書の歴史を臨書する

古今の名磧を臨書、最近は米フツ。
時折、気の向くままに漢詩や詩、俳句などを勝手気侭に書いております。

文屋朝康

2010-08-08 09:42:23 | Weblog
白露に風の吹きしく秋の野はつらぬきとめぬ玉ぞ散ちりける  

秋の野の草の上に結ばれた白露が風が吹かれて散るさまは、まるで糸をはずした玉飾りの玉が散り乱れるようだ。

文屋朝康(?~?)
父は六歌仙・中古三十六歌仙の一人縫殿助文屋康秀。子に康永。
従六位下・大舎人大允。その他の伝記・経歴については不詳。
歌人としては著名で、「寛平御時后宮歌合」「是貞親王家歌合」などに出詠、「古今和歌集」成立直前の歌壇で活躍。
しかし、勅撰和歌集には、「古今和歌集」に1首と「後撰和歌集」に2首が入集しているに過ぎない。