もとmoto元・甲斐の馬券神

2007年甲斐から笄に、2011年芝浦に拠点を移し、さらに2016年からは本拠札幌にて競馬三昧の日々を送る毎日。

2023年G1第15戦 菊花賞 予想&結果<水曜版のち金曜版最終>

2023年10月21日 | G1予想&結果
◆惨敗続きの2023年G1戦ではあるが、なんとか秋G1の早い時点で脚を使って先行をしておきたい。そのためには、準備不足のまま週末に突入してヤッツケで予想ロジックを整理しても間に合わない。今日火曜日は朝から雨がそぼ降り恒例の犬の朝散歩も取り止めて時間がたっぷりある。証券市場もあまり元気がなく株価ボードを眺めていると憂鬱になってくるので、ここは今週の菊花賞で一攫千金を狙い心を奮い立たせることにした。来週末に予定している甲斐の国への遠征費を今週確保しとかにゃいかんしね。

◆2023.10.17時点の想定出走馬( )内は想定オッズと人気順
菊花賞 2023.1022 15:40発走 / 芝3000m (右 外 A)2回 京都 7日目 サラ系3歳 オープン (国際) 牡・牝(指) 馬齢 17頭
△サヴォーナ     牡3 57.0 池添   栗東中竹   (17.4) 8
▲サトノグランツ   牡3 57.0 川田   栗東友道   (5.1) 3
◎ソールオリエンス  牡3 57.0 横山武 美浦手塚   (4.1) 1
△タスティエーラ   牡3 57.0 モレイラ 美浦堀   (4.3) 2
▲ドゥレッツァ    牡3 57.0 ルメール 美浦尾関   (11.0) 4
〇ノッキングポイント 牡3 57.0 北村宏 美浦木村   (13.7) 6
△ハーツコンチェルト 牡3 57.0 松山   美浦武井   (15.4) 7
--ファントムシーフ  牡3 57.0 武豊   栗東西村   (11.2) 5
---トップナイフ    牡3 57.0 横山典 栗東昆   (27.7) 10
--ショウナンバシット 牡3 57.0 Mデムー 栗東須貝     (35.9) 11
--マイネルラウレア  牡3 57.0 ○○   栗東宮   (74.5) 14
--シーズンリッチ   牡3 57.0 角田河 美浦久保田    (96.1) 16
--ナイトインロンドン 牡3 57.0 和田竜 美浦大竹   (39.2) 12
--パクスオトマニカ  牡3 57.0 田辺   美浦久保田 (156.9)17
--ウインオーディン  牡3 57.0 三浦  美浦鹿戸   (96.0) 15
--リビアングラス   牡3 57.0 坂井   栗東矢作   (20.1) 9
--ダノントルネード  牡3 57.0 西村淳 栗東中内田 (53.4) 13

◇タスティエーラ
・いかに調教技術が進歩したとはいえ、レース経験に勝る調教は無い。陣営も「状態次第では前哨戦を使う予定もあったが状態が整わず本番ぶっつけになった」旨のコメントをしており、ダービー以来5ケ月の休み明けでの2度の坂を下る3000mで100%の力を発揮するのは難しいのではないか。
・世代上位の能力をもつことは認めるが、年明け時点で「クラシック上位馬は朝日杯&ホープフル上位馬以外から出る」とみていた気持ちに変化はない。今年のダービーはオークスよりも2秒以上遅かったのは事実で、入りの6Fがほぼ同じ60.0秒/60.4秒なのに、1200m-1600mの区間でダービーが37.6秒と緩んだのに比べてオークスは36.0秒と澱みのないラップ構成。そして、上がり3Fはダービー=35.3秒/オークス=35.1秒となっており、ダービーは向こう正面で一息入れられるラップになり、先行馬にとって有利な展開であったことが伺える。
タスティエーラの勝因はソールオリエンスよりも一列前で外から何のプレッシャーも受けない競馬をしたこと。道中の位置取りがソールオリエンスと逆になっていれば、2着すら怪しかっただろう。
・能力的に抜きん出ているとは評価できない以上、長期休み明けでの3000mのマイナス影響は大きそうだ。堅実さを評価し無印にはしないが押さえの△まで。

◇ハーツコンチェルト
・ダービー1着-4着は同タイムであるが、この4頭の中で最も強いレースをしたのは道中後方2番手から向こう正面で位置を上げ3角入口で先団にとりつくのに一旦脚を使い、ゴール前の追い比べでもう一度脚を使ったハーツコンチェルトだと思う。前走神戸新聞杯は正攻法では勝ち切るのは厳しいファントムシーフを操る武豊の作ったマジシャン的ラップがアダとなった結果で、松山としては「これでも3着以内にはこれるんでないの・・・。」と思って追い出したところ「あれあれ?」って感じだったんでないべか。
・2011年にウインバリアシオンが2着になったのを最後にハーツクライ産駒で近10年に連対実績なし。天皇賞春でハーツクライ産駒が10年中5頭連対しているのと好対照で、ハーツクライと菊花賞の相性の悪さが際立つ。
・神戸新聞杯で権利をとれず賞金的には危ないところだったが、出走登録馬がフルゲートに満たずに無事出走できるようになったのも運の良さ。ハーツクライ産駒と菊花賞の相性の悪さと足してイーブン評価と考え、押さえはしておいた方がよさそうだ。

◇ノッキングポイント
・ダービーでは直線入口でハーツコンチェルトに先を越されて追い出しを待ち、その後もゴールに向けて内側にいた馬が次々と外側に押圧してきて外々においやられる決して有利な展開ではなかったはずだが、ゴール板直前ではハーツコンチェルトとの差を詰めており、5着ではあるが上位4頭とは展開の有利不利の差でしかなく能力的には同等だったものと考えられる。
・前走新潟記念は54kgの軽ハンデと道中内々の最短距離を通った利もあったが、重賞常連馬も数多く出走していて次走京都大賞典を制するプラダリアに0.3秒差先着してゴール前にもう一伸びしたのは立派の一言。少なくともなかなかオープンに勝ち上がれない3勝C馬が相手だった日本海Sのドゥレッツァに劣るところはなさそうだ。
・父モーリスであることで3000mの距離適性に疑問符がつく分人気にはなりにくいだろうが、そうした血統の字面よりも個体の能力差の方が重要、というのは肌馬バクシンオーということだけで長距離適性無しといわれていたキタサンブラックの事例でイヤというほど思い知らされたところ。カビの生えた血統論者の妄信を見事覆してもらいたい。


◇トップナイフ
・「朝日杯組&ホープフル組はクラシックで不要」のうちの1頭ではあり、とくにこの馬は2歳冬の時点では完成度の高さで上位にきていたものとあまり高く評価していなかったが、前走札幌記念2着はお見事の一言。プログノーシスには離されたものの稍重の洋芝で歴戦の強者を相手にして3着馬とは0.5秒差の2着に粘ったのは見事だった。
・スタートは出負けしたがそこで最後方から内ラチ一杯に寄せて最後の直線まで内枠をベッタリ回ってきたのが功を奏したもの。札幌の洋芝稍重というのはかなり特殊な馬場で巧拙がハッキリ出るらしいが、この馬はそういう馬場条件を苦にしないタイプのようで、他馬がすべて内側を2頭分空けて通っていたために、自分のペースで道中淡々と走っているうちに最短距離を通っているので残り3Fで気合いをつけると直線入口では楽な感じで先頭にたつことができた。あとは外を回ってきた馬との粘りあいだったが、プログノーシスにはあっさりと交わされた結果となった。
・この札幌記念の評価は「札幌の特殊な馬場環境をトップナイフが苦にしなかったこと+それを見抜いた横山アニキの内側ブッコ抜き作戦+同じことを考えた馬が前にいなかったこと」の3つの要素が重なった結果であり、偶然ではなく必然だが、かなりの幸運が重なったものといえよう。
・トップナイフはダービーでは出負けした後に最後方待機を決め込んでみたが、直線に入り鞍上横山典が数十秒追ったが反応がさっぱりなかったようで、早々に追うのを諦めていた。このことを考慮すると、東京2400mはこの馬には長過ぎるのだろう。だとすれば、ダービーよりもさらに距離が600m長くなる菊花賞でこの馬が上位にくることは難しそうだ。
・おそらく菊花賞でも「内枠ベタベタ作戦」で臨むのだろうが、札幌記念とは違って内ラチをずっと自分のペースで進めて位置取りを上げていく作戦は望むべくもないはず。万一それがハマったらそれはそれで仕方無し、と割り切ろう。

◇ファントムシーフ
・神戸新聞杯で先行策をとったのは3000mを想定してスローで進めても折り合いがつくか?を検証したもののように思える。その意味では、上り33.7秒の終いの速い展開に持ち込むことができたので、当初の目論見は達成できたんじゃないかな。菊花賞では逃げることはなさそうで、切れ味のない分先行集団のいい位置にポジションどりするんでないかな。
・前哨戦の結果や皐月賞・ダービーのレース内容をみると積極的に買いたいタイプではないが、なんてったって京都競馬場の武豊は馬の能力値を一枚増しにする老獪さがある。ソールオリエンスなんかは4角から直線に入る時に曲がり切れずに外側に膨れそうな怖さがあるが、武豊がよもや京都競馬場でそのような無様な騎乗はしないだろう。
・水曜日時点では無印のつもりだったが、鞍上武豊の神騎乗で複勝圏内に食い込んでくるかも、ということで押さえておくこととする。


◇神戸新聞杯掲示板のらず組
・神戸新聞杯で7着以下に負けた馬はノーチャンスだろう。ショウナンバシット、マイネルラウレア、シーズンリッチ、ナイトインロンドン、いらない。
◇その他のレースから菊花賞に参戦する馬
・前走ダートのレパードS15着だったパクスオトマニカ。プリンシパルS勝ち馬ではあるが、菊花賞の前哨戦としてダート戦を選んでくる必然性はない。単に馬主から「出れるんなら菊花賞に出したい」という要望があったのでエントリーした、ということだろう。
・2勝Cの阿賀野川特別からは1着馬リビアングラスと2着ウインオーディンが菊花賞のエントリーしてきた。ウインオーディンはさらにセントライト記念を6着で走りここに駒を進めてきたが、セントライトではソールオリエンスと同じ位置から追い出して、坂下からだけで0.6秒差をつけられている。これがG1戦で勝ち負けできる馬との現状での能力差だろう。
・リビアングラスは5戦3勝重賞3着1回という字面は将来性ありそうな戦績ではあるが、前走の2勝C阿賀野川特別は中盤に36.8秒の緩ラップで息を入れられた展開利が大きい。近3走逃げて結果を出しているが、強い馬が揃ったG1で一息入れられる理想の展開は望むべくもない。3角の早い時点でガス欠になりそう。
・日本海Sで8着に終わったダノントルネードも現時点では力不足。まだセレクトセール1億8000万円の値段には追い付けないだろう。

------------------------<金曜日、出馬表発表後>----------------------------

◆評価、( )内は金曜日夜22:30時点での単勝オッズと人気

◎ 14 ソールオリエンス  牡3 57.0 横山武  美浦手塚    (2.4) 1
〇 9 ノッキングポイント 牡3 57.0 北村宏  美浦木村    (47.1) 11
▲ 11 サトノグランツ   牡3 57.0 川田   栗東友道   (5.7) 2
▲ 17 ドゥレッツァ    牡3 57.0 ルメール 美浦尾関   (8.3) 4
△ 7 タスティエーラ   牡3 57.0 モレイラ 美浦堀    (5.9) 3
△ 8 サヴォーナ     牡3 57.0 池添   栗東中竹   (22.4) 8
△ 12 ハーツコンチェルト 牡3 57.0 松山   美浦武井   (11.1) 5
△ 15 ファントムシーフ  牡3 57.0 武豊   栗東西村   (20.0) 7

--- 1 トップナイフ    牡3 57.0 横山典  栗東昆     (16.6) 6
-- 6 リビアングラス   牡3 57.0 坂井   栗東矢作    (27.3) 9
-- 16 ショウナンバシット 牡3 57.0 Mデムー 栗東須貝   (129.4) 15
-- 10 マイネルラウレア  牡3 57.0 岩田望 栗東宮     (46.4) 10
-- 3 シーズンリッチ   牡3 57.0 角田河  美浦久保田   (232.1) 16
-- 13 ナイトインロンドン 牡3 57.0 和田竜  美浦大竹    (78.5) 13
-- 5 パクスオトマニカ  牡3 57.0 田辺   美浦久保田   (278.6)17
-- 2 ウインオーディン  牡3 57.0 三浦  美浦鹿戸    (50.3) 12
-- 4 ダノントルネード  牡3 57.0 西村淳  栗東中内田   (93.2) 14

 おやおや、ノッキングポイントが11番人気、47倍もつくなんて、なんとオイシイのじゃろか。9番がアタマにくれば10万円コース確定じゃな。

◆馬券<20,400>
◇3連複<13,200>
 9,14-9,14,11,17-9,14,11,17,7,8,12,15 24点×@300<7200>
 14-9,14,11,17-9,14,11,17,7,8,12,15 15点×@400<6000>
◇3連単<7,200>
 9,14-9,14,11,17-9,14,11,17,7,8,12,15 36点×@200<7200>

◆結果
 当たった・・・半額も回収した・・・進歩だ。
 かなりの自信と確信をもって臨んだ菊花賞だったが、神騎乗のルメールと駄騎乗の北村宏は明暗が分かれてしまった。ま、ノッキングポイントの長距離適性が無かっただけかもしれないが、北村宏の下手くそ騎乗ぶりには失望したよ。あの騎乗ではパワハラ大魔王キムテツ調教師から罵倒され倒したんではないかい?
 勝ったドゥレッツアに加えて2勝Cを勝ち上がったばかりの格下馬リビアングラスまでもが4着に食い込んできたことを考えると、3勝C日本海S2’11’4と2勝C阿賀野川特別2’11’3という新潟2200mの走破時計はなかなか価値のあるものだと思った方が良さそうだ。となればそれぞれのレースでの2着馬である日本海S=レッドラディエンスと阿賀野川特別=ウインオーディンの2頭は、今後の出走レースで必ず走ってくるだろう。
 とりあえず3連複@700円とれたこと安堵。ま、1着-3着馬が▲-△-◎ではとりガミも止む無しか。
投資=20400
回収=10990
収支=▲9410

1着=▲
2着=△
3着=◎

2023年10月22日(日曜) 2回京都7日11レース 第84回菊花賞GⅠ 3歳 オープン (国際)牡・牝(指定) 馬齢 コース:3,000メートル(芝・右 外)

1 枠8桃 17 ドゥレッツァ 牡3 57.0 C.ルメール 3:03.1
2 枠4青 7 タスティエーラ 牡3 57.0 J.モレイラ 3:03.7 3 1/2
3 枠7橙 14 ソールオリエンス 牡3 57.0 横山 武史 3:04.0 1 1/2
4 枠3赤 6 リビアングラス 牡3 57.0 坂井 瑠星 3:04.1 3/4
5 枠4青 8 サヴォーナ 牡3 57.0 池添 謙一 3:04.1 ハナ
6 枠6緑 12 ハーツコンチェルト 牡3 57.0 松山 弘平 3:04.1 クビ
7 枠5黄 10 マイネルラウレア 牡3 57.0 岩田 望来 3:04.1 ハナ
8 枠7橙 13 ナイトインロンドン 牡3 57.0 和田 竜二 3:04.2 アタマ
9 枠8桃 15 ファントムシーフ 牡3 57.0 武 豊 3:04.3 1/2
10 枠6緑 11 サトノグランツ 牡3 57.0 川田 将雅 3:04.3 ハナ

15 枠5黄 9 ノッキングポイント 牡3 57.0 北村 宏司 3:05.2 1

単勝 :17 730円 4番人気
馬連 :7-17 1,980円 7番人気
馬単 :17-7 4,210円 16番人気
3連複:7-14-17 1,570円 2番人気  @700
3連単:17-7-14 12,380円 29番人気

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