・・・
「iモード事件」松永真理 角川文庫
iモード誕生秘話、みたいなものでしょうか。
著者はこれで世界のすんごい人になったみたいですが
私はまったく知りませんでした。
この本の存在も「ぼくたちは銀行を作った」で知りました
から。
たぶん、私のケータイがボーダフォンだからか(笑)
まあしかしそれぐらいニュースの人があっという間に
入れ替わる時代ということなのか。
最初は痛いんですよ。
いや希望に満ち溢れていて将来「これ!」という目標の
ある皆さんには共感しやすいんでしょうけど、今時の
ニートに半分足をつっこんだような、ダメ人間には
自分の不甲斐なさが何万倍にも感じられます。
だって著者もその周りに出てくる人たちも
メチャメチャ輝いているからね。
だけど現実の日本では二極化が進み、しかもまあ負け組
と呼ばれる人、そう実感している人の絶望は深くて
こんなに輝いている人の本を読んでいると、本当に
辛くなる。
そんなわけで、最初は我慢して(笑)読み続けると
だんだん面白くなってくる。
著者がITオンチなので専門用語は全然わからへーん
という状態。
それで、まっキンゼーや、会社の論理でぐだぐだに
なったりしつつも、アイディアを引っ張り出して、
言葉を引っ張り出して、採用企業を増やして、
PRして・・・と株価のように上がったと思ったら
下がったりしつつ、着実に進んでいく。
もちろんもの凄い勢いで上昇することも。
たぶん著者流のビジネスのやり方というのも
感じられる本だ。
世界に認められた人のやり方なんだから誰でも
読めば何か感じるはず。
読んでどうしても感じるのは
iモード開発の時代と今の時代の変わったこと。
たかだか10年じゃないですか。
なんですかこの変わりっぷり。
例えば、ドコモがHTMLを採用したこと。
これが日本で普及する一因になった。
しかしこれが日本に留まる原因にもなった。
ノキアなんかが世界で使えるケータイとして
名を売ったもんなあ。
今ではツーカーがシンプルなケータイを売る。
電話とメールのみ。これがそこそこ受けている。
日経MJにウィルコムがPHSを50代向けに
売ろうと考えていることが書かれていたが、
若者から高齢者へ・・・
今やケータイの2台目を意識し始めている市場。
そして最近はケータイで「検索」機能を提供する。
iモードでも最初このアイディアが出たが開発
の際はそうじゃない、という方向で出た。
それもまた売れた一因だったのかも。
だけど、時代は進み、ケータイ向けサイトが
たくさん出てきたので「検索」機能が必要
になってきた。
開発当時、画面の大きさで悩み、形で悩み
あくまで話す「電話」としての形であることが大切
であるというコンセプトがあった。
今や洗練され、小さいながらも開発時には考えられなかった
(かどうかは知らんが)機能がたくさんつく。
電話としての機能、形を有しながらいろんなことができるように
なった。
あえてシンプル、あえてPHS。
そんな選択肢もできるようになった。
auとドコモという2強。
ネット企業の電話への参入。
電話業界はかつてないほど変化に富んでいる。
ドコモもうかうかしてられない。
だけどどこか「信頼感」がある。
それはたぶん本書でも感じられる頑固な保守性。
先進的なことをやっていながら「災害時はNHK」
と同じように「災害時はNTT」と思っている
人は多いかも知れぬ。
不思議なもんである。
iモード誕生で障害になりやすかったNTTの体質。
でも、もしかしたらそれが信頼感につながっているのかも、
と。
電話への信頼感が違うなんて。
それもまた選択肢が増えたということであろうか。
間違った選択をした消費者が不利益を受けなければいいんだけどね。
それともこれも自己責任、か。うむむ・・・
すまぬすまぬと思いつつ、早めに復活した
本日は・・・
「iモード事件」松永真理 角川文庫
iモード誕生秘話、みたいなものでしょうか。
著者はこれで世界のすんごい人になったみたいですが
私はまったく知りませんでした。
この本の存在も「ぼくたちは銀行を作った」で知りました
から。
たぶん、私のケータイがボーダフォンだからか(笑)
まあしかしそれぐらいニュースの人があっという間に
入れ替わる時代ということなのか。
最初は痛いんですよ。
いや希望に満ち溢れていて将来「これ!」という目標の
ある皆さんには共感しやすいんでしょうけど、今時の
ニートに半分足をつっこんだような、ダメ人間には
自分の不甲斐なさが何万倍にも感じられます。
だって著者もその周りに出てくる人たちも
メチャメチャ輝いているからね。
だけど現実の日本では二極化が進み、しかもまあ負け組
と呼ばれる人、そう実感している人の絶望は深くて
こんなに輝いている人の本を読んでいると、本当に
辛くなる。
そんなわけで、最初は我慢して(笑)読み続けると
だんだん面白くなってくる。
著者がITオンチなので専門用語は全然わからへーん
という状態。
それで、まっキンゼーや、会社の論理でぐだぐだに
なったりしつつも、アイディアを引っ張り出して、
言葉を引っ張り出して、採用企業を増やして、
PRして・・・と株価のように上がったと思ったら
下がったりしつつ、着実に進んでいく。
もちろんもの凄い勢いで上昇することも。
たぶん著者流のビジネスのやり方というのも
感じられる本だ。
世界に認められた人のやり方なんだから誰でも
読めば何か感じるはず。
読んでどうしても感じるのは
iモード開発の時代と今の時代の変わったこと。
たかだか10年じゃないですか。
なんですかこの変わりっぷり。
例えば、ドコモがHTMLを採用したこと。
これが日本で普及する一因になった。
しかしこれが日本に留まる原因にもなった。
ノキアなんかが世界で使えるケータイとして
名を売ったもんなあ。
今ではツーカーがシンプルなケータイを売る。
電話とメールのみ。これがそこそこ受けている。
日経MJにウィルコムがPHSを50代向けに
売ろうと考えていることが書かれていたが、
若者から高齢者へ・・・
今やケータイの2台目を意識し始めている市場。
そして最近はケータイで「検索」機能を提供する。
iモードでも最初このアイディアが出たが開発
の際はそうじゃない、という方向で出た。
それもまた売れた一因だったのかも。
だけど、時代は進み、ケータイ向けサイトが
たくさん出てきたので「検索」機能が必要
になってきた。
開発当時、画面の大きさで悩み、形で悩み
あくまで話す「電話」としての形であることが大切
であるというコンセプトがあった。
今や洗練され、小さいながらも開発時には考えられなかった
(かどうかは知らんが)機能がたくさんつく。
電話としての機能、形を有しながらいろんなことができるように
なった。
あえてシンプル、あえてPHS。
そんな選択肢もできるようになった。
auとドコモという2強。
ネット企業の電話への参入。
電話業界はかつてないほど変化に富んでいる。
ドコモもうかうかしてられない。
だけどどこか「信頼感」がある。
それはたぶん本書でも感じられる頑固な保守性。
先進的なことをやっていながら「災害時はNHK」
と同じように「災害時はNTT」と思っている
人は多いかも知れぬ。
不思議なもんである。
iモード誕生で障害になりやすかったNTTの体質。
でも、もしかしたらそれが信頼感につながっているのかも、
と。
電話への信頼感が違うなんて。
それもまた選択肢が増えたということであろうか。
間違った選択をした消費者が不利益を受けなければいいんだけどね。
それともこれも自己責任、か。うむむ・・・
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