MUSIC IS THE SCENERY

いつも背景には音楽がある。
インディー・ポップ中心の洋楽ブログ。

<この1枚>Smokey Robinson「Being With You」

2008-02-15 23:42:44 | この1枚

初めて買ったブラック・ミュージックのレコードがこれです。

Smokey Robinsonは、59年にあのタムラ=モータウン・レコードの第1号契約アーティストとなったThe Miraclesの中心人物であり、その後モータウンの副社長を長く務めたブラック・ミュージック界の大御所です。70年代初めにソロ活動を開始し、このアルバムは81年の作品で全米10位まで上がっていて、シングル・カットされたタイトル曲「Being With You」は全米2位のヒットになっています。

米国ではかなり人気のあるアーティストですが、日本では生理的に受け付けない人が多いようで、あまり話題にはなりませんでした。個人的には80年のヒット曲「Cruisin'」から好きでした。このアルバムには他にも「You Are Forever」「Who's Sad」という素敵な曲がありました。

The Miracles時代の彼の曲はThe Beatlesが「You've Really Got A Hold On Me」を、The Rolling Stonesが「Going To A Go-Go」を、Linda Ronstadtが「Tracks Of My Tears」と「Ooh Baby Baby」を、カヴァーしてそれぞれヒットさせています(もちろん他にもまだまだあると思いますが)。

先日テレビ出演したカールスモーキー石井氏が、「自分の名前の由来はスモーキー・ロビンソンで、彼は不幸な事故があって亡くなってしまった」と発言したそうですが、もちろん彼はまだ存命です(多分Marvin Gayeと間違えたようです)。

「Being With You」↓
http://www.youtube.com/watch?v=qV7XlZPdzZI
「Cruisin'」(1枚前のアルバム収録)↓
http://www.youtube.com/watch?v=DrZsVi-R_xk

The Beatles「You've Really Got A Hold On Me」↓
http://www.youtube.com/watch?v=KUUXxC6p3E0
The Rolling Stones「Going To A Go-Go」↓
http://www.youtube.com/watch?v=9b_8e7FtKAo
Linda Ronstadt & Smokey Robinson
「Ooh Baby Baby」「Tracks Of My Tears」↓
http://www.youtube.com/watch?v=YKsDNpmFblQ

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<レヴュー>Parisのサード・アルバム

2008-02-14 23:52:13 | レヴュー

80年代英国のニューウェイヴ・バンド、ポップ・バンドのテイストを持つスウェーデンの男女4人組、Parisのサード・アルバム「The Landlord Is Kind Enough To Let Us Have Our Little Sessions」です。本国では昨年9月26日発売、購入してから約3ヵ月経っていますが、なんとなくコメントがしづらく時間がかかってしまいました。

シンセの効いたクールなポップ・ロックで、ギター・ヴォーカルのAnnika Mellinは爽やかな伸びのある声を聞かせてくれます。キーボードはEmmonとしてソロ活動も行うEmma Nylén、ベースがMattias Svensson、ドラムOskar Kvantという構成です。

事前にMySpaceで聴いていた「When I Laid My Eyes On You」が気に入っての購入ですが、スリリングで透明感がありシンセによる余韻の残る心地よいサウンドながら、アルバム通して聴いてみるとクセのないのが逆にややワン・パターンに感じられてしまうのが残念です。Emma Nylénのリード・ヴォーカルも入れれば変化がついたのかなと思います。アートワークはEmmonの作品同様にかなりアーティスティックです。 

ParisのMySpace ↓
http://www.myspace.com/parissthlm
「When I Laid My Eyes On You」↓
http://www.youtube.com/watch?v=fAB8DjCC_60

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<トピックス>スウェーデン・ミニ情報

2008-02-13 23:36:42 | トピックス

《Sahara Hotnightsニュー・ヴィデオ》
昨年11月に「Sweden Sounds In Japan '07」で来日したSahara Hotnights【写真】のニュー・ヴィデオ「The Loneliest City of All」が、YouTubeにアップされました。ロング・ヒット・アルバム「What If Leaving Is A Loving Thing」収録曲ですが、驚いたことにヴォーカルのMaria Anderssonが着物を着て歌っています。歌詞の中にも「Tokio」が出てきています。彼女たちにしては珍しいとてもメロディアスな曲です。
「The Loneliest City of All」↓
http://www.youtube.com/watch?v=ab3y3VEFuSA

《The Radio Dept.新作は5月》
The Radio Dept.のニュー・アルバムが完成したようです。Labradorレコーズから5月発売予定です。
そしてそのレーベルLabradorを歌う英国人が登場しました。Jam On Breadというアーティストの「I Heart Labrador Records」というのがその曲です。とてもシンプルな曲でウクレレを弾きながら歌っています。
Jam On BreadのMySpace ↓
http://www.myspace.com/jamonbreadyay

《DaysがニューEP》
ナイーヴなサウンドのDaysがShelflifeから「Downhill」というタイトルのニューEPを発売しています。収録曲の「Simple Thing」がダウンロードできます(こちら)。
DaysのMySpace ↓
http://www.myspace.com/daysswe 

《Hybrisのアーティスト》
Vapnetのニュー・シングル「Plötsligt Händer Det Inte」が2月18日に発売されるようです。続いて4月にはニュー・アルバムもリリースされます。
Biker Boyは今年はアルバム発売はなく、毎月シングルを1枚ずつ発売するようです。先月の「January」に続いて、今月5日には「February」が発売になっています。
Biker BoyのMySpace ↓
http://www.myspace.com/bikerboymusic

《epdm新曲発売》
El Perro del Marの新曲「How Did We Forget?」がきょう13日Licking Fingersから発売になっています。カップリングは「You Hit Me (It's a Crying Shame)」という曲でアルバム未収録です。
「You Hit Me (It's a Crying Shame)」試聴 ↓
http://www.klicktrack.com/shop/release.jsp?r=70140&tn=2

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<レヴュー>Mia Riddle and Her Band「Tigers」

2008-02-12 23:08:08 | レヴュー

ソロ・アーティストとして活動していたMia Riddleを中心にNYで結成された5人組のファースト・アルバムで、昨年12月に金沢のRallyeから発売になっています。プロデューサーは、同じくRallyeから発売するAu Revoir Simoneを手がけたRod Sherwoodという人です。

「この声を聴きながら死んでいきたい」、「FeistをカヴァーするAu Revoir Simone。あるいはJenny LewisへのNYからの回答」という触れ込みですが、どちらもあまりピンと来ませんでした。Au Revoir Simoneとはサウンドが全然違いますし、Jenny Lewisらしさも少し薄いです。ただ何度か聴くうちに癒される心地よい声だとは感じました。

ギターを中心としたアコースティックなサウンドですが、ドリーミーさはあまりなく、かき鳴らされるギターが印象的です。もし渋い男性がヴォーカルだったらShackあたりになってしまうのではないかと思います。後半の曲ではFeistのセカンドに少し似た雰囲気も持っています。そしてMySpaceでも聴けるタイトル曲の「アウ、アウ、アウ」と歌う部分では、El Perro del Marを思い出しました。この曲だけはグロッケンスピールも使ってドリーミーに仕上がっています。

「Bird」↓
http://www.youtube.com/watch?v=qAxZ4AEIrWg
「Echo」(アルバム未収録)↓
http://www.youtube.com/watch?v=7F8H2s4p5_A
Mia Riddle and Her BandのMySpace ↓
http://www.myspace.com/miariddle

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<この1枚>Suburban Kids With Biblical Names「#3」

2008-02-11 23:55:10 | この1枚

普段はあまり映画やドラマは観ない方ですが、年末から年始にかけてテレビでぼんやりと映画を何本か観てから、なんとなくビデオレンタルがマイブームになりつつあります。音楽は洋楽ですが、映画はなぜか邦画です。きょうはTVドラマ「時効警察」の脚本・演出を手掛けた三木聡の監督作品「亀は意外と速く泳ぐ」(2005年)を鑑賞しました。上野樹里と蒼井優という2人の若手実力派女優の共演も見どころでしたが、小ネタ満載で終始ユルユルの展開にハマってしまいました。しかしこの2人はどんな役もこなしますねと妙に感心しました。

それでなんとなく聴きたくなったのが、同じ2005年発表のSuburban Kids With Biblical Names(SKWBN)の「#3」というタイトルのファースト・アルバムです。

SKWBNは、Johan HedbergとPeter Gunnarsonというスウェーデンの男性デュオで、JohanとPeterという聖書に出てきそうな名前の2人です。グループ名は Silver Jewsという人たちの「People」という曲の歌詞から取られているようです。「#1」「#2」という2枚のEPの後に出されたのがこのアルバム「#3」です。「Rent A Wreck」という曲のPVを見てもわかるとおり、どことなくとぼけた感じのメガネの人(Johan Hedberg)がいい味を出してくれています。サウンドはユルユルでスカスカでどこか風変わりですが、それでいてかなり凝った作りになっています。少しだけFriendsやJens Lekmanを感じさせてくれる曲があったりします。

昨年にはJohan Hedbergがスウェーデン語によるアルバムを発表、Peter GunnarsonはSpringfactoryのアルバムに参加するなどそれぞれ別の活動が目立ちましたが、今年4月には待望のセカンド・アルバムがリリースされるようです。

「Rent A Wreck」↓
http://www.youtube.com/watch?v=jCGGdIfhJh8
「Funeral Face」↓
http://www.youtube.com/watch?v=ZrGMXi3zrnM
「Loop Duplicate My Heart」↓
http://www.youtube.com/watch?v=6ZpU5TV8n5Q
SKWBNのMySpace ↓
http://www.myspace.com/skwbnmusic

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<トピックス>英国インディーズ50枚

2008-02-10 21:38:16 | トピックス

英国のブログIndie MP3で、Mojoという音楽誌が選んだ英国インディーズの50位までのリストが紹介されています(こちら)。

アルバムもシングルもとくに関係ないようですが、1位The Smiths「This Charming Man」、2位The Jesus & Mary Chain「Psychocandy」、3位Orange Juice「You Can't Hide Your Love Forever」がベスト3です。新しいところでは7位にArctic Monkeys「I Bet You Look Good On The Dancefloor」が入っています。

以下、個人的に目に付いたところでは、18位Lloyd Cole And The Commotions「Rattlesnakes」、33位The Sea Urchins「Pristine Christine」、37位The Bodines「Therese」、46位Camera Obscura「Lloyd, I'm Ready To Be Heartbroken」、48位James「Village Fire」などがあります。

Lloyd ColeとCamera Obscuraを一緒に選んだり、Jamesの懐かしのFactory時代のEPがあったりと、なかなか楽しい50枚です。

The Smiths「This Charming Man」 ↓
http://www.youtube.com/watch?v=kGnjrTkv1gs
The Sea Urchins「Pristine Christine」↓
http://www.youtube.com/watch?v=Y-FEbk0kHmw
Bodines「Therese」 ↓
http://www.youtube.com/watch?v=PYpq3-Cy1Vc
Lloyd Cole And The Commotions「Rattlesnakes」から
「Perfect Skin」↓
http://www.youtube.com/watch?v=jA5QpigkT0E
Camera Obscura
「Lloyd, I'm Ready To Be Heartbroken」↓
http://www.youtube.com/watch?v=XTa_RQC8ZxA
James「Hymn From A Village」(2曲目)が
「Village Fire」収録曲 ↓
http://www.myspace.com/jamesisnotaperson

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<トピックス>スウェーデン・チャートから

2008-02-08 19:19:23 | トピックス

2月7日付Swedishcharts.comのアルバム・チャートで、Lykke Liのファースト・アルバム「Young Novels」が3位に、The Cardigans【写真】のベスト・アルバム「Best Of」が10位にそれぞれ初登場しました。

それに伴ってかシングル・チャートでは、Lykke Liの「Little Bit」が54位から20位に大幅上昇、The Cardigansに至っては99年に12位まで上がった「Erase/Rewind」が39位にリエントリーしています。

Lykke Liの「Little Bit」↓
http://jp.youtube.com/watch?v=mUC0ezAlHwE
The Cardigans「Erase/Rewind」↓
http://jp.youtube.com/watch?v=yzibA7YP7VM

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<この1枚>Al Stewart「Time Passages」

2008-02-07 23:55:17 | この1枚

スコットランド・グラスゴー出身のシンガー・ソングライター、Al Stewartが78年に発表した8枚目のアルバムで、前々作「Modern Times」、前作「Year Of The Cat」に続いてAlan Parsonsがプロデュースを手掛けています。

Al Stewartというと「Year Of The Cat」(アルバム全米5位、シングル8位)が有名ですが、「Time Passages」もアルバム10位、タイトル曲は「Year Of The Cat」を上回る7位まで上がるヒットになっています。この曲と「Song On The Radio」のシングル2曲は、「Year Of The Cat」同様にサックスを上手に取り入れています。

なんとなくAORのイメージが強いようですが、このアルバムからはやや攻撃的なロック色の強い曲も出てきています。Alan Parsons3部作の中では一番オーヴァー・プロデュース的な作品ではありますが、アルバム全体のバランスは良いです。もともとはフォークから出発した人でアコースティックな魅力があります。ラストの「End Of The Day」のギターには癒されます。

Time Passages ↓
http://www.youtube.com/watch?v=_W3Vr9gmrjM
Song On The Radio ↓
http://www.youtube.com/watch?v=h4N_Xr6wa3k
Life In Dark Water ↓
http://www.youtube.com/watch?v=y0IXclvBsg4
End Of The Day ↓ 
http://www.youtube.com/watch?v=TRZftBMyDjk

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<トピックス>epdmニュー・アルバム続報

2008-02-06 15:36:47 | トピックス

また今回もEl Perro Del Marの話題です。スウェーデンの音楽配信サイトKlicktrack Musicが、2月27日発売のセカンド・アルバム「From The Valley To The Stars」のダウンロード販売を開始したようです。16曲入りで、上の写真がジャケットです。

このサイトの良いところは収録曲がすべて試聴できることです。30秒で一度途切れますが、30秒ごとにプレイ・ボタンを押すことでフル試聴が可能です。

今はスピーカーのないところからの更新なので曲を聴くことはできませんが、今晩にでもざっと聴いてみたいと思います。すでにKlicktrack Musicスタッフ推薦盤になっています。

「From The Valley To The Stars」のDLページ ↓
http://www.klicktrack.com/shop/release.jsp?r=69297

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<トピックス>El Perro Del Mar新曲ライヴ映像

2008-02-05 23:34:30 | トピックス

またまたEl Perro Del Marの話題です。

北欧音楽の海外ブログIt's A Trapで紹介されていましたが、彼女の新曲「How Did We Forget?」のライヴ映像がありました。PSL(スウェーデンのテレビ局らしい)が制作したもののようです。

http://svt-psl.colo.netstar.se/default.aspx?entryID=438

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