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DAZN観戦 2022年J1リーグ第32節 柏レイソルvsセレッソ大阪

2022-10-12 16:15:32 | サッカー視聴記(2022年J1)

<柏スタメン> 3-3-2-2(3-1-4-2)
GK 佐々木
RCB 高橋 CCB 上島 LCB 古賀
RWB 北爪 DH 椎橋 LWB 三丸
IH マテウス・サヴィオ IH ドッジ
FW ドウグラス FW 細谷
<C大阪スタメン> 4-4-2
GK キムジンヒョン
RSB 松田 CB マテイ・ヨニッチ CB 鳥海 LSB 山中
RSH 毎熊 DH 清武 DH 鈴木 LSH 為田
FW アダム・タガート FW 上門

ともに1995年にJリーグ参入したクラブ同士の戦い。
降格3度と同数なうえ、三大タイトル制覇も柏が4度・セレッソが2度と、若干柏に分があるものの親和性は高いといった感じでしょうか。

セレッソのビルドアップに対抗する柏の守備、といった図式となり、前半4分にサヴィオが右サイドでパスカットに成功して柏の攻撃。
細谷→ドウグラスを経由して中央で受け直したサヴィオがドリブルからエリア内左へスルーパス、走り込んだドウグラスがシュート(クロス?)するもブロックに阻まれる、といった最初の好機が生まれました。

しかし柏の守備は、前回観た時と同様に5-3-2の布陣。
それはサイドの数的不利をカバーせんとシャドーが長い距離を走る事を強いられるものであり、前回の相手・FC東京は、サイドバックとウイングのポジションチェンジを頻繁に行う崩しで柏ディフェンスを翻弄。
フォーメーションが異なるこの日のセレッソはどうやって崩しにかかるのか。

ボランチを縦関係にし、清武が前に出る事でほとんど鈴木の1アンカーという形を取り。
そのうえで上門がやや下がり気味となり、攻撃時4-1-4-1へとマイナーチェンジしてのビルドアップを貫いていました。
5レーンに照らし合わせれば、ハーフレーンを飛ばすような長めのパスで、柏の両シャドーを走らせにかかる組み立て。
4-3-3のFC東京のような一発で決定機を生む狂骨さは無いも、相手の弱点をシンプルに突いて弱らせに掛かる立ち回りだったでしょうか。

そうして柏の2列目を走り回らせ、敵陣に進入しても手前からのクロスを多めにする姿勢を取ったセレッソ。
柏の最終ラインはしっかりと持ち場を固め、清武が降りて受けても付いて来ずというスタイル。
アタッキングサードは堅固な分、2列目の守備の負担がいかにも大きそうなシステムであり、それを突くような攻撃だったでしょうか。

そんなシャドーが走り回る光景を目の当たりにした柏ベンチは、前回時と同様に20分過ぎ辺りから布陣変更。
3-4-2-1、守備時5-4-1のシステムへと代え、2列目を4人にして弱点を消しに掛かりました。
即ち細谷が左シャドー・ドッジがボランチに下がるというポジションチェンジが為され。

攻撃時でもその辺りから、最終ラインからボールを繋ぐ姿勢を見せ始めた柏。
対するセレッソの前線の守備は、サイドハーフ1人が前に出ての3枚で柏3バックにプレッシャーを掛けるも、前に出るSHがどちらかなのは時と場合によるといった感じ。
そんな状況故か右の毎熊の意識が曖昧で、古賀と三丸どちらをチェックにいくかで迷いを見せるシーンがあり。
古賀にいった際に三丸が空き、松田が遅れて前に出るも間に合わず、という流れで前に運ばれたのが22分でした。(三丸→ドウグラスへのミドルパスがオフサイドで途切れる)

といっても柏のポゼッションによる攻撃は特に怖くも無く、ロングパス多めという意識故にセレッソもプレスにいく機会は少なく。
反対にセレッソのそれも守備意識の高い柏の前に中々通らず。
そんな一種の膠着状態を打ち破らんと、遠目からのシュートで打開に掛かったセレッソ。
23分ヨニッチのサイドチェンジのパスを受けた山中が中央へ送り、受けた上門のミドルシュートがゴール上部を襲いましたがGK佐々木がセーブ。
27分にもフリーキックから、クロスの跳ね返りを拾った山中がミドルシュートを放ち(枠外)、中~長距離から一定の脅威を植え付けます。
際どいシュートを放った上門でしたが、その反面30分には、ヨニッチのロングパスで右サイド裏を取ったタガートからのクロスをファーで合わせる場面が。
マークも遅れ、後はヘディングシュートが放たれるだけといったシーンでしたが、そこで折り返しを選択した上門。
結果右へと叩かれたボールを松田が走り込んでシュートするも柏・椎橋のブロックに阻まれ、ゴールならずという結果に終わりました。
近場では積極性を出さずという二面性が垣間見られ。

次第にドウグラスのポストワーク、サヴィオのキープ力といった個の力を活かす柏。
それらで前線で溜めを作り、上がった右の北爪が奥を突いてクロスを入れるという攻撃に活路を見出します。
43分にはその流れから右サイドを跳梁すると、クロスは入れずにパスワークからエリア右角を突き。
そしてパスを受けたサヴィオがシュート(セレッソ・鳥海がブロック)と変節を見せると、直後の右コーナーキックでも変化を付け。
サインプレーでキッカー三丸はエリア手前へライナーボールを送り、収めた北爪からシュートが放たれましたが、ゴール上へと外れてモノに出来ず。

マンパワーと作戦で押し込まれたセレッソ、終了間際の45分にはそのプレッシャーからか、あろう事かヨニッチのバックパスが短くなって細谷に掻っ攫われる事態が発生します。
そのままエリア内を突く細谷でしたが、距離を詰めたGKキムジンヒョンが足で何とか掻き出し。
しかし細谷と交錯した事で倒れ込んでしまったキムジンヒョン。
幸いにして前半のアディショナルタイムは無く、そのまま45分が経過したため前半終了の笛が鳴ります。(キムジンヒョンはその後暫くして起き上がり無事)

後半開始を前に、前半に警告を受けた鳥海を交代させたセレッソ。
西尾が投入され、これがアンダー代表から帰還後初の出場となりました。

後半に突入し、プレスの意識をより高めに掛かるセレッソ。
しかし後半3分に最終ラインまで詰めにいくも、GK佐々木を経由したのち上島のフィードでひっくり返され、北爪が裏へ走り込むシーンが。(GKキムジンヒョンが前に出てクリア)

前への意識が裏目に出かねないシーンとなりましたが、続く4分には柏の攻撃を自陣でパスカットしてからのカウンター。
左サイドでタガートが溜めを作り、柏・上島の反則チャージを受けるも為田がこぼれ球を拾って継続、そのままカットインを経てエリア内左へヒールパス。
受けた上門が切り返しからシュートしますが、ゴール右へと外れ。
モノに出来ずも攻守交替させたセレッソ、6分には松田の手前からのクロスは跳ね返されるも、毎熊が即時奪回。
そのままエリア内右を突いてシュートするも、柏・古賀のブロックに防がれ。

押し返したい柏ですが、9分には三丸の浮き球パスを受けたドウグラスが収められず、といったシーンが。
すると12分に早くも動き、そのドウグラスに代えて武藤を投入します。
前半の5-4-1への転換といい、ピッチ上で起きた事象への対処が早いという印象の柏ベンチ。個人的には最初から3-4-2-1の方が良いとは思いますが
前線の運動量を担保し、直後の13分にはプレスを嵌めて敵陣右サイドでサヴィオがボール奪取に成功しましたが、その後のコントロールを誤って好機に繋がらず。
14分にもセレッソのミスからサヴィオが敵陣で拾い、前進ののちエリア内へスルーパスを送ったものの、走り込んだ細谷には合わずと中々ショートカウンターに繋げられません。

するとその直後、クリアボールを繋いで中央から前進するセレッソ、ボールを持った上門は最前線のタガートがオフサイドポジションに居た事もありその右の毎熊へとスルーパス。
しかし毎熊がトラップなのかダイレクトパスなのか区別の付かない受け方をした結果、反応したタガートがシュートしてしまい、オフサイドを採られる事に。
シュート自体はゴールネットを揺らしただけに、勿体無いワンシーンとなってしまいました。

お互い好機が交錯し、ややオープンにも感じられた時間帯。(19分の柏は古賀のロングパスで抜け出した武藤がループシュート、枠外)
柏ベンチは19分に、椎橋→加藤匠人に交代。
それとほぼ同時の20分にセレッソも、毎熊・為田に代えて中原とジェアン・パトリッキを投入、両者動いてきました。

柏サイドも相手をインスパイアしたのか、ビルドアップの際は最終ラインのを広く開け、パスの距離を長くしての繋ぎを見せ始め。
24分にはその体制から右サイドを素早く運び、サヴィオのスルーパスに長い距離を走り込んだ北爪がゴールラインぎりぎりでクロス。
これを同じく長距離を走って来た細谷がフリーで中央で合わせたものの、放たれたボレーシュートは叩き付けるボールとなってしまい、大きくバウンドした末にゴール上へと外れ。
お互いにクロス攻勢が主体も、素直なクロスでは多くは望めないだけに、こうした変化が齎した好機は決めたい所だったでしょう。

その単純なクロスばかりになってきて、手詰まり感が露わになってきたセレッソ。
28分にタガート→加藤陸次樹へ、36分に上門→北野へ交代と、前線にカードを費やすも大きくは変えられず。
35分に清武の右→左へのサイドチェンジを受けた山中が、ドリブルを経て遠目からシュートを放った(枠外)のも、変化を付けたいという意欲の表れだったのでしょうが空回りに終わり。
一方の柏もサヴィオが足を痛めて倒れ込んだのを機に、セレッソ最後のカードと同じタイミングで最後の交代。(サヴィオ・ドッジ→小屋松・戸嶋)

序盤に走らされていたのが効いて来たかのような感じで、その通りこの交代で柏は前線~2列目の選手が5人とも入れ替わりとなりました。
その後セレッソが攻撃権を支配し続ける展開となるのですが、その前の39分にボールをクリアしたヨニッチが柏・武藤のチャージを受け激しく痛み、倒れ込むという顔面蒼白となりそうなシーンが生まれてしまい。
2分近く倒れていたのち何とか起き上がり、ピッチ外→復帰となり一安心となったセレッソサイド。

ひたすら攻撃を仕掛け続けたセレッソでしたが、やはりクロス攻撃に終始して単調の域を出ず。
ATに突入して最初の好機、ロングパスのセカンドボールを拾った加藤陸がエリア内左を突くシーンがありましたが、ここでも柏の戻りを受けてクロスを選択せざるを得ず終わり。(ファーの北野へ上がるもクリアされる)

結局フィニッシュに辿り着く事は無く、このまま終了かと思われた最後の最後に、激しいボールカットの繰り返しを経て柏の攻撃ターンが訪れます。
右サイドに居た武藤へパスを渡さんとし、最初の細谷のパスがカットされるも拾った北爪のスルーパスが通り、受けた武藤が細かいタッチでカットイン。
そして右ハーフレーン・エリア手前からシュートを放ちましたが、GKキムジンヒョンがキャッチと最後の一矢を防ぎ。
どちらも譲らずといった、スコアレスドローで試合は幕を閉じられました。

セレッソは前年のリベンジと言わんばかりのルヴァンカップ決勝に挑む今後。(その前に12日に25節が挟まれていますが)
この記事で述べたような、「J2から汲み上げた選手を戦力に仕立て上げる」というミッションは一定の成果を上げ、同様の狙いで今期に挑んだ(と思われる)浦和を準決勝で撃破。
監督交代して間もない状態で挑む破目となった前年とは違う、という思いはスタッフ・首脳陣の誰もが抱いているはずでしょうが、結果は如何に。


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