もとmoto元・甲斐の馬券神

2007年甲斐から笄に、2011年芝浦に拠点を移し、さらに2016年からは本拠札幌にて競馬三昧の日々を送る毎日。

2018年秋G1第12戦・有馬記念予想&結果

2018年12月21日 | G1予想&結果
◆2018年有馬記念予想
 我が愛馬プラチナムバレットも出馬登録していたが、近走不振により賞金獲得額が少なく出走順位は補欠の2番目。スマートレイアーが東京大賞典に出るかも、との情報もあり期待していたんだが、惜しくも有馬記念制覇の夢は叶わなかった。残念至極。

◆出走馬/騎手/年齢
1 オジュウチョウサン 武豊⑦
2 クリンチャー 福永④
3 モズカッチャン Mデムーロ④
4 マカヒキ 岩田⑤
5 パフォーマプロミス Cデムーロ⑥
6 サトノダイヤモンド アヴドゥラ⑤
7 サウンズオブアース 藤岡佑⑦
8 ブラストワンピース 池添③
9 リッジマン 蛯名⑤
10 ミッキースワロー 横山典④
11 ミッキーロケット マーフィ⑤
12 レイデオロ ルメール④
13 スマートレイアー 戸崎⑧
14 キセキ 川田④
15 シュヴァルグラン ボウマン⑥
16 サクラアンプルール 田辺⑦

◆レースラップ
 2017年の有馬記念は、勝ちタイム=2分33秒6、上り3F=35.2秒。同距離で施行された同日9Rの1000万条件のグッドラックハンデは、勝ち馬のタイムは2分36秒0、上り3Fが34.7だった。キタサンブラックが走ったここ2年は、いずれも1角-2角が13秒台半ばから12秒台後半と一息つける手中井となり、逃げ・先行馬が有利なレース展開となっていた。これは、「競りかけると自分がつぶれる」と他馬に思わせたキタサンブラックの実績と鞍上武豊の絶妙なペース配分によるものなのだろう。
 有馬記念のレコードは、2004年ゼンノロブロイの2分29秒5。その時は強い逃げ馬タップダンスシチーが澱みの無い流れを作り出して、2番手を進んだゼンノロブロイの2分30秒を切るレコードを演出した。一方、ジェンティルドンナが勝利した2014年は1角から2角にかけて13秒台が3F連続する緩い流れにより、GLハンデよりレース時計が1.5秒も遅い上りの瞬発力勝負でおよそG1らしからぬ決着となった。
 今年は、厳しいラップでの逃げという新しい戦法で天皇賞(秋)とJCで惜しい2着・3着にきたキセキがおり、鞍上川田もその作戦を変えることはないだろう。驚異的なタイムとなったJCに引き続き、この有馬でも平成最後の年を飾るに相応しい真のG1らしい締まったラップのハイレベルな一戦をキセキ&川田が演出することを期待したい。
 また、勝ち馬が3F上がりが1位の場合は、上りタイム2位の馬が2着or3着にきているが、その他のケースでは上り1位の馬は4着までにしかきていない。ペースが速いからといって、後方待機から直線一気というのは有馬記念では難しいことが分かる。

2017年ラップ
 6.8-11.6-11.9-12.2-12.3-13.3-13.2-12.8-12.2-12.1-11.7-11.2-12.3 キタサンブラック=35.2 上り1位ルージュバック⑤着=34.3
2016年ラップ
 6.8-11.3-12.0-11.9-12.1-13.4-12.8-12.9-11.8-11.7-12.1-11.7-12.1 サトノダイヤモンド=35.5 上り1位ヤマカツエース④=35.1
2015年ラップ
 7.0-11.7-12.2-12.5-12.7-12.8-12.6-12.6-12.0-11.9-11.5-11.3-12.2 ゴールドアクター=34.8 上り1位トーセンレーヴ⑥=34.4
2014年ラップ
 7.0-11.8-12.3-12.6-12.5-13.6-13.2-13.0-12.3-12.4-11.5-11.2-1.9 ジェンティルドンナ=34.1 上り1位ジャスタウェイ④=33.4
2013年ラップ
 6.9-11.1-12.3-11.6-12.4-12.8-12.4-12.0-11.8-12.3-12.6-11.8-12.3 オルフェーブル=36.0 上り2位ウインバリアシオン②=37.3
2012年ラップ
 7.0-11.3-11.6-12.0-12.2-12.7-12.6-12.5-11.9-12.1-12.1-11.9-12.0 ゴールドシップ=34.9 上り2位ルーラーシップ③=35.2
2004年ラップ
 7.0-11.6-11.5-11.7-12.3-12.4-12.0-11.7-11.8-11.9-11.6-11.6-12.4 ゼンノロブロイ=35.3 上り1位ハーツクライ⑨=34.5
★2018年JCラップ
   12.9-10.8-12.2-12.3-11.7-11.8-11.7-11.4-11.4-11.0-11.4-12.0 アーモンドアイ=34.1 上り1位ミッキースワロー⑤=33.9

有馬記念/GLハンデの走破時計
2017年 キタサンブラック:2分33秒6/2分36秒0
2016年 サトノダイヤモンド:2分32秒6/2分33秒9
2015年 ゴールドアクター:2分33秒0/2分35秒7
2014年 ジェンティルドンナ:2分35秒3/2分33秒8
2013年 オルフェーブル:2分32秒3/2分37秒7
2012年 ゴールドシップ:2分31秒9/2分34秒4
2004年 ゼンノロブロイ:2分29秒5/2分33秒1

◆展開面からみて苦しい馬
 長距離では圧倒的な強さを誇っていたアルバートが2年連続ステイヤーズS1着から臨んだ有馬で11着・7着と勝負にならなかったのはご承知のとおり。有馬記念で上位にくるためには2000mを勝ち切ることのできるスピードが必要であり、純粋ステイヤーではスピード不足で馬券圏内にはこられない。前走ステイヤーズS勝ちではあるが9リッジマンが馬券になる可能性は1ミリもない。
 とくに今年は、キセキが向こう正面からは継続して11秒台のラップを刻むであろうことが予想される。そうなった時には2000m実績は重要な要素だ。未勝利で2000mを勝った以外の勝ち鞍は2400m以上しかない15シュヴァルグランにとっては厳しいだろうと確信する。4歳以降はずっと秋3戦の出走で好走を続けてきているが、ここ2年の1角・2角で緩むペースとは違う展開でスタミナ寄りのこの馬では先団追走は難しいことに加えて、8枠15番も不利な要素となる。実績馬ではあるが、馬券としては「3着があれば」との評価まで。
 注目度の高い1オジュウチョウサンだが、東京2400mで2分25秒0の持ち時計しかないのでは、いかにもスピードが足りない。最内を引いた以上、ラチ沿いをベッタリといきたいのだろうが、そもそもスタートダッシュがそれほど速いわけでもないので、最初のゴール板前ではラチ沿いではあるが中団から後方よりあたりにいそうな気がする。そうなれば、向こう正面から馬群の外側を追い上げる脚などあるはずもなく、1周目の1角でこの馬にとっての有馬記念は終わるんではないかと思う。

◆調教後馬体重/前走馬体重の比較
1 オジュウチョウサン 526kg/512kg(+14) 美浦
2 クリンチャー 498kg/海外
3 モズカッチャン 496kg/490kg(+6)
4 マカヒキ 508kg/494kg(+14)
5 パフォーマプロミス 466kg/454kg(+12)
6 サトノダイヤモンド 512kg/504kg(+8)
7 サウンズオブアース 508kg/490kg(+18)
8 ブラストワンピース 540kg/530kg(+10) 美浦
9 リッジマン 450kg/446kg(+4)
10 ミッキースワロー 482kg/482kg(±0) 美浦
11 ミッキーロケット 488kg/474kg(+14)
12 レイデオロ 490kg/482kg(+8) 美浦
13 スマートレイアー 482kg/478kg(+4)
14 キセキ 512kg/504kg(+8)
15 シュヴァルグラン 480kg/468kg(+12)
16 サクラアンプルール 488kg/468kg(+20) 美浦

 JRAのデータ分析からは「ウマ体重470kg未満の馬は近5年馬券圏内にきてていない」らしい。
 実績もそれほどなく、馬体重が軽い5パフォーマプロミス、9リッジマンをまず消そう。
 さらに、輸送距離の短い美浦所属なのに調教後馬体重が前走よりも10kg以上も重くなっている馬は当日までに絞れるのかが怪しい。1オジュウチョウサン、8ブラストワンピースの2頭はちょっと怪しい。16サクラアンプルールは前走天皇賞が春先に比べて減り過ぎてたので、+20kgでも「馬体を戻してきたもの」と判断する。

◆その他の情報から
 6サトノダイヤモンド、7サウンズオブアース、13スマートレイアー、は、ここがJRAでの最後のレースになる。
 スマートレイアーは昨年の京都大賞典があまりに鮮やかだったので、「もう一発」と期待し続けていたが、武豊によればどうやらもはや「溜めるだけ溜めてもはじけなくなった」らしい。
 サウンズオブアースも前走4.6秒差負けの7歳馬では買う要素は皆無。
 サトノダイヤモンドは京都大賞典勝利で復活を期待されていたが、前走JCの6着という結果について池江師は「現状では力を出し切った」と言い切っており、「G1を2つ勝ってよくやってくれた」ともコメントしており、陣営として「3つ目のG1を期待している」という気配が薄い。紛れた時の3着付けまでの評価で十分だろう。
 2クリンチャーは、春に2200mの京都記念を勝っているものの、その後の阪神大賞典や天皇賞(春)の結果をみると、スピードよりもスタミナ寄りの馬だと思う。皐月賞4着の実績はあるものの、古馬になってから速い時計のレース経験をしておらず、また凱旋門賞での惨敗帰りということもあり、ここで馬券圏内までくるのはかなり困難に思える。
 有馬記念では、高齢馬は上位にくるのが稀で、わずかにエアシェイディが7歳&8歳時に3着にきたのみ。しかし、エアシェイディは7歳の年のAJCCを勝ち、8歳時にも2着にきていた無類の中山巧者で馬版は2年連続で6番枠だった。それと比較すると、7歳馬で今年重賞勝ちもなく大外16番になったサクラアンプルールが馬券になるのは限りなく苦しい。

◆残った馬
3 モズカッチャン Mデムーロ④
4 マカヒキ 岩田⑤
8 ブラストワンピース 池添③
10 ミッキースワロー 横山典④
11 ミッキーロケット マーフィ⑤
12 レイデオロ ルメール④
14 キセキ 川田④
6 サトノダイヤモンド アヴドゥラ⑤<3着限定>
15 シュヴァルグラン ボウマン⑥<3着限定>

◆最終評価
 おそらく1番人気であろう12レイデオロ。他の騎手は全員口を揃えて「内が欲しい」とコメントしていたが、ルメールだけは「真ん中あたりが欲しい」と言っていた。これは、レイデオロにとっては内側で閉じ込められるような不利なくいつでも動ける状況であることが勝利への最短距離である、とルメールが考えており、逆に「内が欲しい」といっている騎手は、馬の能力が劣る分を展開の利でカバーしたい、と考えていることを表すのだと思う。
 14キセキにとっても、内枠だと出負けした場合先行できなくなる恐れがあるが、不利といわれる14番枠なら少々出負けしてもスンナリハナを切ることができる分、自分の展開に持ち込み易いメリットの方が大きい。天皇賞(秋)・JCとバカッ速い時計のレースを目一杯走ってきての秋4戦目でどこまで余力が残っているかの心配はあるが、ドロンコ馬場を制した菊花賞馬の体力ゲージはまだ底をついていない、と信じたい。
 残った馬の中で、内を狙ってきそうなのは、Mデムーロの3モスカッチャン、横山典の10ミッキースワロー、若き天才マーフィーの11ミッキーロケットの3頭。4マカヒキと8ブラストワンピースは、外側をまくり加減でやってきそうな分、内を狙ってくる3頭の後塵を拝する可能性が高そうだが、ブラストワンピースは3歳馬のイキの良さを評価して印を1段あげておこう。一方、ミッキースワローは、位置取りが後ろになりそうな気がするので△評価まで。

◎ 12 レイデオロ
〇 14 キセキ
▲ 3 モズカッチャン
▲ 8 ブラストワンピース
▲ 11 ミッキーロケット
△ 4 マカヒキ
△ 10 ミッキースワロー
注 6 サトノダイヤモンド
注 15 シュヴァルグラン

◆馬券=65800

◇3連単=43800
 12,14-12,14,3,8,11-12,14,3,8,11,4,6,10,15 @300×56点=16800
 12,14-12,14-3,8,11 @500×6点=3000
 12,14-12,14-3,8,11,4,6,10,15 @500×14点=7000
 12,14-3,8,11-12,14 @500×6点=3000
 12-14,3,8,11-14,3,8,11,4,6,10,15 @500×28点=14000

◇3連複=22000
 12-14,3,8,11-14,3,8,11,4,6,10,15 @1000×22点=22000

★23日(日)はWINSがありま記念以外のレースの馬券を販売制限してて、人混みもすごそうなので前日発売にてまったりと購入済。

◆結果
 んんん。キセキがもう少し粘れていたら良かったんだがなあ。まあ、G13戦目なら仕方なし、ハナにたつまで少々脚を使った影響もあるのかも。


2018年12月23日(日曜) 5回中山8日 11レース第63回 有馬記念GⅠ サラ系3歳以上オープン(国際)(指定)

1 枠4青 8 ブラストワンピース 牡3 55.0 池添 謙一 2:32.2
2 枠6緑 12 レイデオロ 牡4 57.0 C.ルメール 2:32.2 クビ
3 枠8桃 15 シュヴァルグラン 牡6 57.0 H.ボウマン 2:32.4 1 1/4
4 枠6緑 11 ミッキーロケット 牡5 57.0 O.マーフィー 2:32.7 1 1/2
5 枠7橙 14 キセキ 牡4 57.0 川田 将雅 2:32.8 3/4

馬連8-12 940円 3番人気
馬単8-12 2,400円 5番人気
3連複8-12-15 4,910円 17番人気  @1000
3連単8-12-15 25,340円 70番人気

投資=65800
回収=49100
収支=▲16700

 レイデオロ、手ごたえ悪いながらあともう少しまでいってたので、1着・2着が逆になってればなあ。まあ、来年はこの2頭+キセキで古馬中距離路線はまわるだろうな。取りガミながらもダメージは僅少。

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