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DAZN観戦 2023年J2リーグ第36節 ファジアーノ岡山vsジュビロ磐田

2023-09-26 16:01:13 | サッカー視聴記(2023年J2)

※前回の岡山の記事はこちら(31節・大分戦、1-0)
※前回の磐田の記事はこちら(33節・秋田戦、1-1)

<岡山スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 来季加入内定のGK川上(東洋大)が特別指定となり、33節(いわき戦、2-1)から登録される。

<磐田スタメン>

  • 前節出場停止の鹿沼がスタメンに復帰。
  • 負傷離脱していた山田大が前節(山口戦、0-0)で復帰・途中出場し、今節スタメンに・

前回(大分戦)の勝利から、怒涛の4連勝で一気にプレーオフ圏に入ってきた岡山。
このまま行ってしまいたい所でウィルス感染に苛まれるという、典型的な水を差される形となり、前節はスタメン変更を強いられたうえで一敗地に塗れ。(山形戦、0-2)
好調な時だからこそ、サッカー以外の要素でのリスクを忘れてはいけないという警告となったでしょうか。
この日からファンサービス中止の措置が取られ、前節の欠場者も何とか復帰して試合を迎えました。

磐田の最終ラインからの繋ぎに対し、果敢にプレッシングを掛けて前進を阻む体勢で挑んだ岡山。
しかし磐田も無策では無く、ショートパスを挟んでのロングボールで前線に送り届け。
前半3分グラッサのロングパスを受けたジャーメイン、そのまま浮き球をリフティング気味に操ってボールを確保。
そして左サイドでパスワークに入る磐田、一旦は遮断されるも鹿沼がすかさずパスカットして継続し、山田大がミドルシュート(GK堀田キャッチ)と先制攻撃を果たします。

岡山も磐田のプレッシングを避けるようにロングボール中心の立ち回りを演じていましたが、6分にGKからショートパスで繋ぐ事を選択。
しかし左サイドで詰まり、ダイレクトかつ浮き球での苦しい繋ぎを強いられた末に鹿沼にカットされて磐田のショートカウンターとなり。
何とか奪い返さんとしますが、そのアタックをジャーメインを始めポストプレイの体勢で蓋をしながら繋いでいく磐田の屈強さの前に果たせず。
エリア内に運ばれた末に、松本の叩きに走り込んだ松原のシュートでゴールネットが揺れ。
相手に一度もまともな攻撃をさせずに、磐田が早々に先制点を挙げました。

前節も開始12秒で失点しており、またも追い掛ける展開を強いられた岡山。
プレスの勢いをさらに強めて反撃に掛かり、8分に敵陣深めでチアゴがボール奪取に成功します。
そしてエリア内で拾った坂本がシュートするも、ゴール右へと外れてしまい電光石火の得点はなりません。

10分に磐田のビルドアップに対し、末吉は後ろで構える意識だったのかドゥドゥの方に付き。(前からいくのならばサイドバックの松原に付くはず)
その結果ドゥドゥのポストプレイで釣り出され、そのスペースに松原が上がって受けて奥に運ばれるという具合に、意識が曖昧になってしまったでしょうか。

必死に磐田最終ラインに規制を掛ける岡山。
それでもチアゴはそのパスワークに振り回されがちなので、次第にボランチの位置で構えるスタイルへと落ち着き。
末吉も前述のシーン以降は、意識を改めしっかりと松原にプレッシャーを掛けていき。
これを受けた磐田はジャーメインのポストワークも交えながら右サイドで細かく繋ぎ、密集を作ったうえで左へ展開する事で、松原をフリーにして受けさせる攻撃で対抗します。
23分・24分に立て続けに上原のロングパスを松原が受けるという、そのパターンで攻撃を繰り出し、前者はグラウンダーのクロスにジャーメインが合わせシュート。(ブロック)
後者は戻したのち鹿沼の手前からのクロスに、中央でジャーメインが走り込んだ手前で柳が何とかクリアして防ぎ。

岡山がそんな磐田の攻めに難儀する一方で、リードされた事である程度やらなければならないのが自身からのビルドアップ。
磐田はそれに対ししっかりとマンツーマンで嵌めにいき、前線は岡山の3バック+アンカーに対し、1トップと2列目3人の同数(当然GKまで含めれば岡山が優位ですが)で抑え。
ウイングバックに出した際は、SBが激しく前に出て来るという、ハイプレスの代表的な体勢で挑みます。

それをまともに受け、チアゴへのロングボール以外では中々前進できない時間が続いた岡山。
左へ出した際には高橋に食い付いてくる鈴木雄を利用せんと、高橋のダイレクトの叩きから崩さんとしますが、鈴木雄の後方では伊藤槙が開いてスペースを埋める事が目立ち。
逆に右サイドでは本山と高めを取る末吉との間に、仙波が位置取って3人の縦の関係から崩さんとする姿勢。
グラッサがチアゴに常時厳しく突くのを利用し優位を取らんとします。

次第に綻びが見られたのは左サイド(磐田から見て右サイド)だったでしょうか。
29分、磐田にパスミスが生まれた所を鈴木喜が拾い、全身で溜めを作ったのちの戻しを経て輪笠がエリア内へミドルパス。
中央で受けたチアゴには収まらずも、徐々に鈴木喜が攻撃参加する流れがこの時点で固まった感があり。

そして迎えた37分、最後方の柳は最初右からの攻めを選択するも、戻しを経て左サイドで前進。
鈴木喜が高橋とのワンツーで持ち運ぶと、田部井に託したのちハーフレーンを上がってエリア内へと入り込み。
そこに縦パスが送られると、トラップできずも偶然フリックのような形となり、坂本のポストプレイに反応してシュートにまで繋げた鈴木喜。
ゴールネットを揺らし、流れの中からセンターバックのゴールが生まれた事で同点に追い付いた岡山。

逆に追い付かれた磐田。
勢いを得た岡山に押され気味となるも、40分に鹿沼のラフなロングパスにジャーメインが落下点に入り、セカンドボールを拾ってからの攻撃。(右ポケット奥で松本がクロスに辿り着きコーナーキックに)
アディショナルタイムには山田大の中継から右ハーフレーンを細かいタッチで進むジャーメイン、そのままポケットを突いてシュート。(ブロック)
多少ラフな攻めを加えつつ、マンパワーで流れを制する姿勢に移った感があり。
しかしゴールまでには至らず、1-1のまま前半を終えました。

共にハーフタイムでの交代は無く迎えた後半。
良い時間帯が少なかった岡山、挽回せんと序盤から激しく仕掛けます。
ただしその激しさは普遍的なものだけでは無く、後半2分に鈴木喜の裏へのロングパスにチアゴが走り込み。
これがオフサイドを取られると、勢い余ったのかそのままトラップからシュートまで持っていったチアゴ。(シュートはゴールに吸い込まれるも当然ノーゴール)
幸い見逃されたものの、余計な部分でカードを貰いかねない、そしてそれによりヴェルディ戦の悪夢(20節、1-2)が蘇りかねない一幕となり。

不安視されたものの、続く3分には自陣で反則を受けると、転がるボールを坂本がそのままリスタート。
しかもその選択はロングシュートであり、枠を捉えていたもののGK三浦にキャッチされ。
8分には再び自陣での反則から、またも鈴木喜が素早くリスタートして裏へロングパス。
これをチアゴが抜け出して収めたものの、またもオフサイドを取られて惜しくも実りません。

しかし積極的に仕掛ける事で磐田から流れを奪う事には成功したでしょうか。
中々攻撃機会を得れない磐田、12分に右サイドを中心にパスワークで前進していくも、中央で受けた上原が戻って来たルカオ(坂本と交代で出場・12分)に奪われてしまい。
そしてパスを受けたチアゴが自陣からロングシュートを放ち、これがゴール上部を掠める惜しい弾道となります。

可能性のあるロングシュートが2本も見られるなど、レアな流れを描く岡山。
尚も13分には末吉がドゥドゥとのデュエルでユニフォームが大きく破れてしまうなど、珍しい絵図は続き。

劣勢となった磐田は15分にベンチが動き、松本→古川へと交代。
古川が左サイドハーフに入る事で、ドゥドゥが右へとシフトします。
その古川が17分、左ワイドからのカットインで流れを呼び込み、自らもクロスがクリアされた後の繋ぎを経て左ポケットからカットインシュート。
ブロックされたのちも拾い直して好機を齎す古川、戻しを経て上原がミドルシュートを放ち、グラウンダーでゴール左を襲うも惜しくも枠の外。

しかしこれを境に再びボール支配する流れを整える磐田。
岡山は次第に押し込まれるものの、交代で入ったルカオを橋頭堡としての逆襲が冴える事となり。
21分、左スローインで投げ込まれたボールを直接入れ替わってサイド奥に持ち込んだルカオ、そのままカットインからマイナスのクロス。
ニアに走り込んだチアゴはグラッサと交錯して撃てずも、こぼれ球を田部井がシュート、GK三浦がセーブしたボールを尚も繋いで後方から輪笠のミドルシュート。
これもブロックに阻まれ、尚も仙波がクリアをブロックし、エリア内へ流れた浮き球をチアゴがヘディングシュート。
激しくフィニッシュを浴びせたものの、ゴール右へと外れてモノに出来ません。

冷や汗をかいた磐田ですが、自身もポゼッションを高めての攻撃は崩さず。
アタッキングサードで繋ぎ続けた末に、後方から上原がミドルシュートを放つ事2度と、掻き回した末に一刺しで仕留める姿勢を見せます。
26分には再び古川が左サイド奥を突いて今度はクロスを選択、流れるも拾った鈴木雄から再度クロスが上がり。
これをジャーメインが合わせましたが、放たれたヘディングシュートはゴール上へと外れ。

どちらとも言えない(攻撃回数では磐田有利)ながらも、ともに有効打を放つ白熱の展開となり。
均衡を破るべく、27分に岡山ベンチが動いて田部井・チアゴ→ムーク・木村へと2枚替えを敢行します。

パワーのルカオ・スピードの木村という2トップとなった岡山、早速後者が仕掛け。
30分に本山の裏へのロングパスに走り込み、先に奪われるもすぐさま奪い返す木村、基点を作った末に右スローインに持ち込み。
ここで磐田ベンチも動き、上原・山田大→藤川・後藤へと2枚替え。
ポジション変更も絡んだ(ドゥドゥがボランチに、ジャーメインがトップ下にシフト)前線の交代でしたが、相手のセットプレーというタイミングが拙かったでしょうか。

このスローインからの攻撃で、ルカオのクロスがブロックされさらに右CKを得る岡山。
そしてキッカー仙波のクロスがファーサイドに上がると、磐田のマンマーク守備(付いていたのはドゥドゥか)を剥がした末にほぼフリーで合わせたのは柳。
ヘディングシュートがGK三浦の腕を弾いてゴールに突き刺さり、「セットプレーの柳」の本領発揮により勝ち越しを果たしました。

ここまで逆転勝利は無しとあり、今季初の偉業?に向けて盛り上がる岡山。
磐田は交代した前線を活かすべく反撃体制に入りますが、その最初の攻撃の32分で、右サイドでスルーパスに抜け出した藤川のクロスは精度を欠いてしまい実らず。
クオリティの低下が危ぶまれる絵図に終わり。
しかし岡山もこの場面で高橋が足を攣らせてしまい、最後の交代の準備に入り。

そして35分、高橋・鈴木喜→高木・バイスへと2枚替えして全てのカードを使いきった岡山。
守備要員のバイスを投入した事もあり、以降磐田の猛攻を凌ぐ展開に入ります。

ほぼ全員といっても良い体勢で、敵陣でサッカーを展開する磐田。
それでも40分にドゥドゥのミドルシュートを前に出てブロックしたバイスに代表されるように、身体を張って守る岡山を崩しきれず。
41分にこちらも最後の交代、遠藤の投入に踏みきります。(鹿沼と交代、同時に松原→小川へと交代)

従来のパスワークに遠藤の才覚を加え、何とか崩さんとする磐田。
そしてATに突入すると、その入り口で決定機を迎えます。
右サイドで前進していき、持った鈴木雄が右ポケットへミドルパスを送ると、前に出た遠藤が収めるという変節を見せ。
そして浮き球のままクロスを入れる遠藤、これをファーサイドでジャーメインが脚でトラップ、そして左へ流れた所をスライディングでシュートに持っていきます。
GK堀田を抜いたものの、その後ろの柳のブロックに阻まれるという、完全に1点もののシーンとなり。

一方これを防いだ岡山、いよいよ勝利への進軍体勢に。
直後のCKからの攻撃を防ぐと、カウンターで敵陣右サイドへと運んでいき時間を使い。
そして奥を取った木村がカットインの姿勢を取り、古川に倒されて反則と、終盤の立ち回りとして満点の流れを描きます。

時間を食ってしまった磐田、何とか反転して攻め直し。
その最後の攻撃も、古川の左サイドの突破からクロスが上がり、ジャーメインがヘディングシュート。
個々の能力を活かす攻撃を貫きましたが、このシュートも枠外に終わり万事休す。

そしてゴールキックでの再開直後、試合終了の笛が鳴り響き。
初の逆転かつ上位との戦いを制した岡山、勢いをもって最終盤を迎えられたでしょうか。

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