今日は朝から(目覚める頃から)アメリカの「ロンリー・ピープル」が頭の中で流れています。
暫く聞いてないなあと思い、出かけるときの1曲目にしようと思いながら、いつもどうりの朝食をとり、新聞(読売)をザット開いていくと池澤夏樹氏の文が載っていました。
題して「被災地を行く」 現場を見た氏の思いを書いているのですが、その中で印象に残ったのが結びの文でした。
「地震と津波は多くを奪ったし、もろい原発がそれに輪をかけた。その結果、これまでの生活の方針、社会の原理、産業の目標が全て変わった。多くの被災者と共に電気の足りない国で放射能に怯えながら暮らす。
つまり、我々は貧しくなるのだ。よき貧しさを構築するのがこれからの課題になる。これまで我々はあまりに多くを作り、買い、飽きて捨ててきた。そうしないと経済は回らないと言われてきた。これからは別のモデルを探さなければならない。
被災地を見て、要素要所に賢者はいると思った。若い人たちもよく動いている。十年後、この国は「良い貧乏を実現しているかもしれない」
「良き貧しさを構築するのがこれからの課題」この言葉を反芻しながら”ロンリー・ピープル”を聞いていたのでした。
This is for all the lonely people
Thinking that life has passed by
Don't give up until you drink from the silver cup
And ride that highway in the sky
Well,I'm on my way
Yes,I'm back to stay
Well,I'm on my way back home