2010年G1第６戦・ＮＨＫマイルカップ予想

◆連休のおかげで、久々に競馬予想に十二分に時間を費やす
ことのできる環境が整った。仕事も年度替わりに関連する
諸事が一通り終了したこともあり、休日出勤しなくても済む
本当の週末は久しぶりだな。

◆ＮＨＫマイルＣは、開始以降しばらくの間「マル外の天下」
といわれており、実際に人気になろうがなるまいが関係なく
マル外が上位に飛び込んでくるレースだった。
　ところが、今年の出走馬のラインナップを見ると、マル外
はエイシンアポロンただ１頭。それ以外で父が海外で走って
いたのも、スウェプトオーヴァーボード産駒のパドトロワ、
ザカリヤ産駒のレト、の２頭のみ。
　まさにＮＨＫマイルＣの文明開化はここに完遂したといっ
ても過言ではない状況となった。これも日本競馬のレベルが
国際レベルまで達した証しなのだろう。

◆出走表
　1　ダイワバーバリアン
　2　コスモセンサー
　3　リルダヴァル
　4　サンライズプリンス
　5　サウンドバリアー
　6　ニシノメイゲツ
　7　トシギャングスター
　8　パドトロワ
　9　モンテフジサン
　10　キョウエイアシュラ
　11　エイシンアポロン
　12　キングレオポルド
　13　ダノンシャンティ
　14　シゲルモトナリ
　15　ガルボ
　16　レト
　17　エーシンダックマン
　18　エーシンホワイティ

◆それでは、久々に出走各馬に関するコメントつけながら
取捨にとりかかる。

◆とりあえずＧ１なので、重賞経験は重要。重賞で３着以内
にきたことのない馬では、ここで馬券になるのはあまりにも
家賃が高過ぎるだろう。
　　6　ニシノメイゲツ、8　パドトロワ、9　モンテフジサン、
12　キングレオポルド、14　シゲルモトナリ、17　エーシン
ダックマンの６頭はこの条件にて消し。

◆次にステップレースの中で、ファルコンステークスの評価
だが、２着にきたのはそれまでダートでしか連対していなか
ったトシギャングスターで勝ち馬のエーシンホワイティはわ
ずかにハナ差のみ。
　ファルコンＳ組２頭、7トシギャングスターと18エーシン
ホワイティは消去。
　さらに、ファルコンＳで７着だったキョウエイアシュラは
ＮＺＴで１分３３秒６の４着。これと同タイムかこの馬以下
でしか走れなかった馬達はＮＨＫマイルで馬券になることは
ないだろう。
　2コスモセンサー、10キョウエイアシュラ、は消し。

◆その他、16レトは、前走ＮＺＴ出走以降に時計を出したの
が4/28と遅い。おそらく前走のダメージの回復に時間を要し
たのだろう。追い切りは２本しているが、帳尻あわせの感を
免れ得ない。
　また、２歳時はともかく、３歳のこの時期になると男女の
性差が如実に現れ始めるのは人間も馬も同じ。このレースは、
ピンクカメオが一生に一度の激走で大穴をあけるまでは、牝
馬の場合は桜花賞で上位にくるズ抜けた能力を示した馬のみ
が馬券に絡んだ。
　牝馬でNo１クラスでなければ勝負にならないのに、桜花賞
14番人気16着の5サウンドバリアーではお話にならない。

◆残った馬
　1　ダイワバーバリアン
　3　リルダヴァル
　4　サンライズプリンス
　11　エイシンアポロン
　13　ダノンシャンティ
　15　ガルボ
　この６頭で馬券を構成することにする。

　ちなみに前日発売での人気順は、

　04　サンライズプリンス＝2.4
　13　ダノンシャンティ＝2.7
　03　リルダヴァル＝6.9
　11　エイシンアポロン＝13.7
　01　ダイワバーバリアン＝26.2
　15　ガルボ＝27.8
　と残った６頭が１番－６番人気となっている。ちぇっ、
みんな競馬が上手だな。

◆各馬の評価
　11エイシンアポロンは、中間の調教が実質１本のみ。
皐月賞は強い追い切りをしたことによりテンションが上がり
過ぎたとの反省に基づくものなのかもしれないが、成長期
のこの時期に強い調教ができないことそのものが大きなディス
アドバンテージになるものと考える。１枚落とした評価に留
めたい。
　13ダノンシャンティも、中間はすべて馬なりの調教で３本。
毎日杯の好走により高く評価されているが、松田国厩舎でこ
の調教の仕方はどこか心配な点を抱えている可能性も想定さ
れる。馬自身の能力値は高いのかもしれないが、大一番で
この調教だと軸にはできない。エイシンアポロンと同様の
４番手集団との評価まで。
　1ダイワバーバリアンは堅実に走っているものの、年末に
朝日杯を使い、年明けてすでに４戦目。前走ＮＺＴではサン
ライズプリンスと格の違いを感じた。他馬がドンドン力をつ
けていく中、この馬は今までと同じパフォーマンスを維持し
ているのみ、との感じがし成長力に疑問符がつく。前２頭と
同様４番手集団の一角までの評価。

　15ガルボは、皐月賞には目を瞑りシンザン記念でみせた強
さがマイルのここで再現されることを期待したい。

　3リルダヴァルは毎日杯では思わぬ凡走をしたが、皐月賞
の0.4秒差を素直に評価。使われるたびに力をつけている様子
が窺える。「１馬」の調教欄の評価でも「動き」で珍しく９点
がつけられているのも強調材料。

　4サンライズプリンスの前走ＮＺＴは「強い」の一言。圧倒
的に不利といわれる中山マイルの大外から先行して押し切った
のは能力の高さの証しだ。ゲートに一抹の不安があり、４番
枠で出負けした場合、中段内側に閉じ込められる可能性もあ
りそうなのが唯一心配なところ。しかし、最近大きなレースで
は頼りになるヨコテンが何とかしてくれるだろう。

　◎　03　リルダヴァル＝6.9
　○　04　サンライズプリンス＝2.4
　▲　15　ガルボ＝27.8
　△　01　ダイワバーバリアン＝26.2
　△　11　エイシンアポロン＝13.7
　△　13　ダノンシャンティ＝2.7

◆馬券＜３１４＞
　◇馬連＜１３０＞
　　3-4=50、3-15=30、4-15=20
　　3,4-1,11,13×@5
　◇３連複＜１００＞
　　3&4-15×@20、－1,11,13×@10
　　3,4,15-3,4,15-3,4,5,1,11,13×@5
　◇３連単＜８４＞
　　3,4,15-3,4,15-3,4,5,1,11,13×@1
　　3,4,15-3,4,15,1,11,13-3,4,5,1,11,13×@1

　あんまし大勝はできないが、まあ一歩ずつ差を縮めて
いきましょう。