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DAZN観戦 2020年J2リーグ第14節 ジェフユナイテッド千葉vs徳島ヴォルティス

2020-08-26 18:33:58 | サッカー視聴記(2020年以前)

※前回の千葉の記事はこちら(9節・群馬戦)
※前回の徳島の記事はこちら(12節・甲府戦)

「全とっかえ」のターンオーバーを敢行する事2度と、レギュラー陣はあくまで一週置きという姿勢を貫いたこの5連戦での千葉。
3連勝で迎えた前節は敗戦でしたが、丁度サブ組の所を首位・長崎にぶつかったのである程度納得のものだったでしょう。
そのダメージを無くすには、是が非でも勝ち点が欲しいこの日。

ただ例外として、右サイドバックのゲリアのみこの日が(連戦中)4試合目のスタメンとなりました。
この連戦前は殆ど出場機会が無かった故、ある程度無理を利かせたのでしょうか。
また連戦の最中序列が入れ替わったのか、堀米がスタメンに。

試合が始まり、普段のサッカーの通りにポゼッションの徳島vsカウンター狙いの千葉という図式に。
しかし徳島サイドはボールを握っても、意識的に落としていたのかスローペースにこの日は映りました。
千葉とは違い、この5連戦で4試合以上スタメンを張っている選手は10人にも昇っている現状。(内田がベンチ外と完全休養)
試合の中でペース配分を考えつつ、という戦略でしょうか。

静かな入りを経て、10分過ぎから千葉が攻撃の圧を高めに掛かります。
前半12分、センターライン付近からというフリーキックでしたが、クロスを選択してキッカー・田口がエリア内中央へキック。
クリアされたボールを船山が拾い、左からミドルシュートを放つも枠外に。
直後の13分にも船山のシュートシーン。
見木の左→右のサイドチェンジから右サイドで形を作り、堀米のクロスを収めた船山、エリア内右へ流れてから巻くシュートを放つもこれも枠を捉えられません。

20分にも好機を作り、新井一耀の左への展開から安田が浮き球を前へ送り、船山の落としを川又が入れ替わって受けてチャンスエリアへ。
川又から横パスを受けた山下がエリア内からシュート、ブロックされるも尚も右へ繋ぎ、堀米のクロスをファーサイドで川又がヘディングシュート(GK上福元キャッチ)と連続攻撃。
ペースの上がらない徳島を尻目に、何度も先制点を狙いにいった千葉。

しかし徳島は26分、得意の敵陣での長いパスワークでサイドを変えつつの攻撃。
左サイドで西谷が受けると、カットインの姿勢を見せてからクロスを上げますが、ファーサイドで杉森が合わせきれず枠外に。
ここで飲水タイムを挟むと、30分には最大の好機が。
今度は中央での縦パス攻勢、小西→岩尾→渡井と繋がり、渡井がエリア内へスルーパスを送ると杉森が走り込んでGK新井章太と1対1に。
杉森は左へのトラップで見事に新井章をかわした後ゴールに蹴り込みますが、ゴール寸前で千葉・安田がスライディングでブロック。
完全に崩した攻撃でしたが、先制とはならなかった徳島。

その後34分、千葉のFKからの二次攻撃で、船山の左からのクロスを川又がヘディングシュート。
これはGK上福元がキャッチしたものの、シュートの際に川又と徳島・ドゥシャンが頭同士で接触してしまい両者が倒れ込む事態に。
ドゥシャンは1分程で起き上がり無事でしたが、川又は3分以上もかかってしまいます。
一旦は復帰したものの、影響は甚大らしく40分頃再び屈み込み続行不能に。(クレーベと交代)

この影響もあり、前半からアディショナルタイム5分という長丁場に。
そしてそのATでドラマは展開されます。
45分辺りから徳島が攻勢に出て、何度もエリア内に進入する場面を作っていきます。
しかし杉森のハンドもあり得点出来ずにいると、最後の攻撃機会は千葉に。
細かいパスワークで繋いでいき、田口が右サイドのかなり手前からクロス。
すると後方から走って来た船山が、エリア内中央でヘディングシュートを炸裂させてゴール右へ突き刺します。
ラストプレーを見事にモノにし、前半をリードして終えました。

昇格のためにはどうしても勝ち点3が欲しい、序盤ながらそんな状況になりつつある徳島。
10節で首位・長崎に初めて土を付けたように地力は決して負けてはいないものの、ここ2試合は引き分けで足踏み状態となり現在は3位に留まっています。

そうこうしているうちに北九州がまさかの躍進、連勝街道で他チームをかわして2位に着ける事態に。
今季はプレーオフが無くなり、昇格するには自動昇格でなければならないのは当然の事。
そのためにはたとえ連戦続きでも勝利を目指さなければならず、上位のデッドヒートに付いていかなければならない。

故障者も復帰し陣容は厚くなってきたものの、結局は岩尾が心臓的存在なのは変わらず。
既にベテランの域の岩尾ですが、14試合中13試合でスタメンを張り、例外の1試合でも途中出場で45分プレー。
まさにチームに不可欠な存在となっていますが、果たして岩尾の切れ目が縁の切れ目……というのは不吉でしょうが、無理が利かなくなる前に上位を捉える事は出来るでしょうか。

後半が始まり、徳島は頭から杉森→佐藤晃大に交代。
佐藤晃はこれが今季2試合目の出場であり、チーム最年長と岩尾以上のベテランです。

立ち上がり、リードしている千葉の攻撃。
左SBの安田からクレーベに向けたロングパスが上がり、クリアされたボールが安田に戻されると、再びクレーベに向けてロングパス。
これはクレーベが落とすもシュートには繋がらずと大した場面ではありませんが、いきなり徹底したロングパスの攻めを見せた事が、やや不吉な兆候に映りました。
先制点の場面は後方から繋いでのものだったので、折角のアドバンテージをフイにしかねない行動だったのではないかと個人的に思いました。

その後はビハインドを跳ね返したい徳島のペースに。
後半5分、渡井の縦パスから垣田がポストプレイの体勢で前方へ、これを受けた西谷がエリア内に入ろうとした所を千葉・ゲリアに倒され反則。(ゲリアに警告)
これで得た直接FK、岩尾が直接狙いゴール右を襲いますが、GK新井章がセーブして同点ならず。

失点のピンチを防いだ千葉は、カウンター気味に反撃。
9分、GK新井章のラフなロングフィードをクレーベがバックヘッドで落とし、これを拾った徳島・ドゥシャンから山下がこぼして好機。
拾ったクレーベから横パスを受けた山下、エリア手前右からシュートを放ちますがGK上福元がセーブ。
12分には自陣から堀米がドリブルで前進、エリア手前で左へとパスを出し、船山がエリア内左からダイレクトでシュートするもこれもGK上福元に阻まれます。

徳島も13分、右サイドからの渡井のクロスに、エリア中央で佐藤晃がヘディングシュートを放つもGK新井章がセーブ。
15分にはコーナーキックから、クリアボールを繋いだのち小西がミドルシュートにいきますがこれもGK新井章がセーブと、両GKが目立つ展開を描いていきます。

尚も攻めかかる徳島は20分、小西からのパスを受けた渡井がドリブルで前進し、エリア内右に入りシュート。
しかしここでもGK新井章が足でセーブし、リバウンドを西谷が詰めるも、シュートはふかしてしまい絶好機を逃してしまいます。

ゴールを脅かされるシーンが続く千葉、ここで守り切りにいくべきとベンチは判断したか、飲水タイムが明けた直後に2枚替え。
山下・船山→鳥海・為田へと交代し、3-4-2-1へのシフトを敢行します。(1トップにクレーベ、2シャドーに堀米・為田、中央センターバックに鳥海)

しかしこれが裏目に出る事となります。
28分徳島は右サイドから攻め上がり、岸本(藤田と交代で出場・27分)がクロスを上げるも合わずに流れ、左サイドで西谷が拾います。
そして今度はグラウンダーのクロスを選択すると、中央で垣田が合わせてシュート。
ついにGK新井章の壁を破る同点ゴールが生まれました。

守り切る姿勢をとったにも拘らず、すぐに追いつかれてしまった千葉。
その後も徳島の攻撃を耐える時間帯が続き、終盤を迎えます。

徳島も攻め疲れが見え始め、千葉も好機を掴めるようになり再びの乱戦模様に。
36分には堀米がエリア手前右からシュート(ブロックの後GK上福元キャッチ)。
37分にはゲリアの右からのクロスがクリアされたボールを、後方から見木が走り込みミドルシュートを放ちますがエリア内で徳島・石井がブロック。
次のCKでもクレーベがヘディングシュート(枠外)と、シュートが3本続いた千葉。
ここでどれかをモノにしたかった所でしたが……。
徳島も41分、左サイドを田向が突破してからのグラウンダーのクロスに、ニアサイドで佐藤晃が合わせますがGK新井章のセーブに阻まれゴールを奪えず。
試合は同点のままATへ突入します。

その直前に再び2枚替えを敢行した千葉(見木・堀米→小島・矢田)。
投入された矢田にシュートチャンスが生まれる(為田のサイドチェンジを受けた後ドリブルシュート、GK上福元キャッチ)も、その後は徳島に針が傾きます。

そしてその針を最後に振り切らせる事に成功します。
ATに入って2本目のCK、キッカー岩尾が中央へクロスを上げると、ドゥシャンがヘディングシュート。
戻りながらとなった事でマーカーのゲリアを振り切り、放たれたシュートはゴール右隅に突き刺さる劇的な勝ち越し弾に。
歓喜の輪にGK上福元までもが加わる興奮ぶりとなり、苦しかった試合を勝利に手繰り寄せました。

その後千葉は安田のロングボールでパワープレイをかけるも及ばず、1-2のまま試合終了に。
千葉は3バックに移行した後もある程度シュートを撃てていただけに、やはり徳島の攻撃に対して受けに回りすぎという印象を受けました。
後半からロングボール主体にシフトしたのは疑問で、守備重視にしてももう少しマイボールの際にはボールを繋いで、相手の攻撃機会を減らすような事は出来なかったでしょうか。

反対にどうしても欲しかった勝ち点3を手にした徳島。
昇格圏内を窺う立場では一歩抜け出した位置に上がったものの、一週間後からは再び5連戦が始まり、負けられない戦いが続く事でしょう。


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