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DAZN観戦 2022年J2リーグ第4節 ブラウブリッツ秋田vsアルビレックス新潟

2022-03-16 16:11:37 | サッカー視聴記(2022年J2)

<前節からの変更>

秋田=スタメンは変更無し、開幕からの通しで見ても3節で沖野→三上に入れ替えた以外は不動。ベンチには普光院が今季初めて入る。

新潟=右サイドバックが藤原→長谷川、センターフォワードが矢村→谷口と2人入れ替え。藤原・長谷川・矢村は1試合おきにスタメン→ベンチを往復しており、惜しくも勝てない試合が続いているため、微調整も続くといった印象か。尚、渡邊が初のベンチ入り。

スタメン

今季に入って4-3-3(4-1-2-3)のフォーメーションを取り入れるクラブが広まっているJ2リーグ。
2019年にマリノスがJ1制覇を果たしたのが切欠となったのか、翌年からJ1で広がりを見せた、とはここで記した通り。
新潟としては、そのマリノスでコーチを務めていた松橋力蔵氏が監督に就任したが故の導入だと思われますが、既にオリジナリティーは無いと言ってもいい3トップという布陣。
新潟の他、今季から導入したのが岡山・山口・熊本・大分、既に導入済みなのが大宮・ヴェルディ・徳島。
J1の一つ下位のカテゴリ故、流行りは遅れてやってきたのでしょうか。

そんな流行に乗っかった新潟ですが、未勝利が続いている状態で4節を迎え。
相手は自身とは真逆のサッカーを繰り広げる秋田であり、アウェーの地に乗り込んだ彼らを待っていたのは、悪天候による劣悪なピッチコンディション。
如何にボール保持がストロングポイントである新潟といえど、泥仕合に持ち込まれるのは必至な状況となりました。

新潟にとっては、「この環境で、どの辺りまで自分達のサッカーが適合できるのか」という確認作業を強いられた入り。
それに付け込むかのように、普段通りのサッカーを繰り広げる秋田が大攻勢を掛けます。
開始1分と経たないうちにスローインを得、(飯尾が)ロングスローを投げ入れる秋田。
その攻撃でさらにコーナーキックを得る、という具合にセットプレーで攻め立て。
10分の間に得たCKは5本に上りました。(キッカーは全て飯尾)
そのCKの2本目(前半2分)で、クロスの跳ね返りを中央から稲葉がダイレクトでシュート。(枠外)
4本目(前半5分)も同じパターンで輪笠がシュート(ブロック)と、しっかりとフィニッシュに繋げる流れを得ます。

そして5本目(前半7分)、中央に上がったクロスをGK小島が弾くと、転がったボールに走り込んだ輪笠がダイレクトでシュート。
しかし新潟・舞行龍ジェームズがエリア内でブロックして防ぎ。
秋田のパワーサッカーに対抗するように、舞行龍が巨大な壁として立ちはだかる姿勢を見せました。

逆に対抗する暇を与えられなかったのが右ウイングのイッペイ・シノヅカで、12分に秋田・輪笠のチャージを受けると、倒れた際に肩を痛めてしまい起き上がれなくなり。
何とか自力でピッチ外に出るも、交代の措置が取られる事となりました。(矢村と交代・16分、谷口がCF→右WGへシフト)
一時的な数的不利を強いられた新潟でしたが、その間の14分に高木のミドルパスを受けた本間が、得意の推進力を見せエリア内左を突いてシュート。(秋田・千田がブロック)
この本間のプレーで勇気を貰った新潟サイド、以降は普段のサッカーに悪コンディション故の縦に速い攻撃をプラスし、何とか劣勢を挽回せんとします。

しかし、いつものサッカーを貫かんとする秋田の前に苦戦。
22分に左サイド奥からスローイン、こぼれ球を飯尾がダイレクトでクロスを入れると、ゴールに向かう軌道となりGK小島が何とかパンチング。
これを機に再度秋田ペースとなり、スローインを多く交えた漸進戦法に対し、強制的な戦線後退を強いられる状況となった新潟。

そのフラストレーションも相当なものだったようで、顕著だったのが既に26分に警告を受けていた新潟・高木。(反則をアドバンテージで流されたのち受ける)
その後32分に秋田・千田のトラップが大きくなった所を拾いにいった高木、千田のチャージを受ける格好となって秋田の反則。
千田が「マイボールに向こうから突っ込んで来た」というようにアピールする姿勢を取ると、高木がそれに反応してしまった事で両軍の選手がヒートアップするシーンが作られます。
しこりを残して再開するも、35分には高木が再び千田のチャージを受けて倒され(ロングボールの競り合いで後ろから倒される)、反則となると再度両軍がヒートアップ。
新潟にとって高木が激しいチェックを受けるのは平常運転でしょうが、悪条件が重なっていた事もあり、苛立ちを隠せないといった印象でした。

それでも時間が進み、慣れを示し始めた新潟は好機を演出。
パスを後ろ向きで受けにいった選手がポストプレイなり何なりで戻し、そのボールをダイレクトで裏へ送るというパターンを確立し、攻撃機会を増やしていきました。
迎えた42分ゴールキックを矢村が2タッチでポストプレイ、そこをすかさず高木が裏へミドルパスという、上記のパターンからの好機。
受けた谷口から左サイド奥で繋いだのち堀米のクロスが上がると、中央で矢村がヘディングで合わせましたが、ミート出来ず力無くエリア内に転がり。

逆にこの時間帯は攻撃の見せ場が少なかった秋田。
カウンターに繋げたかったものの、裏へのボールを舞行龍の素早いカバーリングなどで新潟は防ぎ続け。
41分にCKから、飯尾の二度目のクロスに小柳がボレーシュート(枠外)にいったのが唯一の好機だったでしょうか。
前半はスコアレスのまま終える事となりました。

ともに交代無くハーフタイムを終え、開始の笛が吹かれた後半戦。
キックオフした新潟はロングボールでは無く組み立てから入り、それが奏功したか高木が中央をドリブルする所を秋田・三上に倒され反則、フリーキックの好機に。
そしてそのFK、距離はあったもののキッカー高木が直接シュートを狙い、壁左側に当たってゴールを襲ったもののGK田中が何とかセーブ。
その後のCKでも、クロスの跳ね返りを拾った矢村が中央からシュート、ブロックを掠めてゴールに向かうもGK田中のセーブに阻まれます。
直後の後半3分にも、クリアボールを敵陣右サイドで拾った高木、そのままドリブルでエリア内右に入り込みシュート。
またもGK田中にセーブされ、こぼれ球を矢村が詰めにいき、合わせたもののミート出来ず。
開始から果敢に攻勢を掛けた新潟、しかも前半のようなロングボール混じりでは無く。
理想に近いようなシーンからの決定機で、そのままペースを握るかに思えた幕開けとなりました。

その一方で守備では、劣勢を受けてカウンターを狙いにいった秋田の攻撃。
左サイド裏に出されたロングボールを、舞行龍が素早くサイドに跳び出してカバーするといった、前半とは変わらぬ防御方法。
舞行龍の身体能力は確かに光っていましたが、逆にこれが伏線となってしまったでしょうか。

時計が進むにつれ、悪天候は収まるどころか逆に雨脚の強さが目立っていく絵図に。
そのためか序盤の新潟の攻勢も、ますます水分の多くなるピッチの前に霧散していく事となります。
そしてお互いに、長いボールを蹴る→セーフティにクリアという流れで増大するスローインから好機を作らんとする局地戦を展開。
最初にベンチが動いたのは秋田で、18分に齋藤・青木→吉田伊吹・武と2枚替え。
FW2枚をそっくり入れ替え、運動量の補填で勝負にいきました。

まずはロングパス、という一貫していた秋田の狙いですが、主に攻撃が繋がるのは左サイド。
前線に送ってからはショートパスでディフェンスの薄い所を探し、右サイドハーフ・三上も左に張り出してパスコースを作り。
そしてクロスを入れるという流れでしたが、シュートには辿り着けず。
23分、痺れを切らしたかかなり手前から飯尾がクロスを入れたものの、GK小島がキャッチして新潟の反撃。
左サイドをドリブルした本間からスルーパスが奥へと送られ、受けた高木からクロスが上がると、谷口の折り返しを経て中央で伊藤がボレーシュート。
ブロックに阻まれたものの、少ないパスでフィニッシュまで持っていくクオリティの高さでは一日の長が感じられた新潟。

良くて引き分けか、という雰囲気が流れ始めた秋田ですが、一瞬の隙を突いたのが26分でした。
例によって左サイドから輪笠がミドルパスを送ると、サイドに流れて防がんとした新潟・舞行龍の前で武が足を上げて収め。
すかさず舞行龍の居ない中央を突くスルーパスを送った武、走り込んで受けた吉田伊がGKと一対一に持ち込み、GK小島を左にかわしてシュート。
新潟・千葉が追いすがるも、ボールはゴール内へと転がりゴールイン。
代わった2トップのコンビネーションがここ一番で発揮され、先制点に辿り着きました。

一方、このシーンでも武の裏へのパスと決めつけてしまった舞行龍の動きで、悔やまれる失点の仕方をしてしまった新潟。
29分に谷口→三戸へと交代し、反撃の機運を高めんとします。
31分には右CKから、キッカー高木のクロスを中央で矢村が合わせヘディングシュート。
しかしGK田中にキャッチされると、再び始められた秋田の漸進戦術の前に、何とかセーフティにクリアするという我慢の時間を強いられます。
そして33分に今度は秋田のCK、クロスの跳ね返りを輪笠がダイレクトでシュートという前半立ち上がりの再現が見られると、ゴール上へ僅かに外れ。
逆に追加点の危機にさらされる新潟。

34分に秋田は再度2枚替え、三上・茂→中村・普光院へと交代。
新潟も36分に最後の交代を敢行(伊藤→島田)し、その後はハーフコートマッチの如く攻め上がります。
しかし思うようにショートパスを繋げない状況であり、最終ラインからのミドルパスや、サイドのドリブルがメインとなりました。

そして終盤を迎え、41分に千葉のラフな浮き球の縦パスを収めた本間、左サイドから前進ののちカットインでエリア内を突き。
奥に切り込んでマイナスのクロスを入れ、中央でこぼれた所を矢村が拾いにいったものの撃てず。
直後には逆の右サイドで、長谷川が右ハーフレーンからシュート気味に早いクロスをライナーで入れると、ファーサイドに待ち構える本間。
前年のこの試合の先制点を彷彿とさせるシーンでしたが、あの時と違い収めてからのシュートを放った本間、結果距離を詰めたGK田中にセーブされゴールならず。
しかし左CKに持ち込むと、キッカーにいったのは本間で、ファーサイドへのクロスを舞行龍が合わせヘディングシュート。
しかしゴール前で秋田・武が頭でブロックと、後一歩の所で秋田ディフェンスに跳ね返され。

その後は攻め疲れを起こしたかのように、秋田の敵陣でのプレーが続くようになり。
アディショナルタイムも間近となり、右コーナー付近で吉田伊がキープするシーンを作り、時間を進める体勢に。
そしてATに突入し、右サイドで武のキープから中村が裏へと浮き球を送ると、新潟・堀米のクリアミスで拾った吉田伊がエリア内右へと切り込み。
試合を決める絶好のチャンスでしたが、放たれたシュートはゴール左へと逸れてしまいました。

何とか力を振り絞り、再度攻め上がる新潟。
左サイドでのスローインからパスを繋ぎ、エリア内左で受けた高木からグラウンダーのクロス。
こぼれた所を三戸がポストプレイで繋ぎ、後方から千葉がシュートを放ちますが、これも秋田・普光院のブロックに阻まれ万事休す。

1-0のまま逃げ切りを果たした秋田、2連敗からの2連勝で巻き返した序盤戦。
チーム総得点が2ながら2勝と、数字上では効率良く勝ち点を稼いでる風に映りますが、苦しみながらも逃げ切るという試合を毎回強いられる事でもあり。
秋田一体、もとい超秋田一体の精神がどこまで通用するか、注目させて貰いたいと思います。


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