書の歴史を臨書する

古今の名磧を臨書、最近は米フツ。
時折、気の向くままに漢詩や詩、俳句などを勝手気侭に書いております。

百人一首を書く  中納言朝忠

2010-08-13 08:01:14 | Weblog
あふことの絶えてしなくはなかなかに人をも身をも恨みざらまし 
 
あなたと会い愛し合うことが一度もなかったのならば、あなたのつれない仕打ちもわが身の切なさも恨むことなんか無かったでしょうに、
あーあ、逢っちゃったばっかりに切ないなぁ。

中納言朝忠(910~966)
三条右大臣藤原定方の五男。
大宰大弐、従三位権中納言。
三十六歌仙のひとり、和歌や漢文にすぐれ、笙の名手と伝はる。
右近を始め多くの女性との浮名が残っている。
「後撰和歌集」他の勅撰和歌集に22首が入集。家集に「朝忠集」。