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Astro Imaging Diary2  gooブログにお引越し!

2005年から趣味の天体写真を通して感じたことなどを日記風にまとめています。

AM3にガイド鏡を取り付ける

2024-02-27 | 赤道儀

極軸合わせが肝のAM3赤道儀............、油断してると、じゃじゃ馬トルクでガイドグラフが暴れてしまいます。標準レンズでも星像を針で突いたような点像にするにはオートガイダーが必須なのではと考えています。オーソドックスに、サドル横にファインダー規格の純正シューを取り付け、ガイド鏡をセットすることにします。

極望が内蔵されないAM3ですので、ガイダー(兼)電子極軸望遠鏡と言った方が良いのかもしれません。このガイダーを使ってSharpCapのPolarAlighnmentで極軸を追い込まざるを得ないのですから......

この位置にオートガイダーをセットするため光学式極望(PF-LⅡ)はサドル上に取り付けなければならないのでした。ZWOに遊び心があるなら、RedCatイラストの「猫の目」のところに電子ファインダーのレンズを組み込んで欲しかったな(笑)

75mm幅アリガタと干渉しないだろうか、また、カメラ撮影用のアルカスイスクランプの大きな締め付けネジはサドルと干渉しないだろうかなどいろいろと心配しましたが、現物合わせの結果、この組み合わせが良さそうです。Redcat71はビクセン規格のアリガタ固定、L型ブラケットを取り付けたカメラで撮影する時はこのDP75-152+アルカスイスクランプを使用することを考えています。 

真上からは...........こんな感じで、カメラ撮影時の左右のクリアランスも大丈夫のようです

この状態でDP75-152の中央に配置されているM8-35c.t.cタップ穴へアルカスイスクランプを付け替えることも可能となり、極めて使い勝手が良くなりました。縦位置に付け替えてレポルビング装置をセットすれば広角系のレンズで自由に星空を切り取ることができます。さらに良いことにガイダーはカメラアングルにかかわらず一定の角位置なので再度のキャリブレーションも必要なくなります。

コンパクトなkOWAのLM75レンズゆえ、AM3本体と干渉しないので、安心して自動導入できます。海外のサイトでは、AM5のトルクフルなモーターでぶつけてしまった失敗談が多く語られていますが、これなら大丈夫そうです。


AM3の極軸望遠鏡とfirmware_update

2024-02-26 | 赤道儀

この寒空の中でAM3のガイドパラメーターの設定は辛いので、とりあえず、firmwareの書き換えを行いました。いろいろなサイトで紹介されていますが、WiFiやスマホを使って書き換えるのはリスキーなので、USB接続でwindowsから書き換えました。

"ASI Mount ASCOM Server"を開き、Firmware Updateボタンを押すと、右のようなFWUpdate画面が開くので、下側の"Online Update"をクリックすると自動的にダウンロードが始まります。

Ver1.3.9からVer1.4.2にUpdateされたことを確認した画面です。ZWOのFirmwareは頻繁にUpdateされているようなので"ASI Mount ASCOM Server"で時々チェックした方が良さそうです

もう一つは、極軸望遠鏡

南天でも使う赤道儀ですので極望の使い易さはとても大切。はちぶんぎ座の台形が見えない極望は無駄に時間を使ってしまうだけです。台形、台形と言っても、初めてだとどこを見ても台形に見えてしまいますもんね.....

ということで、ポラリエU用のPF-LIIを使って、PoleMasterやSharpCapで追い込む前段までの粗導入をしようと、取付方法をいろいろ考え、まずはプレート選びから

手持ちのビクセン規格の台座を並べてみました、多種多様です。一番軽いプレート(右端)に双眼鏡固定金具をネジ固定し、1/4オス⇒3/8メス変換ネジを取り付けています。

 

AM5と違いAM3にはファインダー台座がサドル部に一箇所しか無く、しかたなく、この極望セットを、本当に使い勝手の悪いアリミゾ部に取り付けます。いまどきビクセン規格やロスマンディ規格なんて誰が使っているんだよ.........     CompactさがウリのAM3ならアルカスイスを具備してもらいたいものですよね

この位置なら楽な姿勢で覗けそうです 


AM3@ZWO、試してみました

2024-02-10 | 赤道儀

全く使い方の分からないAM3、初挑戦

極軸合わせから........

最初にPoleMasterで調整したのですが、「モニター開始」ボタンを押した後に表示される回転中心から推測する緑の十字が、いっこうに現れないので、ここで断念。回転中心がフラフラしているのだろうか?????ステッピングモーターの赤道儀に慣れた身には全くの初体験

とりあえずガイドグラフだけでもと、75mm+QHY5LⅡでPHDガイディングしたグラフがこれ

こんなにブレるのは極軸が追い込めてないからなんだろうと、今度はSharpCapで極軸を追い込んでみました。helpを読みながら、試行錯誤で試してみました。案外、分かりやすいツールでpolemasterより使い易く感じました。結果は"Exellent"とのこと

極軸を機械精度の限界まで追い込んだこの状態で、PHDガイディングを試してみたのがこのグラフ

😥😥😥😥まさか、こんなグラフになるとは

結果的に、total error  0.16pixel  1.61秒角  アグレッシブネス  両軸共に80%

😥この時は、露光時間はいつもの3秒、先の極軸が追い込めていない状態の2秒露光よりガイド精度が劣っています。このハーモニックドライブを使うには露光時間を0.5~1.0秒で頻繁に修正ガイドを行うのがコツと海外サイトで言われてる意味を実感しました。もっと短い露光にしなければダメな赤道儀なのか..........

もう一つ気になることがあります。

😥赤緯軸の極端なブレ幅。極軸を追い込んでるのだからほぼ一直線になるグラフを想像していたのに、期待外れ。シーイングの影響もありますが、大半を日本国内で使うのだからこの結果は精神衛生上、良くないです。Ra agrとDec agr をもっと小さく(海外サイトでは30%~50%を推奨)する方法と併せて、もっと良いパラメーターの設定を探さねば、一発勝負の海外遠征には持って行けまい

とりあえず、トホホの結果です。

「小さなヘラクレス君の、じゃじゃ馬なみ追尾..............」でした


架台アダプターが到着

2024-02-05 | 赤道儀

AM3用の架台アダプターが到着しました。いつもながらの丁寧な仕上がりに大満足です。

早速組み上げてみますと

面取りもジャストな感じ!!

軽量かつコンパクトさがウリのAM3にフィットするように、プレート厚を薄く製作してもらっています。

PTP-C2三脚に載せるとこんな感じ

画像のようにプレートを取り付けたままケースに収納できるのですが、残念なことに外周径が少し大きすぎたのか緩衝材に当たるようで、ケースの蓋をギュッと押し付けるようにしながらパッチン錠をかけるようにしています。ケース収納のことだけを考えると外周径はAM3台座と同じΦ122mmにするのも選択肢かも.......

2月8日追記:

コスモ工房さんにお願いし、AM3ベースプレートと同じΦ122mm径に削ってもらいました。収納ケースにもぴったりと収まり、ケース蓋もパタンと締まるようになりました。

三脚に取り付けてもスリムな感じになりスマートさが増したような気が............


AM3 RedCat Limited Edition、届きました

2024-01-24 | 赤道儀

ひょんなことからネットで見つけたこの赤道儀

一目ぼれというか、衝動買いというか、限定数販売に釣られてしまい買っちゃいました

AM3 RedCat Limited Editionといいます、売り切れてしまわないうちにと慌てて購入しました。

こんなしっかりした収納ケースに収めた状態で4.7kg、とても軽いです。

一番お気に入りのデザインはこんな感じです

さりげなく、William Opticsのロゴも入っていて、一目ぼれです。

極側のデザインはこんな感じ、RedCatシリーズ統一のとても可愛らしいイラスト

 

買ったは良いが、軸回転クランプが無く、極望も付いていない赤道儀 いったい

どうやって使うのだろうか??、全く分かりません.............

とりあえず暖かくなったら、三脚台座を作ってもらったり、使い方を教わらなければ

RedCat71を載せるとまた一段とカッコ良くなるでしょう

RedCat71の星像 - Astro Imaging Diary2  gooブログにお引越し!

ちなみに同梱されてきたピリオディックエラーの測定表には、

Max&Min Periodic Error       13.5/3.5 Arc-secs  と書かれていましたので、ホッと一安心です

入手に際しお世話になった「星見屋」さん、貴重なアドバイスをいただいた

「天文ハウス冨田社長」さんへ、この場をお借りしてお礼申し上げます





2台の赤道儀がお釈迦に.......

2024-01-20 | 赤道儀

昨年末から、残念なことが続いてしまいました。

長年使って来たビクセンの赤道儀が2台ダメになりました。

1台は観測所の屋外星見デッキに設置していたSP-DXです。素晴らしい追尾精度で2軸ガイドした時の星像は完璧。安心して撮影ができた個体です。雨よけカバーが破れているのに気付くのが遅れ、気が付いたときは時すでに遅し、極軸が固着してしまっています、クランプをフリーにしても全く回転しません。錆とグリースの劣化で動かなくなってしまったのでしょう........

もう一台のSPの方は、2017年の北米皆既日食に持って行った思い出深い個体。

知人に使っていただいていたところ、強風にあおられ転倒したとのこと。幸い鏡筒は載っていなかったのがせめてもの救いです。

こんなパーツが破断してしまう程の衝撃だったようです。

こちらの方は代替機としてAZ-GTi経緯台が新たに活躍する予定です。

2台ともに遠征のお伴をしてくれた大切な機材でしたが、いざ廃棄するとなると当時の思い出が蘇り、とても残念な気持ちになってしまいます。


-OPEN GATE-

2023-10-17 | 空へ

谷村さんのご訃報に接し、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

自分にとって最後のコンサートとなった2019年の「限りなき挑戦」。70歳であの声量が出せるのかと感動した記憶がよみがえってきました。

ちょうど退職したばかりの頃でしたので、"ALICE AGAIN"に勇気をいただき、心を奮い立たせていたことが思い起こされます。

いつまでも、大切にこのアルバムを聴きつづけることでしょう..............

ジャケット中央のペガサス..........、

秋の夜空にひときわ目立つペガススの四辺形(秋の四辺形)、そんな時期に逝かれた谷村さんを偲んで


遠征用のサブ機

2023-07-09 | ポータブル赤道儀

次回の西豪遠征に備え、ポータブル赤道儀を準備しています。ポラリエUをこんな感じに組み上げました。

南天の極軸合わせは、ポールマスターの信頼性が一番でしょう。撮影中の極軸のチェックも容易にできなければなりません。高度、方位の微調整や追い込みもXY50ならストレスなくできるでしょう。

k-astecさんのSP40_BKというパーツを2個利用し、スライドバー上部には回転式クランプを、下部にはバランスウェイト軸が取り付けられるようにしてあります。このパーツ、とても便利でおすすめです。

スマホと接続し、駆動とカメラシャッターの制御による撮影を試してみましたが、ポラリエ君には素直に恒星時駆動してもらい、レリーズ制御はカメラ側で設定するのが良さそうです。


ようやくZマウントが稼働へ.........

2023-06-24 | カメラ、レンズ

春先から準備を進めていたZマウントの併用

Fマウントレンズとの共存が絶対ですので、Z6用のL型ブラケットを何種類もとっかえひっかえしながら、自分のシステムで使いやすいものが、ようやく完成です。

画像のように14-24mm、8-15mmもOK、K-astecさんのヒーターを取り付けても、ばっちりのサイズ感となりました。あとは実写を待つばかり。晴れ間が待ち遠しいです。

レボルビング装置の回転中心に上手くセッティングできてます

 


皆既日食がライブで見れるかも

2023-04-09 | 南天遠征

4月20日に起きる金環皆既食。西オーストラリアへの遠征を楽しみにしていたのですが、家庭の事情から諦めました。活発な太陽のプロミネンスと相まって,月と太陽の見かけの大きさから、黒い太陽の全周に真っ赤なプロミネンスが見えるだろうと予想しています。

残念に思っていましたが、天文リフレクションズの山口さんが、エクスマウスより、なんとSTARLINK衛星による生配信!を行っていただけるようで、絶対に見逃せません

4.20 オーストラリア皆既日食ライブ配信 - YouTube