ここでは、社長 (寺川 勲雄) の介護日記を掲載しております。
現在進行中の介護です。はじまりは2007年ですが、近年のものより順次載せております。この介護日記は、みのりホームの 「ティータイム通信」 にて掲載し続けているものですが、ぜひこちらでも紹介したく、掲載の運びとなりました。
※今回は、2009年、6月号に掲載の内容です。
「おばぁちゃん、お早う」 朝5時半、我が家の朝は早い。
モコモコと起き上がりながら
「お早よう。ねェ、私しゃぁよう考えてみたらもう4日も何も食べてないわネ」
「ホゥ、そぉ。お腹すいた?」
「ううん、それが不思議に、何も食べんのにお腹が空かんのよ。」
「そんなら大丈夫よ」
「ふーん、そうじゃろうか」
目ざめたベッドの中で彼女はしきりとその事ばかり考えていた様子。
昨夜も我々と変わらぬ量の食事を食べ、健啖家ぶりを発揮して、私たちを驚かす。
何せ退院して3キロも体重が増加し、我々を心配させる。
もともと甘いものが好きで、このコントロールが私たちにはむつかしい作業となる。
医者からは糖尿と診断されているが、薬とコントロールの甲斐あって血糖値もギリギリ正常範囲だが、時々数値をオーバーする。
「おばぁちゃん、お医者さんに叱られるけん、このお菓子半分にしとこか」
その後に糖尿病に依る失明や、足の切断などの怖い話をしたりもするが、
「うん、ほんでもこの年まで生きたんやけん、もぉかまんがね」
と、認知症と思えないしっかりした口調。
この言葉には妙に説得力があって、
「それもそぉか。死んだら食べれんし、生きとるうちにおいしいものを食べてもらおか」とつい甘いもののコントロールが甘くなる。
そんな翌日のヘルパー日誌の血糖数値はオーバーである。
でも甘いものを前にニコッと嬉しそうに笑う彼女を見るとついつい・・・。
情にサオさしゃあ流される。とかくこの世はむつかしい。
現在進行中の介護です。はじまりは2007年ですが、近年のものより順次載せております。この介護日記は、みのりホームの 「ティータイム通信」 にて掲載し続けているものですが、ぜひこちらでも紹介したく、掲載の運びとなりました。
※今回は、2009年、6月号に掲載の内容です。
「おばぁちゃん、お早う」 朝5時半、我が家の朝は早い。
モコモコと起き上がりながら
「お早よう。ねェ、私しゃぁよう考えてみたらもう4日も何も食べてないわネ」
「ホゥ、そぉ。お腹すいた?」
「ううん、それが不思議に、何も食べんのにお腹が空かんのよ。」
「そんなら大丈夫よ」
「ふーん、そうじゃろうか」
目ざめたベッドの中で彼女はしきりとその事ばかり考えていた様子。
昨夜も我々と変わらぬ量の食事を食べ、健啖家ぶりを発揮して、私たちを驚かす。
何せ退院して3キロも体重が増加し、我々を心配させる。
もともと甘いものが好きで、このコントロールが私たちにはむつかしい作業となる。
医者からは糖尿と診断されているが、薬とコントロールの甲斐あって血糖値もギリギリ正常範囲だが、時々数値をオーバーする。
「おばぁちゃん、お医者さんに叱られるけん、このお菓子半分にしとこか」
その後に糖尿病に依る失明や、足の切断などの怖い話をしたりもするが、
「うん、ほんでもこの年まで生きたんやけん、もぉかまんがね」
と、認知症と思えないしっかりした口調。
この言葉には妙に説得力があって、
「それもそぉか。死んだら食べれんし、生きとるうちにおいしいものを食べてもらおか」とつい甘いもののコントロールが甘くなる。
そんな翌日のヘルパー日誌の血糖数値はオーバーである。
でも甘いものを前にニコッと嬉しそうに笑う彼女を見るとついつい・・・。
情にサオさしゃあ流される。とかくこの世はむつかしい。