ぶらりドリブルの旅

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DAZN観戦 2023年J2リーグ第33節 ブラウブリッツ秋田vsジュビロ磐田

2023-09-04 16:02:17 | サッカー視聴記(2023年J2)

※前回の秋田の記事はこちら(30節・ヴェルディ戦、0-1)
※前回の磐田の記事はこちら(28節・いわき戦、1-0)
※前回対戦時の記事はこちら(19節、磐田 2-0 秋田)

<秋田スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 中止になった26節・町田戦の代替試合が決定し、10/14に挟まれる。(38節・39節の間の2週間のインターバル内)なお、決定までに相手の町田の姿勢もあり一悶着あったようで。

<磐田スタメン>

  • 前節(32節・千葉戦、2-3)出場停止だったジャーメインがスタメンに復帰。
  • 中川が(藤枝へ)レンタル移籍となり、30節(町田戦、1-2)をもって登録抹消。
  • 29節(仙台戦、4-1)で負傷により(HTで)交代し以降離脱していた上原が、4試合ぶりにスタメン復帰。(放送席の談)

ボトムハーフ=即残留争いという趣のある、現在のJ2リーグ。
前半勢いが良かった秋田もその例に漏れず、次第に勢いを失い、18節以降トップハーフから陥落して以降定着する事となり。
未だ降格圏とは差があるものの、結局は残留が目標となる状況となってきました。

前回で触れた通り、パワーサッカーのスタイルを(部分的でも)取り入れるクラブが膨れ上がっている状況では、一本槍しかない秋田はどうしても見劣りしてしまいがちに。
停滞気味ななか、前節から清水・磐田の降格組とのホームでの連戦を迎え。
前節の清水戦は引き分け(1-1)と善戦し、ある程度勢いを持ってこの日に臨む事となったでしょうか。

前回対戦時も述べた通り、個人的にこの組み合わせは注目カードであり。
双方スタイルが全く異なる対戦もこの試合が通算4度目で、そろそろ初勝利が欲しい秋田。

磐田はアウェイという事もあり、ジャーメイン狙いのロングボールと、らしくないながらも慎重な立ち回り。
要は秋田と同じ土俵に立っているかのようなサッカーで、こうなると秋田のストロングポイントが発揮され易い状態となります。
クリアボールに対し青木が広範囲に動き回りターゲット役をこなす事で、秋田のラフな素早い繋ぎを円滑化させて好機を量産。
7分にはそのこぼれ球を齋藤恵が拾いにいき、ディフェンスに遭いさらにこぼれた所を畑が走り込んでロングシュート(枠外)と、遠目ながらもファーストシュートに辿り着き。

しかしその直後の磐田、ゴールキックからロングフィードのセカンドボールを拾っての攻撃で、右ポケットへと切り込んだ松本昌がクロス。
金子が収めた所をクリアされるも、拾った上原が放ったミドルシュートがゴールバーを掠める際どいフィニッシュに。
これ以降、秋田の攻撃に慣れも見せた事もありペースを確保します。
しかしその内容は相変わらず、秋田譲りの縦に速い攻撃が中心と前回対戦時のギャップが目立ち。

ようやく最後尾からのビルドアップの姿勢を見せたのが15分過ぎで、当然ながらそれに対する秋田のプレッシングの姿勢(それまではロングボール攻勢を磐田に回収された後のゲーゲンプレスが主だった)が個人的な注目点に。
前回対戦時は如何にもボランチの負荷が大きいアンバランスな体勢でしたが、今回は夏場の試合という事もあり最終ラインに詰めにいく回数は大幅に減少。
2トップは相手ボランチの側で構える体勢でしたが、サイドハーフも中央寄りで、同じ相手SHを見る体勢を取り。
そして磐田がサイドバックにボールを出し、初めてSHが詰めにいくという具合に、ある程度ボールを持たせてからプレッシャーを掛ける姿勢となっていました。

ただしそれは磐田が2センターバックで組み立てた際で、ボランチが最終ラインに降りて3枚となるや、すかさずSHの片割れが前線に上がり3枚でプレッシャーを掛けにいき。
ハイプレスと構えの使い分けによるペース配分が肝となりますが、こうして相手の姿勢によって決めるスタイルは迷いが無くなり、夏場では有効という印象を受けました。

磐田はそんな秋田の慎重な姿勢もあり、それほど苦労せずに敵陣までボールを運べるシーンが続いたもののその先が今一つ。
攻撃権を支配したまま飲水タイムが挟まれた(22分)ものの、第2クォーターでは好機を作れないまま別の要因でリズムを乱されます。
それは秋田のラフプレーで、27分に左サイドからの攻勢のなか、パスを出した松原が高田のアフターチャージで足を削られてしまい。
反則となり高田に警告が出されたものの、1分以上倒れ込み何とか起き上がった松原はそれだけでは満足せず(確かに一発レッドでも可笑しくないチャージではあった)、主審への異議も長くなり。

気を取り直す磐田、ここからフリーキック→左スローイン→左コーナーキックとセットプレーが続き。
そしてそのCKも素早くリスタート(ただしクロス)と倦怠感を巻き直すように攻め、最後はドゥドゥがミドルシュートを放つもゴール左へと外れ。
しかしこれで再び秋田と同じような土俵に立ってしまう事となり、秋田へと針が振れる試合展開。
素早い運びから量産される、高田のロングスローというお馴染みの好機のシーンとなり、それを跳ね返し続ける磐田。

平常運転で相手を揺さぶっていく、といった秋田でしたが、磐田の対応もありフィニッシュには繋がらず。
ペースを得ているうちに流れの中からも好機を作りたい所でしたが、40分にこぼれ球を左サイドでダイレクトで繋いでいったものの、飯尾の中央を突くパスがズレてしまいモノに出来ず。
43分には青木がロングシュートを狙うものの枠を捉えられずと、次第に好循環が焦りへと変わってしまったかのようでした。

松原絡みで長く試合が止まった事もあり、目安5分と長めのアディショナルタイム。
秋田はミドルパスを青木が収めたのち再び左サイドから前進し、飯尾が送った緩い縦パスに対し青木は入れ替わりを選択。
これでエリア内を突かんとするも、伊藤槙のディフェンスで倒され奪われてしまい。(反則無し)
この日は磐田も似たようなスタイルを露わにした影響か、磐田とのデュエル勝負で負けてしまう、らしくない絵図も多かった秋田。
終盤には空中戦を制してボールを確保した磐田、そこから好機を作り上原の左手前からのクロスを大外で鈴木雄が折り返し。
ジャーメインが走り込むもクリアされ、エリア内にこぼれた所をすかさず鈴木雄がシュートしましたが前方の松本昌に当たってしまい跳ね返り。
飲水タイム後は好機こそ減ったものの、ゴールを脅かした回数では上回った磐田でしたがリードは奪えず。

スコアレスで折り返し、共に交代も無く後半が開始。
その後半も立ち回りは変わらず、秋田の前線の守備に対し磐田は長いボールも交えながら、という展開に。

そして後半3分、後ろ向きでこぼれ球を確保したドゥドゥへの河野の反則により磐田がFKを得たのが事実上の幕開けとなり。
ここからの右サイドでのFK、キッカー上原のクロスにジャーメインが合わせヘディングシュートを放つもゴール上へと外れ。
直後の4分にも、左サイドで縦パスを受けたジャーメインのポストワークを経てドゥドゥがドリブルという好機に持ち込んだ磐田ですが、ここは諸岡の好ディフェンスに阻まれます。

その後秋田が、再び高田のロングスローを連続で入れる展開へと持ち込むも、冷静に対応する磐田。
11分には秋田の攻撃を切ったのち、ゲーゲンプレスを掛けられるもそれを左サイドでいなし、グラッサが松原とのワンツーで運んで好機を作り。
そして(ドゥドゥの)スルーパスに走り込んだ金子からクロスが上がると、松本昌のヘディングシュートが炸裂し、GK圍が右手一本でセーブ。
左にこぼれた所をジャーメインが詰め、中央へ折り返した所に松本昌が撃ちにいきますが、圍に抑えられて先制はなりません。
この際に両者交錯し圍が痛んだというタイミングで、最初に動いた秋田ベンチ。(畑・齋藤恵→中村・梶谷へと交代)

後は磐田が攻撃を完遂できるかという雰囲気が生まれかかった所で、無事に続行となった圍は低いロングフィードをバウンドさせて敵陣に運ぶという変化を付け。(梶谷に繋がるもシュートは撃てず)
再度流れを奪いに掛かる秋田は、13分磐田が敵陣からバックパスした所を中村が奪いスルーパスと、一気に攻撃の向きを反転させ好機に持ち込み。
ここからはフィニッシュには繋がらずも、こぼれ球を拾わんとした諸岡がドゥドゥのチャージを受ける形となって反則、右サイドからのFKを得ます。
キッカー水谷が外から巻く軌道でクロスを送り、絶妙なコースに入ったそのボールは中央の青木を越え、ファーサイドに走り込む飯尾の足下へ。
そして綺麗に合わせきった飯尾、ボレーシュートでゴールネットを揺らして先制点を齎します。
手前で走り込んでいた青木ないしは中村のオフサイドを主張する磐田サイドですが当然覆らず、フィニッシュ数で上回りながらビハインドとなってしまい。

目の色を変えて反撃に入る磐田。
キックオフからはGK三浦からのロングフィードで一気に運び(前半のキックオフでも同様の手段)、敵陣でサッカーを展開する流れを作り。
その後17分に右CKを得たというタイミングで、2枚替えを敢行します。(松本・金子→古川・後藤へと交代、ドゥドゥが右SHへシフト)
このCKから、クロスの跳ね返りをドゥドゥがミドルシュートに持っていくもブロックに阻まれ。

しかし22分、再び中村のボール奪取で矢印を反転させた秋田。
梶谷がドリブルで持ち運び、グラッサの好ディフェンスで止めたもののこぼれ球を拾った藤山が上原にチャージされて反則。(上原に警告)
先程と似たような流れで同サイドからのFKとなるなど、秋田のカウンターが攻勢の中での警笛となり得る展開に。(ここからはフィニッシュに繋がらず)

そのまま23分に飲水タイムが挟まれ、再開して間も無く青木→丹羽へと交代した秋田。
この日は元々抑えめなプレッシングなうえ、右に回ったドゥドゥがボランチの位置まで降りてパスを引き出すようになったのちはボールを奪う事は困難となります。
守勢は必至な秋田ですが、磐田の攻撃機会を減らすに越した事は無く。
そんな思考が気を逸らせたか、27分に(再び右サイドからのFKで)中村のヘディングシュートがGK三浦にキャッチされると、素早いスローを妨害しにいった丹羽が投入から1分足らずで警告を受けてしまいました。

そして及び腰となるかのように磐田の攻勢が始まり、29分に左サイドでのパスワークが遮断されるも、拾った古川のサイドチェンジで逆からの攻め。
そして上原のクロスを後藤がヘディングシュートに持っていきましたが、ゴール左へと惜しくも外れ。
続く30分には自陣でのビルドアップの成功から、鹿沼が中央をドリブルする所を梶谷に倒されて反則、直接FKに。
遠目ながらもキッカー・ドゥドゥが直接狙うと、壁の端の丹羽の腕に当たった事でハンドとなり、距離が近くなって再度直接FK。
今度は上原が直接狙うも、ブラインドを務めていた味方にぶち当ててしまいモノに出来ず。
その後も33分にCK攻勢に入り2本続けるも、サインプレー気味のクロスからの古川のボレーシュートがジャストミート出来ず(2本目)と、ゴール前での運気に嫌われる磐田。
36分に再度ベンチが動き、鹿沼・上原→山本・藤川へと2枚替え。
ドゥドゥがボランチに回る事で、ドイスボランチをそっくり交換と思い切った手を打ちます。(SHは右が藤川・左が古川)

37分、秋田は再度右から高田がロングスローを入れるも跳ね返され、その後の二次攻撃も阿部の折り返しをGK三浦が落ち着いてキャッチ。
すると三浦のロングフィードからカウンターに持ち込み、秋田は先程の丹羽の警告もありそれを阻めず(シュートまではいけず)と、自身の振る舞いが跳ね返ってくる格好となり。

それでも38分に最後のカードを切り。(諸岡・水谷→小柳・三上)
運動量を補填し、41分にゲーゲンプレスを掛けた末に小柳がパスカットに成功。
しかしショートカウンターに持ち込んだものの、こぼれ球を拾いにいった丹羽、トラップかエリア内へのパスか中途半端なタッチをしてしまい実りません。

すると直後に再び右CKに持ち込んだ磐田。
キッカーは山本に変わり、そのクロスをGK圍がパンチングで弾くも左ポケットで古川が拾い、ボールキープで惹きつけたのち中央の藤川へと戻し。
そしてダイレクトで放たれたミドルシュートが、良くコントロールされてゴール左上へと突き刺さります。
技で秋田ディフェンスを上回り、同点に追い付いた磐田。

勝ち点3のためには攻めなければならなくなった秋田。
また右スローインを得て高田がロングスロー、こぼれ球を磐田のクリアミスにより高田がシュートに持ち込むもGK三浦がキャッチ。
すると三浦のフィードを後藤が収めてカウンター(山本のクロスから藤川がヘディングシュート、高田がブロック)と、ベクトルを前に向けた事で逆にカウンターの恐怖を浴びる展開となり。

しかし45分に逆にカウンターに持ち込んだ秋田、梶谷のドリブルで一気に敵陣に運び。
左へと流れてクロスを送るもブロックされたのち、ドゥドゥのクリアに蓋をする梶谷、というシーンで一悶着。
ドゥドゥが強引に追いかけた結果、小泣きじじいを彷彿とさせるように梶谷の背中に覆いかぶさる格好となったドゥドゥ。
これに対し反則の笛が鳴らなかった(秋田のCKに)事でいきり立つ秋田ベンチ、既に退いた畑が暴言により警告を受けてしまいます。
ここからのCKでも逆に磐田のカウンターを招く(後藤へのスルーパスをGK圍が前に出てクリア)など、不穏な空気となってきた秋田。

その後秋田が好機を作っても、オフサイドを取られた梶谷がボールを蹴り出した事で警告を受けるという具合にそれは晴れる事無く。
先程のシーンの影響で、目安の6分から大幅に過ぎても尚も続く試合時間、その中でも磐田は冷静に最終ラインから隙を窺う攻撃。
流石に時間が無くグラッサのロングパスを選択するも、後藤フリック→ジャーメイン落としで裏を突く事に成功、エリア内に抜け出した藤川がシュート。
しかしこの決定的なフィニッシュもGK圍がセーブ、跳ね返りを後藤がヘッドで詰めたもののこれもゴール右へと逸れてしまい、何とも惜しい絵図で試合は締められ。
1-1で引き分けと、どちらにとっても悔やまれる結果に終わってしまいました。

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