天井に照明をつけない

2011-03-14 23:33:37 | Weblog
 天井に照明を設けると重心が上がってしまいます。できれば天井は光の反射板的に使い、プレーンにしておきたい。

 移動できるフロアスタンドを使い、家具の配置に合わせて融通が利くようにしておきます。家具と照明はセットで考えるといった方がいいかもしれません。

 ブラケット、フロアウタンド、ここぞという時のスポットライト、見えなくした低い位置の蛍光灯(間接光)などでまとめています。

 事務所の改装をした時、設計事務所とはいえオフィスのようにはしたくないと考えました。とにかく、天井には蛍光灯をつけないこと・・・。そこで吊棚の下に蛍光灯を仕込み、手元を照らし、灯りの重心を低くすることで必要な灯りを確保しました。

 前の事務所に比べて蛍光灯のワット数が5分の1くらいになり、余った分を心地よさのために白熱灯の照明に回しました。

 天井に何もついていないというのは、とても気持ちがいいものだと思います。


   伊礼智の住宅設計作法―小さな家で豊かに暮らす より抜粋
             編集/新建新聞社 発行/アース工房


   


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