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DAZN観戦 2022年J2リーグ第7節 ジェフユナイテッド千葉vsアルビレックス新潟

2022-04-01 16:47:25 | サッカー視聴記(2022年J2)

※前回の千葉の記事はこちら(2節・琉球戦、2-1)
※前回の新潟の記事はこちら(4節・秋田戦、0-1)

<前節からの変更>

千葉=チャンミンギュをボランチ起用するという苦し紛れの策が続いていたが、この日は通常通りの3バックに。(右=新井一耀・中央=チャンミンギュ・左=鈴木大輔)それに伴い佐々木と西久保に代わり、熊谷アンドリューがボランチ・秋山陽介が左ウイングバックでスタメンに。(福満が左WB→右WBに回る)ベンチには末吉・高木俊幸が5試合ぶりに入った。

新潟=両サイドバックを、右SBに長谷川→藤原・左SBに堀米→渡邊と揃って代える。センターバックも田上に代わってベテランの千葉和彦と、連戦故のターンオーバー感溢れた入れ替え。前線も伊藤に代わって松田が入り、4-2-3-1というよりは4-2-1-3という位置取りに。

スタメン

前年やった事の無い、チャンミンギュボランチという起用を貫いた挙句に5・6節で連敗と、離脱者が続出する中で迷走感が漂いつつある千葉。
何とかメンバーも揃い、この日は通常通りチャンミンギュが3バックの中央に入り落ち着き。

反面一方の新潟は、前年までのドイスボランチのシフト(4-2-3-1)に戻すとチームは良化。
5・6節と連勝し、松橋力蔵監督も3トップを諦めるような舵取りにシフトするかと思われましたが、この日は松田を右サイドに起用。
松田が純正ウイングという位置取りをするため(しばしば偽SBの動きをする藤原の存在もあるが)、4-2-1-3と錯覚しがちな布陣となりました。

いきなりの前半1分、田口に対する島田のアフターチャージによる反則で幕を開けた試合。
接戦で進んだため、終盤にラフプレーが膨らんだ試合となりましたが、既にその下地が見られたような開幕となりました。

新潟が持ち味のボールポゼッションによる攻撃を展開するという、平常運転の立ち上がりを見せる序盤戦。
そこからコーナーキックを奪う押し込みぶりを見せ、開始20分までで5本と量産しフィニッシュに持ち込まんとします。(左CKは高木・右CKは島田が蹴る)
11分には、揃って起用された松田と藤原の関係性での右サイドアタック、ワイドで受けた松田がカットインの姿勢から中へパス。
谷口のポストプレイを経て受けた藤原が中央へ流れ、シュートを放つもブロックに阻まれます。

一方の千葉、そんな新潟のビルドアップに対し、前線のプレスで対抗する姿勢を見せます。
2CB+ドイスボランチの4人で形を作る新潟に対し、前線3人では数的不利は明らかですが、田口が前に出てボランチの1人をケアする事で対抗。
これにより、新潟のゴールキック直後などでのエリア内が絡む位置では新潟も容易にボールを出せなくなり。
ただしそれより前になると、後方のスペースでGK小島もビルドアップに絡めるため無効となり、その際はプレスを諦める千葉。

22分に再び新潟の右サイドアタック、松田がグラウンダーでクロスを入れるも跳ね返され、拾ってボランチまで戻され。
本間が逆サイドに張り出してボールに絡むと、右へスルーパスを送り、走り込んだ松田から再度クロス。
中央で高木善朗が合わせるも流れ、ファーサイドで走り込んだ渡邊がそのボールをシュートしますが左サイドネット外側に。

次第に千葉も前から嵌めにいく場面は消失していき。
主導権を握る新潟も、細かなパスミスもありシュートまで持ち込めない時間が長くなります。
37分には左サイドでの前進から、受けた本間がカットインを経て中央遠目からシュートを放つ(枠外)など、その苛立ちが感じられるシーンも見られ。

しかし千葉の守勢故のフラストレーションも相当だったようで、41分に自陣で反則を犯した際、秋山陽がボールを蹴り出してしまい遅延行為で警告を受けてしまいます。
松田の推進力に押され、反則による右サイド(千葉から見て左サイド)でのフリーキックを与える場面も目立ち、終盤は再び新潟のセットプレー攻勢となり。
それでも際立ったフィニッシュは生まれぬまま、スコアレスで前半終了となります。

後半の入り、再び右サイドから前進する新潟、奥でのスローインに持ち込み。
奥でのパスワークから高がクロス、逆サイドへ流れたボールを繋いで島田がクロスと左右から入れ続け、最後は高がミドルシュートを放ち。(ブロック)

ギアを上げた新潟のフィニッシュ攻勢が始まりそうな幕開けでしたが、以降は千葉が前半立ち上がり同様のプレッシングでペースを奪います。
そして逆にビルドアップを冴え渡らせて新潟ゴールに迫り。
後半3分、左サイドで人数を掛けてパスワークで前進し、熊谷のクロスに走り込んだ見木からグラウンダーのクロス。
DFに当たり逸れた所を中央で田口がシュートしますが、新潟・本間のスライディングでのブロックに阻まれます。

こうした展開に新潟サイドもテンションが上がったか、7分には素早い寄せで千葉・見木のミスを誘い、拾った松田がドリブルでエリア内右を突き。
そして奥からグラウンダーでクロスを入れましたが、GK新井章太の脚に跳ね返され通りません。
その後も両チームともエリア内を突く攻撃を見せ。
12分の千葉は見木のミドルパスを受けた風間から右サイドで繋ぎ、田口のスルーパスは遮断されるも、拾ったのち逆サイドへ展開。
受けた秋山陽が、見木とのパス交換を経てエリア内左を突いてシュート。(ブロック)
14分の新潟、本間が逆の右サイドで繋ぎに参加し、スルーパスで松田をエリア内右へと走らせ。
そしてスライディングでシュートした松田でしたがジャストミート出来ず枠外に。

白熱しつつある展開の中、最初に動いたのは千葉で、15分に風間・秋山陽→高木俊・末吉へと2枚替え。
この日ベンチに復帰していた高木俊が出場し、(弟・高木善との)兄弟対決の様相となります。
一方の新潟も17分、松田→伊藤へと交代。
WGっぽかった松田が退いた事で、ハッキリとした4-2-3-1の形となり。
2列目は流動的のようでしたが、この時間帯は本間がトップ下のように映りました。

18分にはプレスを嵌めた新潟、ボールを奪った本間が千葉・福満に倒され。
反則の笛が鳴ると、不服な態度を示した福満(ピッチを腕で叩くなどしていた)にすかさず警告が突き出され。
選手達も次第に(内情面で)ヒートアップしていたようであり。
一方の新潟も、20分に千葉・末吉のドリブルをスライディングで止めた舞行龍ジェームズが反則を受けると、舞行龍が納得出来ない表情を浮かべ。(警告は出ず)
この左サイドからのFK(直前に千葉は櫻川・福満→サウダーニャ・米倉へと交代)で、キッカー田口がゴールに向かうクロスを入れ、GK小島が辛うじてセーブでCKに逃れて尚も千葉のチャンス。
キッカー田口のクロスを再度GK小島がダイレクトで弾くも、跳ね返りをエリア内で末吉がシュート、しかし新潟・島田のブロックに阻まれ先制ならず。

次第に千葉ペースへと傾きつつあり、27分には左サイドで末吉が前進してクロス。
グラウンダーのボールがニアサイドでサウダーニャに収まり、シュートが放たれますが惜しくもサイドネット。
揺れたゴールネットに思わずスタジアムDJのゴールの音声も(誤って)鳴り響き、周囲のヒートアップぶりも止められず、といった状態でしょうか。

押される展開を受けた新潟、29分に再び選手交代。
谷口を交代させてイッペイ・シノヅカを投入(同時に渡邊→堀米へと交代)すると、FWが誰も居ない所謂「0トップ」の布陣を採ります。
シノヅカが右サイド・本間が左サイドでWGのように位置を取り、高木・伊藤と共に跳び出しを期待するという布陣。

しかし前節までの千葉と同様、鈴木孝司不在によるターゲット不足からのイレギュラーな布陣にも見え。
流れを押し戻す事は出来ず、尚も千葉の攻撃は続きます。
30分、右サイド手前から高木俊のクロスが上がり、中央で跳んだサウダーニャの後ろで見木が合わせ。(枠外)
前年とは打って変わっての、ターゲット役をこなさんとするサウダーニャに若干の違和感を覚えつつ、試合は終盤を迎えます。

次第に運動量が落ちる故のアフターチャージも目立っていましたが、千葉の反則にのみ警告が出るという展開(35分に米倉に警告)に、ホームのフクダ電子アリーナも異様な雰囲気に包まれつつあり。
41分には熊谷が足を攣らせてしまい交代の措置が取られる(小林と交代)等、流れを失いかねない状況に。

そして45分に新潟が好機を迎え、本間が左サイドをドリブルで突き進み、エリア内左へ進入してシュート。
しかしブロックに阻まれ、拾ったシノヅカのシュートもブロックと跳ね返し、苦境にも崩れを見せない千葉守備陣。

スコアレスのまま迎えた4分間のアディショナルタイム。
新潟がセットプレー攻勢を掛けるもモノに出来ず、最終盤の4分台に最後の攻撃権を手にしたのは千葉。
ここも左サイドで末吉が突破力を見せ、入れられた低いクロスをニアサイドで見木が合わせるもディフェンスに遭い、こぼれて左CKに。
どう見積もってもこれが最後の攻撃機会という状況で、キッカー田口のクロスがニアサイドに上がると、鈴木大のヘディングシュート。
対角線の軌道でゴールネットを揺らし、劇的な先制ゴールで歓喜に沸く千葉メンバーとスタジアム。
そして新潟キックオフからのロングボールを跳ね返した所で、試合終了の笛が鳴り響きました。

こうしたゲームで勝ち点3に辿り着くのは、引き分けに終わるのとは大違いとは良く言ったものであり。
特に離脱者が多い状況を強いられてきた千葉、結果よりも凌ぎを余儀なくされてきた序盤戦となりましたが、これを期にそろそろ貪欲に結果を求めるフェイズへと移る時が来たでしょうか。


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