コラ－ゲンとは？

一昨日の”食”に関する講演会で、王理恵さんの次に講演した大学講師による美容の話は面白かった。なぜ、年齢を重ねると肌がガサガサでシワシワになっていくのかという長年の疑問が解けたような気持ちになった。講師の話をまとめると次の通りである。

人間の体は体重と比較すると水分比率が多く、胎児の時は90％、新生児で80％、大人になるにつれて60％と、歳をとるにしたがって減ってくる。身体の中の保水能力が落ちて枯れていく状態が老人という事らしい。

メタボ体型の人のように体内に脂質（脂分）が増えると、油分と水分は混じらないので、水分を保持しようしても脂質の方が強くて、水分を体内から弾き出そうとするらしい。水分を貯めるには、いわゆるコラ－ゲンというたんぱく質の中にしか閉じ込めれないそうである。押しても跳ね返す子供のスポンジのようなホッペはまさにコラ－ゲンが一杯。

コラ－ゲンを植物に例えるなら幹であり、幹から出た細い枝がコンドロイチンである。水分を蓄える能力があるのは、たんぱく質であり、そのたんぱく質を増やす為には、筋肉を付けるしかないらしい。

顔の筋肉でも同じだが、いわゆる中年になると緊張感のない単調な生活が続くために男女を問わず顔の筋肉を使わなくなる。表情筋を使わないために能面のような固い表情で顔の筋肉が固定化される。顔につながっている頭皮部分もやがて硬くなり動かなくなる、荒れた土地と同じで、それまで生えていた髪にも栄養が行かなくなり、やがて白髪になるか脱毛が始まる。年を重ねるに連れて顔の筋肉が衰え、やがて顔の皮膚が垂れ下がりシワが増える。顔の筋肉がないので水分を貯める為のたんぱく質も少ないので、見た目にもガサガサの肌という状況になっていく。

美容広告に吊られて、コラ－ゲン入りの栄養食品や美容液を購入するより、子供のように泣いたり喜んだりして、百面相の表情のように顔の筋肉トレ－ニングをする方が、肌の水みずしさを取り戻すのには手っ取り早い方法である。講師によると、筋肉だけは年齢に関係なくトレ－ニングすれば付くものらしい。常に、硬い表情の顔をしていると、老けが加速していく。早期の老齢化には気をつけましょう。