マイケル・イグナティエフの本はかなり好きな
本である。
「軽い帝国-ボスニア・コソボ・アフガニスタンにおける国家建設」
マイケル・イグナティエフ 風行社
ハーバード大教授であり、テレビレポーターとして
紛争地にも行っているイグナティエフの本であるが、
この人の本は国際政治の解説本やテキストといった
ものとはだいぶ違う。
雑誌に連載しているコラムという形になるんだろうか。
もっともコラムほど軽 . . . 本文を読む
なんだか政府でなんか仕事をしているらしく
日経金融新聞のコラムみたいなところで触れられていた
のがこの東大教授である。
「プレーリー・ドッグの嘆き」西村清彦 講談社
もう絶版ということで思い入れも強かったのか
ホームページでも残念がっている。
東大の経済学の教授。
だけどこの本は専門的なことではなく、楽しいコラムである。
東大の経済学の先生は分かりやすい話をしてくれる方が多いですね。
岩井克 . . . 本文を読む
「亡国のイージス」は映画化・漫画化もして
わーおって感じですが、私あんまり好きじゃなかった。
ハリウッド的とかトム・クランシー的とかいろいろ
思うものもあるが、ようはあそこまで「すんげーミステリー」
「泣いた!」なんていうコメントが多過ぎて辟易したのだろう。
いや、最後は感動したんですよ。
だけど自衛官の一人が叫ぶじゃないですか。
人が死ぬってのはどういうことかみたいなことを。
まるで道化に見え . . . 本文を読む
今書いた「勝つ経済」とどうにも共通する部分を感じる
この本。
「東京から日本経済が走り出した」財部誠一 講談社
観光立国の話はよく聞いているから、いいとして・・・
商店街にろくな商品が売っていない話もいいとして・・・
「東京」というブランドの話は、ハッとした。
特に大阪の話。
東京のイメージは10年前の東京と全く違う。
しかし大阪はずっと同じイメージだ、と。
つまり「たこ焼き、食い倒れ、吉本 . . . 本文を読む
西武の堤さんやダイエーの中内さんなど
の話を聞くにつれ、経済人の話を聞く気が
無くなってしまう。
しかし今回はこれ。
「勝つ経済」宮内義彦・田原総一郎 PHP
よりにもよって、という対談集である(笑)
しかしなんというか、あーこういう考えも
ありなのか、と思えた。
ユニバーサル・サービスというものはありなのか、と。
日本を均一に発展させるというのはどうなのか、と。
従来はありだったわけだ。
. . . 本文を読む
ライブドアとフジテレビのごたごたという時期には
この本はなかなかいいと思う。
「ご注文は革命ですね~情報時代の政治にまつわる物語」
R.E.ハント 早稲田大学出版会
クリントン政権時代に副大統領のゴアのスタッフ?として
インターネットや放送の自由化?のような言わばIT革命を
進めた人物の記録。
タイトルにまず惹かれますよね。
韻が良いというか。
ジェフリー・アーチャーの「大統領に知らせますか . . . 本文を読む
本日2つめも議員さんものだ。
さっきの「守衛長の見た帝国議会」のあとに読むと
時代的につながって、非常によろしいです。
「忘れられない国会論戦-再軍備から公害問題まで」
若宮啓文 岩波新書
こちらは戦後の話。
「守衛長の~」が殴り合いたくさんなのに対して、
こちらは「論戦」ですよ。政治家の激論、名論戦が
紹介されているのです。
いかにも時代が変わって政治の戦い方も変わったのを
感じるではないで . . . 本文を読む
夕方のニュースで「シンデレラになりたい」とかいう
パリだかウィーンだかの舞踊会?に日本人が参加という
のをやっていたんですがね。
いや夢を壊すために「ぼく、ネズミだったの」を読んで欲しい
と切に願う次第です。薄情な私・・・フフ。
なんか変な雰囲気の今回は
「守衛長の見た帝国議会」渡邊行男 文春新書
素朴な面白さがにじみ出てくる。
守衛長、院内警察、なんて言うと、帝国議会というイメージと
合わさ . . . 本文を読む
あんまり真面目な本を紹介しても読む人いないでしょうけど・・・
ジャンルにこだわらないのが信条なので、紹介します。
「和平工作-対カンボジア外交の証言」河野雅治 岩波書店
もうカンボジアの名前も聞かなくなりましたね。
それくらい平和になったってことかな。
もう10年も前ですからね、和平交渉だPKOだって
騒いでたのは。
ただ仲介者としてその後のカンボジアも
きちんと見ていかなきゃいけないんだけど。 . . . 本文を読む