2008-04-25 00:52:28 | Weblog
 窓と言うと、壁の一部であり光や風を採り入れるもののような気がしますが、もう一つ外の景色を採り入れると言う役目も持っています。『借景』といって、窓枠を利用して周囲の風景を自分の庭の一部であるかのように利用する手法があります。窓枠によって、余分なところは見せずに、綺麗なところだけを部屋の中に取り込みます。
 窓が上の方にあったり、下の方にあると、部屋の雰囲気もガラッと変わってきます。窓を上の方に持ってくると、広い青空が自分のモノだけに出来ます。下の方に持ってくると、空のように遠くのものではなく、極近くの土や草の匂いを感じることができます。いつもとちょっとだけ視線が変えるだけで、今まで味わったことがないような新鮮な気分に浸れるから不思議です。