シーラカンス

日曜日のＴＢＳ・報道特集がシーラカンス
をやっていた。
あれはインドネシアで見つかったもので
福島の水族館の挑戦だった。

そんなわけで元・恐竜大好きっ子だった
私はシーラカンス本をちょっと探って
みました。
そしたら面白い絵本がありました。

「シーラカンス」
作・いしいしんじ
版画・しみずたかひこ
金の星社　１９９７年

元々は作者の旅日記を元にしたものを
絵本化したもの。
だからちょっと子供向けじゃない。
関西弁で酒は飲むわ、ですからすごい
乱暴に見えて、実はものすごく優しい本。

ある日、作者は思ったんだそうだ。
シーラカンスを釣って食おう、と（笑）。
そんである年の４月２５日水曜日に成田空港
からコモロ諸島へ行ってしまった。

変な外国人と変なことをしながら
取材される様子や環境保護団体が激怒する
様子を「妄想」する（笑）
釣りもほとんどしたことが無いのに、たった
一日しか狙う時間は無い。

直線的な行動の作者。
もうアッという間に読み終わってしまうから
辛い。

版画のシーラカンスが「食って」と言い、
「しっぽまちがいてたでしょお！」と叫ぶ。
・・・楽しい。ユーモラスなのだ。
あ、猫に食われてるぞっシーラカンス！

著者自身が「古今まれにみるアホな本」と評する
馬鹿馬鹿しく妙に可愛げのある本。
あなたは５円玉の威力に驚くであろう（笑・・・本を
読んでね）

とりあえず「シーラカンスを食うだぁ！？けしからん！」
と目くじらを立てる前に読んでごらん。
笑っちゃうから。