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DAZN観戦 2022年J2リーグ第8節 ブラウブリッツ秋田vsいわてグルージャ盛岡

2022-04-04 18:12:48 | サッカー視聴記(2022年J2)

※前回の秋田の記事はこちら(4節・新潟戦、1-0)
※前回の岩手の記事はこちら(5節・栃木戦、1-1)

<前節からの変更>

秋田=過去2試合ベンチ外となっていた中村亮太が今季初スタメン、三上に代わって右サイドハーフに入る。そしてその過去2試合で2トップだった武・吉田伊吹を揃って代え、3~5節で組んでいた青木・齋藤恵太の2トップに。ベンチには加藤が今季初のメンバー入り。

岩手=スタメンは11人とも不動、前節から採用した3-3-2-2のフォーメーションも変わらず。ベンチメンバーも、深川→田平に代えたのみ。

スタメン

東北のクラブが一挙結集、という状態になっている今季のJ2。(八戸や福島はJ3に居ますが)
「東北ダービー」も盛り上がるのは必至な状況ですが、各カード毎の呼称がややこしくあり。
仙台vs山形の「みちのくダービー」は、過去J1で行われた事もあり割と知られていると思われますが、「奥州合戦」と呼ばれるカードは岩手・秋田・山形の3クラブが絡むものとなっています。
そのうち秋田vs山形が「奥羽本戦」と呼ばれており、今回の岩手vs秋田が「北東北ダービー」と……。
奥羽・奥州と、東北・北東北の使い分けが不透明な面が覗かせますが、秋田や岩手が輪に加わったのがつい最近であるという要素が影響しているでしょうか。

さてこの日の北東北ダービーですが、対戦する岩手と秋田はサッカースタイルも酷似したものとなっており。
ともにパワーサッカーをベースに置き、激しいデュエルが繰り広げられるのは必至となる、という意味でも盛り上がりが見られるでしょうか。

前節からフォーメーションをマイナーチェンジし、ドイスボランチをアンカーへと変更した3-3-2-2へと移行している岩手。
前線を4人とする事でプレッシングをより強めるのが狙いだと思われますが、この日の相手の秋田には完全に逆効果となってしまいます。
秋田がボールを前線に送るスピードが速く、規制を掛けられずに逆に後方の薄さが露呈する事となり。
そして2トップに収められ、クリアしてもセカンドボールを拾われるという悪循環に陥ってしまいました。

そうした流れで秋田に攻撃権を独占された立ち上がり。
スコア的にも前半5分右サイドから才藤がロングスローを入れた秋田、ニアで中村亮がフリックし、クリアされるも茂が拾ってエリア内左を突き。
そして上げられたクロスを、中央で齋藤恵が合わせヘディングシュート。
早々に先制点を奪うと、その後もデュエル合戦を制して、反則によるフリーキックを数多獲得しペースを掴みます。
11分には左サイドからのFKをキッカー飯尾が直接シュート、ゴール左を襲ったボールをGK野澤大志ブランドンが右手一本で何とかセーブ。

そして15分に飯尾の左サイド奥でのドリブルが岩手・加々美に倒され、CKに近い位置からのFKに。
キッカー飯尾のクロスがニアに上がると、入り込んだ中村亮が綺麗に合わせてゴールマウスを捉え。
セットプレー攻勢で早くも2点をリードした秋田。

立ち上がりはどちらも持ち味のロングボール主体の攻撃を繰り広げたものの、きっちりとターゲットに合わせてくる秋田に対し、岩手はとにかくブレンネル頼みといった蹴り方。
サイドに開くのも厭わず何とか収めようとするブレンネルでしたが、秋田のセンターバック(小柳・池田)に中々勝てずにセカンドボールも拾えず、リズムを掴めなかった岩手。

2点差となった後もその流れは変わらず。
秋田は右サイドで起用された中村亮の存在もあり、岩手にターゲット役を絞らせずにロングボールを繋ぎます。
右サイドで中村亮がフリックし、巧く2トップにボールを流すという立ち回りで好機を作っていき。

完全な秋田優勢が30分頃まで続く試合展開で、岩手がようやく反撃体制を整えたのがその後。
機能しない3-3-2-2を受け、途中から増田をボランチに・色摩をシャドーに降ろした3-4-2-1へと布陣を変更しており、ようやくそれが馴染み出したといった感じでしょうか。
ブレンネル狙いのロングボールを改め、最終ラインで繋ぎつつ裏を狙うスタイルへと変え、徐々に秋田サイドを押し込んでいきます。

そしてボールポゼッションによる攻撃から、右コーナーキックを得たのが36分。
長く時間を掛けてゴール前に密集を作り、キッカー中村太亮のクロスはゴールへ向かうボールとなり、ジャンプの交錯の中GK新井が弾いたボールを詰めたのは色摩。
難しい体勢ながら、バイシクル気味に蹴り込んだシュートがゴールネットを揺らし、前半のうちに1点を返す事に成功した岩手。

点差を詰められた事で、秋田サイドも気を引き締め直して攻め。
再び流れを掴み、44分には敵陣で茂がボール奪取し、拾った中村亮がドリブルで前進。
そしてエリア内右に進入してシュートを放つも、ここはGKブランドンがキャッチ。
その後岩手が再度攻撃権を握りますが、時間が決定的に足りず、シュートには辿り着けずに前半終了の笛が鳴り。
似たもの同士のチームがぶつかり合うとこうなる、という印象を残した前半となりました。

始まった後半、ハーフタイムでともにネジを巻き直した結果と言うべきか、前半の立ち上がり同様に秋田の流れとなり。
中村亮のドリブルで右サイドを突いてCKを得、再度セットプレー攻勢を掛けて3点目を狙いにいきます。

そしてその狙い通り、2本目の右CKからでした。
キッカー飯尾のクロスはクリアされるも池田が拾い、逆サイドから才藤のクロスが上がると、中村亮が折り返し。
クリアされた跳ね返りを稲葉がシュートし、左に逸れるもコース上に居た小柳に当たり青木の眼前に跳ね、すかさず詰めてネットを揺らし。
青木の移籍後初ゴールが生まれ、再び2点差とした秋田。

このCKの攻防のなか岩手は戸根が足を痛めてしまい、失点後に交代の措置が採られます。(田平と交代)
尚も秋田は攻め上がり、後半6分押し込んだ末に再び才藤のロングスロー。
クリアされたボールを茂がダイレクトでエリア手前からシュートしますが、ゴール左へと外れ。

流れを変える必要性が出てきた岩手ですが、既にアクシデントでカードを1度使ってしまった事もあり難しい判断を強いられ。
そして14分、一挙に3枚替えという選択を採り、色摩・小松・加々美→奥山・中村充孝・ビスマルクへと交代します。(同時に秋田も齋藤恵→吉田伊に交代)

後半に2点ビハインドとなった事で、ボールを持たされる展開となる岩手。
中盤の底に入った中村充を中心にショートパスを散らせ、決して得意とは言えない戦い方ながら、何とか打開を狙いにいきます。

しかし秋田の逆襲の方が強烈で18分には才藤がラフに蹴り出し、クリアされたボールを中村亮が繋いで攻撃開始と、依然としてセカンドボールを握られ。
右サイド奥でパスを繋いだのち輪笠のクロスがファーサイドに上がり、茂折り返し→吉田伊ポストプレイを経て後方から上がってきた飯尾がシュート。
岩手・田平がブロックで何とか防ぐも、再び右から中村亮のクロスが上がり、吉田伊の落としから再度飯尾がシュート(枠外)と攻め立てます。
そして20分、得点を挙げた青木・中村亮がお役御免となり、武と三上を投入。

決して起用とはいえないポゼッションを駆使しつつ、何とか攻撃機会を得る岩手。
サイドチェンジやビスマルクのドリブルなども絡め、敵陣で攻撃を展開しますが、やはり苦しさは隠す事が出来ず。
26分には右サイドのスローインから、こぼれ球を拾ったブレンネルが和田とワンツーでエリア内へ切り込み。
ディフェンスに遭いこぼれた所を和田がシュート(ブロック)と、ようやく後半初のフィニッシュに辿り着きます。

30分、敵陣深めでのボールの奪い合いの中、倒れた秋田・才藤のハンドの反則で岩手のFKに。
左サイドで殆どCKのような位置からと、得意手であるセットプレーから決めたい岩手でしたが、齎されたのは無情にも秋田のカウンター。
二次攻撃の繋ぎをカットした吉田伊が右ハーフレーンで長距離をドリブルし、中央に流れてから茂へスルーパス。
受けた茂がエリア内右へ進入しシュート、ゴール左隅を突いたもののGKブランドンのセーブに阻まれ。
その後のCK(直前に岩手は増田→弓削へと交代)からも、池田のヘディングシュートが炸裂しますが惜しくもゴール上へと外れ。
何とか4点目は防いだ岩手でしたが、一向に秋田の堅い守備を破る事はままなりません。

やはりポゼッションによる攻撃は、相手の守備意識の高さもあり現状の岩手にとっては厳しく。
何とか秋田の前へのベクトルの逆を突く攻撃を敢行したい所であり。
終盤の43分、右サイドで牟田がボールカットし、拾った奥山がドリブルを敢行し奥に進入。
しかし戻ってきた秋田・稲葉に対応されてゴールラインを割り。
この場面のような、少ないタッチ数で相手が戻り切らないうちにアタッキングサードを突く攻撃をしたい岩手。

44分に最後の交代カードを使った秋田。(茂→普光院)
直後の45分、クリアボールが直接裏を取り、吉田伊の落としを経て武がエリア手前からシュート。
GKブランドンが再度セーブと、岩手の攻撃を受けつつも、依然として自分達がゴールを脅かす事が目立つ試合展開。
そのためかやや緩みが見られたでしょうか。

迎えたアディショナルタイム、岩手はボール奪取した弓削がすかさず裏へロングパスを送り、走り込む奥山。
ここでGK新井は判断を誤ったか、跳び出した所をトラップした奥山にかわされてしまう大ピンチに。
しかしその後奥山のシュートはミートせず、力無くゴール右へと転がり事無きを得ます。

その後は何とか攻撃権を握り、岩手のアタックを反則を受ける事で凌ぎ、FKを得て時間を使っていく秋田。
無事に最後のプレーを自身のFKで迎え、そこから吉田伊のヘディングシュート(枠外)で締め、3-1のまま試合終了。
J2へと舞台を移した北東北ダービー、初戦は秋田が制して幕を閉じました。


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