栗田工務店 スタッフ ここだけの話

快適な空間づくりをめざす―(株)栗田工務店 この空間では,『歩き遍路日記』『介護日記』『etc・・・な話』を展開します♪

社長の介護日記 ~ 若年性認知症 ~

2013-07-17 17:32:29 | 社長の介護日記
ここでは、社長 (寺川 勲雄) の介護日記を掲載しております。

 はじまりは2007年ですが、当初のものより順次載せております。この介護日記は、みのりホームの 「ティータイム通信」 にて掲載し続けていたものですが、ぜひこちらでも紹介したく、掲載の運びとなりました。
※今回は、2010年、11月号に掲載の内容です。


 先日、若年性認知症フォーラム案内のチラシが目にとまり、参加してみた。若くして認知症になるとは、どういう事なのかという興味からである。

 厚生省の発表では、若年性認知症の人は全国で37,800人と発表されているとの事だが、群馬県の現役県会議員が、自分の奥さんが50代で若年性認知症になられた体験を話されました。最初は単純な計算ができなくなり、今では精神病棟に入院しているとの事だった。その人の体験の中から認知症対応法が語られた。


 ● 本人の話をすべて肯定して聞く。決して否定してはいけない。怒っても押し付けてもダメ。

 ● 認知症がどんなに進んでも人格は変わらない。プライドは残る。

 ● 認知症を止めることは出来ないが、進行を遅らせることはできる。その為早期発見が大切。


 今も現役の県議をやりながら、精神病棟に奥さんを見舞いに行って、「 ○○子、愛しているよ、好きだよ。」と云う。すると表情が和らぎ落ち着くという。夫婦には子供が無く、この壮絶な人生を生き抜くこの人の強さと優しさに感心させられた。

 かつてテレビなどで著名な大学教授や、バリバリ現役で仕事をしている人がある日突然認知症になっていく、そんな番組を見た記憶があるのだが、誰だってそうなる可能性はあり、明日は我が身かもしれない。

 この強靭な精神の持ち主の県議さんも介護の疲れから一時、鬱状態が続いたという。ならば肚を決めて、介護する人もされる人も共に認知症を楽しむ気概で行こう。

 でももし私が認知症になっても人は決して若年性とは呼んでくれないだろう。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 中島トライアスロン ビギナー... | トップ | 家カフェ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

社長の介護日記」カテゴリの最新記事