コストダウン

2008-03-03 00:00:15 | Weblog
 そもそもコストについては、施主が理解できない部分が、全体の五分の四ぐらいあるのです。
 それは、基礎や土台といった構造体の部分で、一二八ページの概算表を見てもわかるとおり、「木工事」が予算の三分の一ぐらいを占めています。こういった基礎工事や仮設工事などの専門知識を要する部分に対しては、施主はわからないので、なかなか口を挟むことができません。
 その結果、目に見えるもの、たとえば照明器具をはじめ、ビニールクロスやドアなど、カタログで値段を確認できるものだけに目がいってしまいがちになります。しかし、この部分は全体予算のたかだか五分の一ほどしかなく、コストダウンの要素となるにせよ、決め手にはなりえないのです。
 ちなみに、コストダウンしやすいものとしては、外装材、設備、建具、家具、内装材、開口部(アルミサッシの種類)などがあげられます。

 建築家となら望みどおりの家が建つ 山海堂  横山彰人著より

 見る目もないのに、見比べると良し悪しが分かっちゃうんですね。二つ出されて、どちらにしますか?と尋ねられると、やはり良いものに心が動いてしまいます。価格を聞いて、「あぁ、そんなに違うんなら・・・」と諦められる場合は良いのですが、ほとんどの場合はそこがうまく価格設定されているんですよね。購買者の心理がよく研究されています。


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