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ぶらりドリブルの旅

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DAZN観戦 2021年J2リーグ第33節 東京ヴェルディvsファジアーノ岡山

2021-10-11 16:22:02 | サッカー視聴記(2021年J2)

※前回のヴェルディの記事はこちら(30節・新潟戦、1-3)
※前回の岡山の記事はこちら(26節・大宮戦、1-0)

既に昇格の可能性は薄い中位チーム同士の対戦。
下を見ても、岡山の方がこのまま未勝利が続けばどうかというぐらいの位置で、来たる将来にどう繋げていくかという意識にウェイトが割かれても仕方なく。

ヴェルディは既に(イレギュラーな要因ながら)監督交代を敢行し、堀孝史氏の下、積極的に石浦・深澤といった将来の主力候補を起用させている状況。
まさしくそんな意識が強まりを見せつつありますが、そんな中でGKはマテウスの離脱により、大ベテランの柴崎が久々にピッチに顔を見せています。
若手主体のメンバーの中で、おっさん臭さ(失礼)を醸し出すその姿は貴重でもあり異質でもあり。

試合が始まり、開始早々にそのGK柴崎にまでプレスを掛けにいった岡山と、それを柴崎が縦パスでいなしたのちクロスまで繋げたヴェルディの攻撃。
ヴェルディらしいポゼッションサッカーによる攻勢が展開されると思いきや、前半3分に岡山がパウリーニョのボール奪取からショートカウンター。
そしてパス交換を経てパウリーニョ自らミドルシュートを放っていき、GK柴崎のセーブで何とか防いだヴェルディ。
守備的に穴の多いヴェルディのサッカー故に、従来のマテウス同様に柴崎も早くも忙しさを見せる事となりました。

その後も、ヴェルディはパスワークで攻め込むもフィニッシュまで繋がらないシーンを頻発させつつ、岡山のフィニッシュシーンが目立つ展開。
14分に再度敵陣でボールを奪い、拾った山本大貴がミドルシュートを放ちますが枠外に。
17分には直接フリーキック、キッカー上門が直接シュートを狙い、縦の変化でゴール右を襲ったもののGK柴崎がセーブ。
22分にはパウリーニョの左へのミドルパスから、徳元のキープを経て中央へ展開され、石毛がシュートを放つもブロックに当たりゴール左へ外れ。
ヴェルディサイドも20分に梶川がミドルシュート(GK梅田キャッチ)、21分に山本理仁(この日は左サイドバック)がエリア内からシュート(ブロック)と応戦するも、全体的には岡山のゲームという印象で前半の飲水タイムを迎えます。

第2クォーター、岡山は裏狙いのパスを見せつつ、押し込むと徳元のロングスローを絡めて得点を狙いにいきます。
相も変わらず最後尾からのビルドアップに拘るヴェルディを尻目に、原始的ですが有効で、徐々に攻撃権が偏っていきます。

そして結果に結び付いたのが35分。
安部からのロングパスを上門が収め、右サイドへ展開して河野が前進からクロス。
ブロックされてエリア内右にこぼれた所を、石毛が浮かせて巧みにコントロール、そしてボレーシュートを放ち。
叩き付けられたシュートが左サイドネットへと突き刺さり、流石は元J1という技術を見せ付け、文字通り先制点を叩き出しました。

先制後も岡山の攻勢は続き、今度は喜山に対するヴェルディ・深澤の反則によるFKからのセットプレー攻勢。
2本続いたコーナーキックの1本目(右から・38分)、キッカー喜山(試合当初は石毛が務めていたがこの時間帯のみ喜山)のニアサイドへのクロスを井上がフリック、ディフェンスに当たりこぼれた所を中央で山本大がボレーシュート。
しかしGK柴崎がセーブし、追加点は何とか許さず。

次の2本目の右CKをヴェルディがカウンターに結び付け(シュートまではいけず)、反撃の意識を高めに掛かります。
しかし41分にも岡山が好機を迎え、相手ロングボールを敵陣で徳元ヘッド→上門落とし→喜山ダイレクトで縦パス→石毛→上門と繋ぎ、上門のスルーパスがエリア内左を突き。
そこに山本大が走り込むも、ヴェルディ・若狭に倒されて受けられず。(反則無し)
一歩間違えればPKというシーンで、ヴェルディディフェンスの危なっかしさが目立った前半。
結局0-1のまま終了となりました。

代表ウィークのため、J1は開催されずとなった今週。
下位カテゴリは代表とも休養とも無縁……のはずでしたが、こと岡山に至ってはそうはなりませんでした。
FWのミッチェル・デュークがオーストラリア代表に参加のためチームを離れる事態に。

デュークが代表選で得点を挙げる等活躍を魅せる一方で、この日は山本大が代わって入り。
実に19試合ぶりという山本大のスタメンでしたが、穴を作る事無く攻撃にリズムを与えたここまでの働き。
誰が入っても謙遜無く機能させるという、チーム運営の基本を憚らずも見せるに至っています。
先日の敗戦(サウジアラビア戦・0-1)でチームの機能性の問題が露呈し、混乱状態となってしまっている現在のA代表(とそれを取り巻く方々)……については触れませんが、何より基礎を固めるのが大事だと考えさせられます。

試合に立ち帰ると、ハーフタイムでヴェルディは選手交代を敢行し、深澤→森田。
これで右SBに森田・左SBに山本理と、ともに中盤の選手がSBという配置となり。
一見珍妙な布陣を取ったヴェルディですが、これが反撃の橋頭堡となる事になります。

小競り合い中心の入りを経て後半4分に岡山が最初の好機、敵陣での上門のボール奪取から、徳元がエリア内左を抉って低いクロス。(GK柴崎が抑える)
後半も岡山ペースかな、と思われましたが、その後はヴェルディが攻撃権を独占していきます。

森田・山本理のどちらかが中央に絞り、最終ラインの前に位置取るのを基本線とした後半のヴェルディ。
このイレギュラーな形によるビルドアップに岡山は翻弄されたか、プレスを掛けられなくなりゴール前を固める時間が増えていきます。
ボランチの佐藤優平が縦横に動き回り、押し込んでいくヴェルディ。

そして15分、敵陣左ハーフレーンで佐藤優が岡山・山本大に反則を受けると、後ろに居た山本理が素早くリスタート。
中央で受けた若狭からの縦パスを石浦がフリック、受けた森田がエリア内からシュート。
ブロックされるもこぼれ球が岡山・宮崎智彦に当たって跳ね返り、そのボールをエリア内中央で戸島がシュート、ゴールにねじ入れます。
戦略上の奇襲を経ての、FKでの奇襲が奏功して同点に追い付いたヴェルディ。

こうなるとヴェルディは雰囲気にも後押しされ、岡山エリア内で攻撃を展開していくシーンが増え。
細かいパスワークでの崩しも有効でしたが、そこに落とし穴が待っていました。
空中戦でヘッドの応酬から、拾ったパウリーニョが一気にエリア内右へとスルーパス。
そこに上門が抜け出すという、パス一本で決定機が生まれると、上門は強烈なシュートをゴール上部に突き刺し。
ヴェルディサイドに冷水をぶっ掛けるような勝ち越し点となりました。
このゴールの直後に、山本大→川本へと交代した岡山。

一旦は好循環を持ったヴェルディでしたが、再びのビハインドを強いられ。
22分に右サイドでの繋ぎから中央→左へとサイドを移し、切り込んだ杉本が低いクロス。
GK梅田が飛び出してパンチング、こぼれ球を石浦が拾ってシュートするもこれも梅田がセーブして防がれます。
攻勢は続いたものの、それに水を挟むような飲水タイムが23分に挟まれ。
明けた後は岡山の時間となり、窮地に立たされるヴェルディ。

28分にベンチが動き、何と3枚替え。
戸島・杉本・梶川→佐藤凌我・新井・山下へと代え、小池が中央にシフト。
小池はトップ下(4-2-1-3?)のようでもあり、佐藤凌と並ぶ2トップ(4-4-2?)のようでもあり。
流れを変えたいという堀監督の意思が伺える采配でしたが、果たして練習などで試した末の手段なのかと疑ってしまうような布陣でもあり。

その新布陣が機能というよりは、左ウイング(左サイドハーフ?)に入った新井の突破力を盾に攻め込むヴェルディ。
30分に早速左からカットインしてミドルシュートを放った(ゴール左へ外れ)のを皮切りに、再三左サイドで切り込みを見せる新井。
これを受けた岡山も警戒してか、33分に徳元・パウリーニョ→濱田・木村へと2枚替え。
フォーメーションを3-4-2-1へと変える(石毛がボランチに回る)、定番の布陣を取ります。

36分に再び新井が左からカットインしエリア内左でシュート、味方の山本理に当たってしまうも、拾い直したのち新井が今度はクロス。
中央で佐藤凌が合わせるもミートせずクリアされるなど、惜しい所まではいくも得点出来ないヴェルディ。
時間も押し迫る40分、総攻撃に出るべくさらに交代カードを切り、ンドカ・ボニフェイスに代えて福村。
前回見せたような、佐藤優をセンターバックに回す交代となります。(福村は左SBに入り、山本理がボランチに回る)
どうも堀監督は、選手を動かす交代を優先させるきらいがあるようです。(浦和時代の2018年然り)
セットプレー要員としてンドカを取っておく選択肢は無いのでしょうか。

その後前掛かりの意識を突くように、41分に岡山のカウンターが炸裂。
クリアボールを収めた川本が右サイドを前進し、上門→木村と渡ってエリア内左へ進入、木村がシュートを放ったものの左ゴールポストを直撃しゴールならず。
危うく前回のような追加点を献上する所だったヴェルディ。

アディショナルタイムも目前となり、岡山が攻撃権を掴み、CKを得ながら時間を使っていく展開に。
そしてボールを奪ったヴェルディがカウンターを仕掛けるというあべこべなシーンが見られましたが、この山下の右サイドの渾身のドリブルを、必死で戻った岡山・上門が戻って防ぎ。(山下の反則となる)
これでヴェルディの得点の芽は完全に摘まれた状態となり、その後再度ボールを持ち、最後も自陣から脱出させなかった岡山。
1-2のまま逃げ切り、遅まきながら勝ち点を40台に乗せる事となりました。



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