オーロラ特急    ノスタルジック旅日記 

旅好き、歴史好き、鉄道好き、クルマ好き、カメラ好きの団塊ボーイが社会科見学的な旅を続けます。

東京都写真美術館 「岡本昭彦の写真」展を見る

2014年08月28日 | 東京
恵比寿ガーデンプレイスの東京都写真美術館で「岡本昭彦の写真」展を開催中です。岡本昭彦は岩波新書「南ヴェトナム戦争従軍記」の著者として有名ですが、氏は写真家、カメラマンであるのに私は彼の作品はあまり記憶していません。あらためて岡本氏の写真を見にいきました。

恵比寿ガーデンプレイスの正面入口です。

恵比寿駅側から見た東京写真美術館。立派な建物です。


一方の目黒側から見た東京都写真美術館。写真美術館としては目黒側が正面玄関です。


岡村昭彦は東京医学専門学校(現東京医科大学)に入学したが中退。通信社の特派員としてベトナム戦争を取材、「ライフ」誌に岡村の写真特集が掲載され注目を集める。次に「南ヴェトナム戦争従軍記」が出版され、大ベストセラーに。ベトナム後はドミニカ、タヒチ、ハワイ、ビアフラ、アイルランドなどを取材。晩年はバイオエシックス(生命倫理)、ホスピスとも取り組みました。
医学校を中退したあとの20代に函館の書店に勤務したそうです。私は函館育ちで、その頃私は小学校の低学年でした。函館には店員を雇うような書店は3、4軒しかなかった。そのうち2店は私の家のすぐ近くでした。ひょっとしたら若き日の岡村氏と私はすれ違っていた可能性もなくはない。
「南ヴェトナム戦争従軍記」のコーナーには本の生原稿や愛用のニコンとライカが展示されていました。岩波書店から校正を終えて著者へ生原稿が返却された際の封筒があって、岡村氏の当時の住所は豊島区高田。都電荒川線の学習院下、面影橋のあたりです。私の現在の行動範囲の中です。時代は相当違っていますが。
岡村氏のカメラ、ニコンFには105ミリのレンズ、ライカM4は35ミリのレンズ。準望遠と準広角をうまく使い分けていますね。参考にしたい。
岡村氏は56歳で敗血症のため亡くなりました。若いですね。亡くなった病院はなんと新宿の春山外科病院です。中央線の新大久保駅の近くにある小さな病院で、今もあります。電車からよく見えます。








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