もとmoto元・甲斐の馬券神

2007年甲斐から笄に、2011年芝浦に拠点を移し、さらに2016年からは本拠札幌にて競馬三昧の日々を送る毎日。

2018年秋G1第10戦・阪神JF予想&結果

2018年12月03日 | G1予想&結果
◆阪神JF賞金順

シェーングランツ 武豊<1850>
ダノンファンタジー C.デムーロ<1850>NF
ウインゼノビア 松若風馬<1200>
クロノジェネシス 北村友一<1200>サンデーR+NF
メイショウショウブ 池添謙一<1150>
ビーチサンバ 福永祐一<1000>金子真人+NF
ベルスール B.アヴドゥラ<1000>
ラブミーファイン 丸山元気<1000>
グレイシア 田辺裕信<900>吉田勝己+NF
ジョディー 四位洋文<900>NF
スタークォーツ 荻野極<900>
プールヴィル 秋山真一郎<900>
メイショウケイメイ 古川吉洋<900>
レッドアネモス 戸崎圭太<900>
ローゼンクリーガー 藤岡佑介<900>
----------<以上、15頭>----------
アフランシール 高倉稜(0.3)3-1
エイシンゾーン 田中学(0.0)4-1
コルデトゥリーニ 太宰啓介(0.3)2-1
サヴォワールエメ 藤岡康太(0.3)1-1
タニノミッション 浜中俊(0.3)1-1
トロシュナ 北村宏司(0.5)1-1 サンデーR+NF

◆1勝馬は登録6頭中3頭が出走できるが、うち1戦のみが3頭。どの馬が抽選で滑り込んでも馬券対象には考えておかないでも良さそうだ。

◆シェーングランツ:出負けしてスタート直後は後方2番手。直線入り口でもまだ後ろから3番目。しかし、追うほどにストライドが伸びていき、残り2Fから満を持して追い出した完勝パターンのビーチサンバを余裕で差し切った。まだレース中盤では促していかないとついていけないズブさをみせるが、他馬が苦しくなってくる直線に入ってからはこの馬の独壇場になる。馬群の中に包まれずに伸び伸びと走れさえすれば、勝利に一番近いところにいる馬といえるだろう。グランアレグリアが朝日杯に回ったのも、この馬で阪神JFを獲ることとの使い分け、との厩舎ワークなのだろう。アクセルの踏み遅れによる「差して届かず」という懸念も少なからずあるが、アーモンドアイばりのパフォーマンスを期待したい。

◆ダノンファンタジーは、新馬戦こそ先に動いたグランアレグリアに追いつけなかったが、スタートの反応も速く運動神経の良さが感じられる。2戦目の未勝利戦も道中も他馬がかぶせてきても動じない操縦性の高さをみせ、直線を向いてももったまま楽勝した。機動性が高いので先行できるだろうし、追ってからも凄みこそ感じないが、ピッチ走法で着実に加速する練習も確立されている。ただ、勝負どころになってもストライドが伸びないので、シェーングランツあたりと比べると伸び負けする懸念はありそうだ。

◆ウインゼノビアは、前走アルテミスS4着だが、直線は内にもたれ加減で最後はガス欠の様子で、同じようなところから追い出したビーチサンバよりは明らかにエンジン性能が劣る。鞍上が松岡から松若に替わるのもマイナス。

◆クロノジェネシスは、前走最後の2Fの伸びは強烈で猫科の動物のような伸縮性を感じさせるものだったが、2戦ともがスローの1800mであり、道中一息いれて呼吸を整える暇のないマイルG1で果たして前走のような伸び脚を繰り出せるかが課題になる。この馬の特性からすればゴール前の急坂はウェルカムだと思う。直線入り口あたりまで余力をもって中団で追走でき、直線前が詰まる不利がなければアッと驚く一発があるかもしれない。この馬は、外を回したらダメで内側をベッタリ回ってきて、最後の直線で馬群をぬって追い込む競馬をぜひ期待したい。

◆メイショウショウブは、芝2戦を3着-3着と堅実に走った後3戦目のダートで楽勝。続く牡馬混合のデイリー杯2歳Sで先行粘っての2着と、意外なローテーションで賞金を積み重ねてきた。常にスタートも速く先団の位置をとれるし、折り合いもピタッとついて乗りやすそうな馬ではあるが、果たして1分33秒台になるような速い流れで前々に位置取りをして粘りこめるのかは大いに疑問だ。同じような脚質のダノンファンタジーと比べると、最後は伸び負けしそうに思う。

◆ビーチサンバは、ラッキーライラック的な安定性がある。前走はシェーングランツに並ぶ間もなく差し切られたとはいえ、東京競馬場で速い時計の中を3角外側を押し上げつつ直線でも脚を伸ばしたことは評価すべきだろう。

◆ベルスールは前走ファンタジーSで2着にきてはいるが、少頭数の中3着・4着馬とも僅差だし道中終始掛かり気味だった。今回の鞍上は外国人騎手だけに掛かったら「ええい、いっちまえ」とおっ放しちまうんでないかと思う。そうなれば、レース全体が速くなってシェーングランツにおあつらえ向きの展開を作り出す役割になりそうだ。当然馬券的には不要だ。

◆ラブミーファインは、函館2歳Sで無理せずスッと先行してほとんど勝ちに等しい2着を確保。前走ファンタジーS4着も2着とはほとんど差のない結果で、4角で先頭に並びかける「これで勝てれば横綱相撲」の取り口だった。しかし、ゴール前ではあっさりとダノンファンタジーに差し切られ、道中掛かっていたベルスールにも先着を許した。直線を向いた時の行きっぷりの良さに比べてのゴール前の伸びの無さは、この馬の適性が短距離の方にあることを示すのだろう。ゴール前の急坂もこの馬には味方しない。直線入り口までは楽しめるはずだが、馬券対象としてはバッサリ切ることで差し支えない。

◆グレイシアは、アルテミスSで11着と惨敗した。おそらくこの馬はいわゆる「馬添えが悪いタイプ」なのだろう。元来草食動物の馬は自分の身を守るために群れで行動し近くに同胞がいると安心する馬が多いのだが、稀にその同族ですら怖がる超怖がりの馬がいる。この馬は、デビュー戦は逃げて4角からは2番手の馬がガス欠になったため直線は回りに馬が全くいない状態で圧倒的な差をつけた逃げ切り。2戦目は逆に出遅れたこともあり、道中最後方を進み直線は中山マイルで禁断の大外を回して余裕の差し切り勝ち。ところが、3戦目アルテミスSは2番手につけたものの、直線で内側に逃げた馬がおり、直線で逃げ馬を捉えにかかるも早めに追い出してきた後続馬が外側に迫って内外前を他馬に囲まれると、闘志のかけらもなくなった様子でダラダラとした走り方に成り下がった。レース後の陣営のコメントも「馬群に気を使いながら走っていて、直線も脚を使うことができませんでした。」だった。
 よって、この馬がもてる能力を発揮できるのは他馬が片方にのみ居る場合に限定される。このレースでは、大外の枠に入ってかぶされないまま直線を迎える場合に限られるが、シェーングランツが外側を伸びてくる展開になれば、そのさらに外側を回れればこの馬にも戴冠のチャンスがくるかもしれない。ここまで3戦すべてに騎乗した田辺ならこの馬の性格を良く理解しているだろう。前走の惨敗で人気もかなり落ち、netkeibaの事前予想オッズでは26.6倍の7番人気となっているが、サプライズの一発があるかもしれない。本命には推しにくいが、アタマもある単穴としておいしい存在だ。

◆ジョディーは、前走赤松賞を逃げ切りで勝ったが、4F・5F目が12秒大半ばとユルユルなペースでありながら、最終1Fもタイムを落としており、「行った行った」の結果なのに上がりも34秒を切れなかった。赤松賞の判定としては、「レベルの低いレースだった」というのが正しい評価だろうし、その中で2着馬と同タイムでしかないのでは、ハイレベルであろう阪神JFでの馬券圏内にくるのはかなり難しい。サフラン賞ではレッドアネモスに完敗で、コーナリングも外に膨れる不器用さを見せるなど、全く見どころはない。

◆スタークォーツは、500万平場を勝ち上がったが、レースラップに見どころはなく、内側を先行した4頭がダラダラと1-4着にきた結果で、勝ち上がりに3戦を要したことからも、G1で馬券に絡む能力はないと判断する。

◆プールヴィルは、前走500万特別のりんどう賞を完勝したものの、1分22秒7の時計もたいしたものではなく、上がり3Fも11秒台後半でメリハリのない時計だった。器用さは感じるものの、G1でガツンと上位にこれる力強さは微塵もない。マーク不要と判断できるだろう。

◆メイショウケイメイは、1200mを2戦2勝と負けなしでここに臨む。が、展開や時計面でとくに見るべきところはなく、時計も平凡。ここまでの2勝は相手が弱かったことに恵まれた幸運とのジャッジで良さそうだ。

◆レッドアネモスも2戦2勝。昨年まで「無敗馬は強い可能性あり」と判断して、全くの無印としないようにマークしてきたが、メイショウケイメイ同様にこの馬も押さえる必要はなさそうだ。2勝目をあげたサフラン賞もスタートから5Fまで12秒台が続く緩い展開で、その中で逃げたこの馬が展開の利を活かした結果に過ぎない。

◆ローゼンクリーガーは、前走500万特別の秋明菊賞の勝ち上がり。前2走の1400mではいずれも掛かり気味で鞍上が苦労していたようだが、直線追い出すとかなりいい脚で差してくる。今回の鞍上藤岡祐介はNHKマイルCのケイアイノーテックやチャンピオンズCのウェスタールンドなど、乗り替わりのG1でかなり思い切った騎乗で穴をあけてくる。この馬のnetkeiba事前オッズは11番人気の105.7倍とまたまた穴だが、3連馬券の3着候補の1頭としておく必要はあるかもしれない。

■評価

□消す馬
ウインゼノビア 松若風馬<1200>
メイショウショウブ 池添謙一<1150>
ベルスール B.アヴドゥラ<1000>
ラブミーファイン 丸山元気<1000>
ジョディー 四位洋文<900>NF
スタークォーツ 荻野極<900>
プールヴィル 秋山真一郎<900>
メイショウケイメイ 古川吉洋<900>
レッドアネモス 戸崎圭太<900>
----------<1勝馬>----------
アフランシール 高倉稜
エイシンゾーン 田中学
コルデトゥリーニ 太宰啓介
サヴォワールエメ 藤岡康太
タニノミッション 浜中俊
トロシュナ 北村宏司

□残った馬・評価&netkeiba事前予想オッズ・人気
◎ シェーングランツ  武豊    2.8②
▲ ダノンファンタジー C.デムーロ 2.5①
◎ クロノジェネシス  北村友一  5.6③
▲ ビーチサンバ    福永祐一  7.0④
◎ グレイシア     田辺裕信  26.6⑦
▲ ローゼンクリーガー 藤岡佑介  105.7⑪

 人気薄だと思ったクロノジェネシスが案外人気で、1-4番人気が◎▲となったが、7番人気グレイシアの一発逆転と11番人気ローゼンクリーガーによるヒモ荒れによる高配当に期待しよう。

3F:◎③-◎▲-◎▲(19点×@5=95)
3T:◎③-◎▲-◎▲(60点×@1=60)
UR:◎Box3点×@15=45、◎-▲9点×@5=45


<2018.12.5>

◆2018年阪神JF出走表<確定>

 1-1 ベルスール      (牝2、B.アヴドゥラ・今野貞一)
 1-2 ジョディー       (牝2、四位洋文・戸田博文)
 2-3 プールヴィル     (牝2、秋山真一郎・庄野靖志)
◎2-4 シェーングランツ  (牝2、武豊・藤沢和雄)
 3-5 メイショウショウブ  (牝2、池添謙一・池添兼雄)
 3-6 スタークォーツ    (牝2、荻野極・寺島良)
 4-7 ウインゼノビア    (牝2、松若風馬・青木孝文)
 4-8 ラブミーファイン    (牝2、丸山元気・田所秀孝)
◎5-9 クロノジェネシス   (牝2、北村友一・斉藤崇史)
 5-10 タニノミッション    (牝2、浜中俊・中竹和也)
▲6-11 ビーチサンバ    (牝2、福永祐一・友道康夫)
 6-12 レッドアネモス    (牝2、戸崎圭太・友道康夫)
▲7-13 ダノンファンタジー (牝2、C.デムーロ・中内田充正)
 7-14 サヴォワールエメ  (牝2、藤岡康太・友道康夫)
▲7-15 ローゼンクリーガー(牝2、藤岡佑介・高橋亮)
◎8-16 グレイシア     (牝2、田辺裕信・栗田徹)
 8-17 トロシュナ      (牝2、北村宏司・大竹正博)
 8-18 メイショウケイメイ  (牝2、古川吉洋・南井克巳)

◆馬券<27500>

◆3連複<11500>
 4,9,16-4,9,16,11,13,15-4,9,16,11,13,15 @500×19点<9500>
 4,16~9,11,13,15 @500<2000>

◆3連単<8400>
 4,9,16-4,9,16,11,13,15-4,9,16,11,13,15 @100×60点<6000>
 4,16-4,16-9,11,13,15 @300×8点<2400>

◆馬連<7600>
 4-16=2000,9-4,16=@1000 <4000>
 4,9,16-11,13,15 @400×9点<3600>

◆結果
 ふふん。16ゲレイシアは少々狙い過ぎたかな。牝馬はいったんスランプになると回復に手間取るから、夏場に休んで秋には復活してほしいな。秋華賞に劇的な復活で大穴をあけてくれることを期待しよう。


2018年12月9日(日曜) 5回阪神4日11レース 第70回 阪神ジュベナイルフィリーズGⅠ サラ系2歳オープン(国際)牝(指定)

1 枠7橙 13 ダノンファンタジー 牝2 54.0 C.デムーロ 1:34.1
2 枠5黄 9 クロノジェネシス 牝2 54.0 北村 友一 1:34.2 1/2
3 枠6緑 11 ビーチサンバ 牝2 54.0 福永 祐一 1:34.3 クビ
4 枠2黒 4 シェーングランツ 牝2 54.0 武 豊 1:34.4 3/4
5 枠2黒 3 プールヴィル 牝2 54.0 秋山 真一郎 1:34.5 1/2

馬連9-13 640円 1番人気 @400
馬単13-9 1,190円 2番人気
3連複9-11-13 1,310円 2番人気  @500
3連単13-9-11 5,020円 4番人気

投資=27500
回収=9110
収支=▲18390

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