今夜も一杯 ! ヒロシのブログ

電子書籍で「新サラリ-マンの法則」 「笑いの宝庫」を出版しました。

雑誌への寄稿

2010-02-26 05:49:16 |  人の縁は不思議
今月号は、駐輪場に関する記事でも懐かしい5S運動に関して書いてみた。

風「5S運動あれこれ」

戦後、日本が電子機器や精密機器、バイクや自動車などを大量生産し世界中に輸出出来るようになったのも日本人の品質管理に対する熱意の賜物だと云っても過言ではない。特に60年代から90年代迄はQCやTQC活動を通じて、製品では欠陥ゼロ、サービス業では苦情ゼロ運動が積極的に展開された。これらの活動を通じて5S運動が職場に根付いた企業も多い。5Sとは整理、整頓、清掃、清潔、躾(しつけ)の5つの単語をロ-マ字にした時の頭文字である。最近、5S運動が各企業で復活しているのも、仕事の基本という事が再認識された結果だと思う。
かつて全国で美観地区というものが都市計画法において定められていたが、平成17年に制定された景観法により美観地区も景観地区に名称変更され指定され地区も移行された。自転車対策の言葉が出るたびに歩道上に並ぶ多数の放置自転車は「街の美観・景観」を損なうと云った抽象的な表現が多かったが、5Sの中の言葉を使用して「街の美観・景観」とは整理、整頓、清潔、清掃、から感じる快適な雰囲気であると具体的に表現する方が理解しやすい。大きな駐輪場や駐車場で見かける、空き缶やビニ-ル袋のポイ捨てなども5Sの中の躾(マナ-)の問題である。環境美化やエコの面からの5S運動の見直しも必要である。

5S運動でも、交通事故防止運動で使われている5Sがある。例えば、香川県の交通事故防止運動の場合5Sとはスピ-ド、酒、シ-トベルト、サンセット(夕暮れ)、シルバ-(高齢者)の頭文字である。つまり、スピ-ドの抑制、飲酒運転の追放、シ-トベルトの着用、夜間の事故防止、高齢者の事故防止である。同じ四国でも愛媛県の場合、5S運動は英語の頭文字である。SEE(よく見る)、SLOW(ゆっくり走る)、STOP(止まって確認)、SEATBELT〈シ-トベルトの着用〉、STRAIN(緊張感)。いずれの5S運動にしても自動車や自転車は高速の乗り物である事を再認識させ、運転者として常に気をつけるべき内容のキ-ワ-ドである。駐車場でも5S運動の啓蒙活動が今後広がっていく事を期待したい。        
雑誌に掲載されるとこんなレイアウトになる。