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DAZN観戦 2022年J1リーグ第27節 柏レイソルvsFC東京

2022-08-31 16:01:22 | サッカー視聴記(2022年J1)

<柏スタメン> 3-3-2-2(3-1-4-2)
GK 佐々木
RCB 古賀 CCB 高橋 LCB 田中
RWB 大南 DH 椎橋 LWB 戸嶋
IH ドッジ IH マテウス・サヴィオ
FW 細谷 FW 小屋松
<FC東京スタメン> 4-1-2-3
GK ヤクブ・スウォヴィク
RSB 長友 CB 木本 CB 森重 LSB バングーナガンデ佳史扶
DH 東慶悟
IH 塚川 IH 松木
RWG 紺野 CF ディエゴ・オリヴェイラ LWG 渡邊

開幕前の下馬評を覆し、5位という好位置に着けている柏。
そこに長期離脱していたドウグラスが復帰・ベンチ入りとなった状況に、「エースストライカーを欠いていて上位キープしているのか……」と驚きの声を上げざるを得なく。
前々節(広島戦・2-3)のように、撃ち合いになると得点力の面で苦しさが露呈するだけに、それを補うべくの頼もしい駒となり得るかどうか。

一方のFC東京は、試合中止とACL参加クラブとの対戦による順延が絡み、3週間ぶりの試合となったこの日。
改革という割には低調な試合内容が目立っているだけに、久々の試合で結果を出して「男子別れて三日、刮目して待つべし」といくかどうか。

そのFC東京が、相手のシステムの裏をかくような攻撃を展開する立ち上がり。
前半3分、最終ラインから右サイドで組み立て、ウイングの紺野が降りて受けたのちのパスワークで柏の左ウイングバック・戸島を引き付け。
そしてスペースに東慶がダイレクトのミドルパスを送り、改めて紺野が前に走り込むというギャップを突く姿勢で好機を作ります。(パスを受けた紺野がさらにエリア内へスルーパスを送るも繋がらず)

その後も紺野と長友の立ち位置にナイーブになる柏サイド。
4-3-3と3-1-4-2のマッチアップ、そのままの状態では単純にサイドで2対1の状況となってしまうので、致し方無しといった所でしょうか。
そうして意識を振りつつ、逆の左サイドでバングーナガンデの推進力を活かすという、幅広い攻撃で翻弄していくFC東京。

17分に木本の裏へのロングパス一本で、受けた塚川がGKと一対一となり、シュートをネットに突き刺したもののオフサイドで惜しくも無効に。
ヒヤリとした柏サイドは、ここで布陣を弄り3-4-2-1に。
ドッジをボランチに、小屋松を左シャドーに降ろしての応対を見せました。
応急処置的なものですが、徐々に効果を表したのち23分に反撃する柏。
大南のミドルパスを右サイド奥で受けたサヴィオ、切り返したのちエリア内へ送り、走り込んだ南がグラウンダーでさらに中へ送り。
これをファーサイドに走り込んだ椎橋がシュートするも枠を捉えられず。

この直後に飲水タイムが挟まれ、好循環を持って第2クォーターに臨んだ柏。
しかし27分、右サイドで得たフリーキックでの攻撃で、クロスを合わせにいった高橋がFC東京・塚川と頭部同士で激突してしまい。
高橋の反則となったものの、高橋の方がダメージが大きく立ち上がれず。(塚川は1分程で起き上がる)
その間にベンチも交代の準備を進め、4分程経過してようやく立ち上がった高橋、ゆっくりとピッチを後にして一時的に10人となる柏。
そしてプレーが途切れた事で、上島が同ポジションで投入となりました。(脳震盪による交代の扱い)

アクシデントに苛まれた事で折角の手当ても効果が無くなったか、その後再びFC東京が右サイドで跳梁する展開に。
36分には紺野のドリブルを2人で止めにいくも、こぼれ球を長友に繋がれ結局紺野に抜け出される等、危ない対応が目立ちます。(その後ディエゴへのスルーパスがカットされる)

そして40分、ゴールキックの跳ね返りを塚川が落とし、再び右サイドから前進するFC東京。
紺野のミドルパスを受けたディエゴがエリア内右を突き、ボールキープから奥へ切り込んでグラウンダーでクロス。
これをファーサイドで松木が跳び込み、足で合わせてゴールへとねじ入れて先制点をゲット。
試合開始から貫いていた攻撃が実を結んだ格好となりました。

先制された事でプレッシングを強める柏でしたが、それが裏目に出る事に。
45分のFC東京、ビルドアップの最中に柏のプレスを受けるも、松木が最終ラインに降りつつ逃げ回りGKまで戻したのちスウォヴィクの右へのフィード→長友のフリックで脱出。
拾った塚川がスルーパスを送り、紺野経由で中央へと渡り、渡邊のラストパスに走り込んだのはバングーナガンデ。
ダイレクトでの力強いシュートがゴールに突き刺さり、GKから両サイドの選手をくまなく使った末に辿り着いた得点となりました。

一気に2点差を付けられてしまった柏、さらにアディショナルタイムに裏抜けを図ったFC東京・渡邊を上島が倒してしまい反則・警告を受け。
余計なミソも付けてしまい、窮地のまま前半を終える事となりました。

当然流れを変える必要性が出て来た事で、ハーフタイムでネルシーニョ監督は大胆にも3枚替えを敢行。
細谷・小屋松・戸嶋→ドウグラス・武藤・川口へと交代。
2トップにパワーを齎す+FC東京に踏襲され続けた左サイドの手当てを行いました。
ただし前節(清水戦・1-1)も同じくHTに3枚替えをしたものの、同時に4バックへのシフトも行っており。
この日は3バックはそのまま(尚、この交代で再びスタート時の3-3-2-2へと戻す)にして、駒を入れ替える事での対処という選択でした。

交代効果で入りから攻め上がる柏。
後半2分にコーナーキックを得ると、サヴィオのクロスをニアサイドで、投入されたドウグラスがフリック気味のヘディングシュートを放ち。(GKスウォヴィクキャッチ)
このドウグラスのヘディングという、忘れられていた感のある武器を再装着した柏。(ちなみにドウグラスの前回の出場は4節と遠い昔)
これに武藤の裏抜けを交え、2トップのプレッシャーでFC東京サイドに脅威を与えていき。

試合展開としては、FC東京も攻撃の手を緩める事の無い、アルベル・プッチ・オルトネダ監督らしいサッカーを繰り広げた事で乱戦模様に。
ともにカウンターに持ち込むシーンも目立つなど、攻撃権は激しく移り変わり。

それでも、ドウグラスという絶対的なターゲットを得た事で、多少強引なクロスも可能になった柏。
9分、大南の右サイド手前からのクロスを中央でドウグラスが合わせにいき、流れた所FC東京・長友に当たってのこぼれ球をドッジがシュートしてゴールネットを揺らし。
単純ながらも強力な攻撃で、ドッジのJリーグ初ゴールという嬉しい副産物も生まれ、柏が1点を返します。

しかしその直後に最初の交代カードを使うFC東京。
紺野・塚川→アダイウトン・安部へと2枚替え、こちらも強力な手駒であるアダイウトンを投入しました。(アダイウトンが左WGに入り、渡邊は右WGに回る)

撃ち合いに徹底抗戦、といった交代策となり、試合もその通りの展開を描きます。
12分のFC東京、自陣右サイドからのスローインで、投げ込まれたボールをポストプレイで繋いだディエゴが倒され痛む中でも攻撃は継続。
右サイドを前進していき、松木のスルーパスに走り込んだ長友のクロスを、ファーサイドで合わせたのはアダイウトン。
このヘディングシュートはゴールバーを叩くも、跳ね返りをさらにヘディングシュートしてネットを揺らしたのは安部。
交代選手2人が早速矢継早に放ったシュートで、再び2点差とします。
尚、倒れたディエゴは続行不可能となり、直後にルイス・フェリッピへと交代。

しかし柏も執拗に追いすがり。
17分椎橋のボールカットから繋ぎ、サヴィオが中央突破を経てペナルティアークからシュート。
ブロックされるも尚も繋ぐ柏、左サイドへ展開ののち川口とのパス交換を経て武藤からクロスが上がると、ファーサイドで頭から跳び込んだのはドウグラス。
低い姿勢で放たれたヘディングシュートでゴールゲット、再び1点差に詰め寄ります。

一気呵成に追い付かんとする柏、21分にもドウグラスはサヴィオの左からのクロス(グラウンダー)でシュートを放ち。(ブロック)
観衆との距離も近いホーム(三協フロンテア柏スタジアム)の中、同点そして逆転への機運も最高潮といった雰囲気でしたが、そこに落とし穴が待ち受けていました。
22分再び敵陣で展開(川口のパスカットから)し、武藤がエリア手前中央でボールを持つも、囲まれて奪われてしまいFC東京のカウンターに。
奪った松木がドリブルで運び、フェリッピのポストワークを経由してアダイウトンへ渡ると、左ハーフレーンから一気に前進してエリア内中央を突いてシュート。
ゴール右隅へと突き刺し、これがジョーカーのパワーと言わんばかりの得点を挙げたアダイウトン。
再び2点差とした所で、飲水タイムが挟まれます。

その明ける際に、サヴィオ→アンジェロッティへと交代した柏。
その後は柏サイドも、最終ラインからGKを使っての組み立てを見せる場面もあり、FC東京はそれにプレッシングを掛けるも今一つ嵌らず。
そして迎えた29分、敵陣左サイドでのパスワークから、川口のスルーパスに走り込んでクロスを上げたのはドウグラス。
このターゲットマンがクロッサーに変化した隙をFC東京は突かれたか、ニアサイドに走る武藤を通り過ぎたボールを、大外から大南が合わせ。
放たれたシュートがFC東京・バングーナガンデのブロックを掻い潜り、ゴールに突き刺さり。
これで三度1点差に迫った柏。

細かいビルドアップの姿勢が実った格好でしたが、33分の柏はゴールキックでロングフィード→ドウグラスフリックからの好機。
やはりこれが最も効率が良いようであり、その後エリア内へ武藤が迫るも跳ね返され、左サイド手前から川口のクロスがファーサイドに上がるもドウグラスには惜しくも合わず。
押し込まれる絵面が目立ってきたFC東京、直後に選手交代(バングーナガンデ・渡邊→中村帆高・木村)と共に布陣変更。
<後半33分以降のFC東京> 3-3-2-2(3-1-4-2)
GK スウォヴィク
RCB 木本 CCB 森重 LCB 木村
RWB 長友 DH 東慶 LWB 中村帆
IH 安部 IH 松木
FW フェリッピ FW アダイウトン
柏と同様のフォーメーションを採り、守りを固めます。
同一フォーメーションといっても、ミラーにはなり辛い3-3-2-2同士の戦いに。

これでプレッシングの強さが増したのか、迎えた36分。
柏が左サイドでのパスワークの最中プレスを受け、逃げのパスが中央でアダイウトンにカットされる事態となり。
そしてカウンターになりかけた所、上島がオブストラクションで止めてしまい反則となると、当然の如く主審(西村雄一氏)から黄色いカードが突き出される事に。
2枚目で退場となり、アクシデントにより途中出場の上島でしたが、この日は散々な目に遭い終わってしまいました。

一気に苦しくなった柏、上島が抜けた分そのまま4バックへ移行。
<後半36分以降の柏> 4-2-2-1
GK 佐々木
RSB 大南 CB 古賀 CB 田中 LSB 川口
DH ドッジ DH 椎橋
IH ドウグラス IH アンジェロッティ
FW 武藤
機動力の高い武藤を最前線とし、数的不利ながらもプレッシングの望みは潰さないスタイルを採ります。

それが実りかけたのが39分で、FC東京エリア内でGKスウォヴィクのパスを武藤がカットするという大チャンスが到来します。
しかし齎されたのは得点では無く、カウンターを招いての失点でした。
直ぐにシュートは撃てず、左へ流れてのクロスを選択した武藤でしたが、クリアされたボールがアダイウトンに渡ってしまいこれが完全に裏目に。
裏へのミドルパスが送られると、受けたフェリッピがドリブルに持ち込み、エリア内に進入してのシュートがゴールネットを揺らし。
ここに来て再び2点差とし、柏の僅かな望みを絶つ格好となりました。

何とか再び1点差に迫らんと、ドウグラスをターゲットとしての攻撃に託す柏。
しかし厳しさは拭えず跳ね返され続け、迎えた44分。
左サイドで松木のパスを受けたアダイウトンが細かいタッチでのドリブル、そこから中央の安部とのワンツーも交えて中央方面へと切り込んでいき、ついにエリア内へ。
そして放たれたシュートは綺麗に右サイドネットへと突き刺さり、止めとなる6点目を挙げます。

これで勝敗は完全に決まったようなもので、尚もフェリッピのエリア内でのシュートがゴールを脅かす(GK佐々木セーブ)など、数的優位を活かしてのサッカーを繰り広げるFC東京。
そのまま3-6で試合終了の時を迎え。
ブレイク明けの試合は、怒涛のゴールラッシュに拠る爽快な勝利となりました。


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