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DAZN観戦 2021年J2リーグ第26節 ファジアーノ岡山vs大宮アルディージャ

2021-08-24 16:28:02 | サッカー視聴記(2021年J2)

※前回の岡山の記事はこちら(23節・群馬戦、0-1)
※前回の大宮の記事はこちら(24節・新潟戦、2-2)
※夏の移籍情報についてはこちら

監督交代によって秩序を取り戻し、再起を図っている大宮。
しかしそれが中々結果に繋がらないのがもどかしく、20節・山口戦での1勝のみという星取り。
4試合連続引き分けに持ち込んでいる現状、チマチマと勝ち点は稼げていますが、チームの歯車を潤滑にするには勝ち点3が待ち遠しくなってきました。

一方、そんな残留争いの泥沼からは一歩上の立ち位置をキープしている岡山。
夏の移籍期間にはミッチェル・デュークを獲得、そのデュークが初ゴールを記録したのが前節。
2015年から4年間清水に在籍という経験があるデューク。
彼の他、石毛をレンタルで獲得(しかし早速また故障離脱……)するなど、清水絡みでの選手獲得が目立つ事となりました。
開幕前には梅田・川本をレンタルで獲っているという具合に、パイプを太くする戦略を意図的に取っているのでしょうか。
2年前は琉球から選手獲りまくっていましたし

試合が始まり、大宮がボールポゼッションを高めつつ、サイドからのクロス攻撃を展開。
ゴールキックもショートパスでのスタートが殆どで、最後方からパスを繋ぐビルドアップを貫き、敵陣に攻め上がっていきます。
4-2-1-3というフォーメーションから、サイドバック(右=馬渡・左=河面)を高い位置に上げる事で、常に2人以上でサイドから攻撃を仕掛けるのが基本のようであり。
そこにMFが加わる事で数的優位を作り前に運び、クロスまで持っていくという形が主体。

しかし若干ワンパターンなきらいもあり、フィニッシュに辿り着けないまま徐々に岡山サイドに対応され始め。
次第に岡山の攻撃権が増えていく展開に、痺れを切らした大宮は13分辺りから、ウイングの左右を交換。
右WGでスタメンだった奥抜が左へ回り、左の小野が右へ回る事となりました。

それでも岡山優勢の時間帯は変わらず。
前半12分、右ハーフレーンからのフリーキックを得て、キッカー白井が中央へ横パスを出したのち徳元がロビング。
エリア内右に送られたボールを井上が折り返し、上門のヘディングシュートに繋げたものの枠外に。
21分には敵陣でのボール奪取からショートカウンター、上門のエリア内へのスルーパスに徳元が走り込み、シュートを放ちますが惜しくもゴール右へと外れ。

岡山サイドも最終ラインで繋ぐ事を取り入れながら、デューク狙いのロングパスを多用しての攻撃。
プレッシングの意識が強めの大宮を巧く引き込みつつ、ロングボールの跳ね返りを拾ってからの攻撃で試合を作っていきました。
事が巧く運ばなくなった大宮は、上記の徳元のシュートの後、再度ウイングを入れ替え。
右に奥抜・左に小野と、初期配置に戻す事となりました。
24分に敵陣深めで小野のボールカットからパスを繋ぎ、河田のミドルシュート(枠外)が生まれてようやく初のフィニッシュを作った大宮。

飲水タイムが挟まれたのち、再び大宮が攻撃機会を増やしていきますが、先程とさして変わらない流れ。
岡山ディフェンスを崩すには至らず、サイドチェンジも多く交えて揺さぶりを掛けますが、シュートまで辿り着けずに終わります。
そうこうしているうちに窮地に陥ってしまうのが、下位チームの性か。

31~32分の岡山の攻撃。
中盤でデュークのボールキープから左サイドで前進、徳元のクロスがクリアされた所に、走り込んだ河野がシュート。
ブロックされるも尚もキープして繋ぐ岡山、最終ラインまで戻したのち再度攻撃。
ロングパスがクリアされた所を喜山が落とし、再び左サイドから宮崎智彦のクロスが上がると、ファーサイドでヘディングシュートを放ったのはまたも河野。
今度は枠を捉え、ゴールネットに突き刺して攻撃を完結。
最後はSBからSBへのパスで得点に繋げた岡山が先制点を挙げました。

リードを奪われた大宮、攻撃の形がままならない展開に。
いかにもビハインドでのプレッシャーに晒されているといった内容で、岡山にペースを握られる事となり。
前半終了間際には、果敢にプレッシングを掛け、河田がGK梅田に対してスライディング。
間一髪でパスを出され、梅田が痛み倒れ込むシーンが。
大宮にとっては後一歩という場面だったでしょうが、のちにこれが伏線となった問題のシーンが生まれるとは誰も予測出来ず。
結局前半は岡山1点リードのまま終了となります。

後半を迎える前に、岡山サイドが選手交代。
上門→濱田へと交代と、FWを削る策を敢行し、3-4-2-1のフォーメーションへとシフトします。
これまでも試合終盤で3バックへのシフトを敢行してきた岡山ですが、ハーフタイムの時点で行うとはやや意外でした。

恐らくは、サイド攻撃重視の大宮に対し、5バックシステムを採る事で人数を掛けて守る体勢を取りにいったでしょうか。
しかし後半3分、大宮はそれを逆手に取るかのように中央を突き。
黒川の右からの斜めの縦パスを受けた河田、そのまま岡山・井上を振り切ってエリア内からシュートを放ち、ゴールネットを揺らします。
しかし井上を倒した事で反則を取られ、ゴールは幻に。

岡山の布陣変更が馴染まないうちにゴールを脅かした大宮でしたが、サイド攻撃の方は岡山の狙い通りに伸び悩みます。
奥までボールを運べないようになり、手前からクロスを入れざるを得なくなり。
逆に岡山の攻撃は、7分に大宮コーナーキックからカウンター、デュークのミドルパスを受けた河野がエリア内に進入してシュート。(ブロック)
10分には左サイドから前進、デュークのスルーパスを受けた徳元がグラウンダーでクロス、走り込んだデュークがニアで合わせシュート。(GK南セーブ)

1点が欲しい状況の大宮は、8分に小野→中野へと交代。
2年前に岡山に在籍していた経験を持つ中野、にわかにシティライトスタジアムのボルテージが上がりますが、真剣勝負の雰囲気は変わらず。
13分にはその中野が、右サイドから馬渡の手前からのクロスに合わせヘディングシュートを放つもGK梅田がキャッチ。
岡山はスローインをダイレクトに前へロングパスという、シンプルな形を何度か見せますが、これが好機に結び付き。(シュートまではいけず)

対する大宮、18分にイバの投入を敢行。(奥抜と交代)
4-4-2へとシフトし、黒川が右サイドハーフへと回る布陣変更。

そして22分の大宮の攻撃。
GK南からショートパスを繋ぎ左サイドに渡ると、クロスでは無くイバへの縦パスを選択。
そしてイバのポストプレイを経て、左から走り込んだ中野がシュート。
GK梅田がセーブし、こぼれ球を梅田が抑えにかかる所、河田が詰めてシュートを放ちゴールネットに突き刺し。
しかし審判は梅田の抑えが若干早かったという判断で、GKへの反則を取られてまたも幻となったゴール。
前半のシーンで河田の粗さが審判サイドに刷り込まれていたのか、2度の「被害」を受けた河田は納得出来ず、大宮ベンチも加わって猛抗議を繰り広げます。
その心情は理解出来るものでしたが、結果はもちろん覆る事無く、河田に対し警告が出されただけに終わりました。

この抗議ののちに飲水タイムとなり、明ける際に岡山はパウリーニョ・宮崎智→齊藤・木村へと交代。
齊藤と木村はともにシャドーに入り、白井がボランチ・徳元が左ウイングバックに回る布陣変更も取られます。

決定機はいずれも中央への差し込みが奏功した形となり、逆に得意手としていた(であろう)サイド攻撃が実らないといったねじれを生んでいた大宮。
31分には右サイドをパスワークで突破するもクロスは上げず、戻したのちエリア内右へのパスを馬渡が受け、ボールキープののちシュート。(GK梅田キャッチ)
ここでもクロスを選択せずにフィニッシュまで辿り着き、岡山ディフェンスを崩すヒントが見られたものの、状況は改善せず。
終盤が近付いた事で、後方のパスも乱れがちになり、サイドへの叩きが直接タッチを割るシーンが目立ちリズムを作れません。

それを払拭せんと35分に2枚替えを敢行した大宮、河面・黒川→柴山・菊地へと交代。
同時に岡山もデューク→川本へと交代します。

38分にはクロスがブロックされた事で右CKを獲得、キッカー馬渡のクロスをファーで櫛引が折り返し、中央でイバがボレーシュートの体勢に。
しかしこのシュートは空振りしてしまい活かせず。
43分には右~中央間でパスを繋ぎ前進、イバへの縦パスも交えて突破し、右から馬渡がクロス。
これを河田が合わせボレーシュート、しかしボールは無情にもゴールの僅か上に外れてしまい。
結果的にこれが最後のシュートとなった大宮。

直後に河野→田中へと交代した岡山、アディショナルタイムを迎えて逃げ切り体制に。
といっても40分頃から早くも左コーナーで木村がキープする姿勢を見せていた事で、ロースコア勝負の岡山の意識は既に統一されていたようであり。
その後もセットプレーをボールキープに利用しつつ、時計の針を進めていくも、安部や徳元が足を攣らせるなど痛々しいシーンも。
最後に大宮が攻撃権を掴み、馬渡の右手前からのクロスをファーサイド奥で柴山が折り返しますが、GK梅田がキャッチしてフィニッシュまではいけず。
そして試合終了となり、無事岡山が逃げ切って勝ち点3を掴みました。

逆に大宮は6戦未勝利となり、勝ち点は20のまま。
ライバルの群馬・愛媛・北九州が相次いで勝利した今節、18位とは勝ち点差4となってしまい、1勝では追い付けない状況となってしまいました。


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