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DAZN観戦 2022年J2リーグ第32節 横浜FCvsファジアーノ岡山

2022-08-22 16:01:34 | サッカー視聴記(2022年J2)

※前回の横浜FCの記事はこちら(28節・ヴェルディ戦、1-0)
※前回の岡山の記事はこちら(29節・千葉戦、1-1)
※前回の両クラブの対戦はこちら(5節、岡山 1-1 横浜FC)

<前節からの変更>

横浜FC=前節が順延で火曜にずれ込んだため中3日に。サウロ・ミネイロ(前節前半に負傷交代、渡邉が55分出場)に代わり伊藤(シャドーに入り、小川がシャドー→FWへシフト)、山下に代わり特別指定の近藤がスタメン、計2人を入れ替え。新加入の助っ人マルセロ・ライアンが初のベンチ入り。

岡山=柳の出場停止のみならず、アクシデント(後述)により急遽6人入れ替えを余儀なくされる。フォーメーションを3-4-2-1へとシフトし、外れたのは柳のほか徳元・河野・本山・田中の不動のレギュラー陣に、切り札のチアゴ・アウベス。彼らの代わりは濱田、ステファン・ムーク、成瀬の他新戦力の輪笠。それに宮崎智彦・宮崎幾笑がベンチ外から格上げ。その他廣木・野口・関戸と、ベンチにも緊急的に格上げされた顔ぶれが並んだ。

スタメン

予期せぬ事態に塗れたうえでこの試合を迎えた両クラブ。
横浜FCは、中止(台風に拠るもの)となった前節・群馬戦が次のミッドウィークに即組み込まれる事となり、勝利した(1-0)もののコンディション面で難儀する事が予想される一戦。

しかし岡山の方は、直前になってウィルス感染者が続出するという塗れ方となり。
レギュラー陣が揃ってベンチ外となったメンバーを見ても、白紙状態から選考を余儀なくされた事が想像出来ます。
秋田から獲得(強奪?)した輪笠を初出場初スタメンという加え方をした他、両宮崎(宮崎智・宮崎幾)を再度組み込むなど、固定傾向だったスタメンが一気に入れ替わる事となりました。
尚3-4-2-1へと布陣も変更しましたが、これは首位・横浜FC対策の意図で決められていたものであるとの事。

そんな緊急事態を強いられた岡山、試合の入りこそ2分足らずで3本クロスを入れるなど押し込んだものの、防がれると一転。
前半4分敵陣でのパスワークの中、宮崎幾のヒールパスが繋がらずという拙い失い方からカウンターを受け、拾った伊藤のスルーパスで小川がGKと一対一になるという横浜FCの決定機。
エリア内に進入してGK堀田を左にかわそうとした小川が倒れるというシーンになりましたが、堀田は小川に触れておらずノーファールで防ぎ。
ここから横浜FCペースとなり、続く5分にも中村拓海の裏へのロングパスに走り込んだ近藤が中央へ横パス、伊藤が放ったダイレクトでのシュートが右ゴールポストを直撃。
その後のコーナーキックからも、セカンドボールを拾い続けた末に3度目のクロスを小川が落とし、伊藤がボレーシュートにいくもオフサイド。
圧を掛け続ける横浜FC、首位チームらしいサッカーを見せます。

その後は3-4-2-1同士のビルドアップ合戦へと場面は映り。
岡山は3バックといっても、普段が4バックなのでセンターバック2人+サイドバック1人という組み合わせ。
 CB CB SB
SB DH DH SH
図的に簡単に表すと↑のような布陣なので、SBが本職の宮崎智をどう前線に絡ませるかが肝となりそうであり。
ボランチ1人がヨルディ・バイスと濱田の間に降りるという最終ラインの形が何度か見られたものの、結局は横浜FCのプレッシングの前に、前線狙いのロングボールが多く割合を占め効果的とはいきません。

一方の横浜FCは、前節から続く岩武の不在で、左右のCB(右=中村拓・左=亀川)がともにSBが本職の人材。(岩武も前年まではSBの選手でしたが)
そのため両者ともワイドに開くのを基本形としつつ、GKスペンド・ブローダーセンも前に出て絡むビルドアップ。
それに加え、ドイスボランチの片割れである和田がワイパーの如くサイドでボールに絡むというスタイル。
レーンチェンジのパスをハッキリさせたパスワークによる前進を主体として、攻撃を作っていきます。

飲水タイムが挟まれる(23分)と、そんな定型を持つ横浜FCが、急造的な岡山を制して徐々に押し込むという流れになり。
攻撃権を支配していくも、31分にはスルーパスに走り込んだ近藤のクロスから、小川がヘディングシュートを放つも枠を捉えられず。
悔しさの感情をゴールバーを殴るという行為で露わにする小川、良いペースながらもそれをスコアに繋げられないもどかしさがチームからも感じられ。

すると徐々に自陣でのパスミスが目立ち流れが悪くなり。
そんな中迎えた41分、ハイボールの競り合いで横浜FC・伊藤と岡山・宮崎智が激突し、両者倒れ込んでしまい。
宮崎智の頭部(顎の辺り?)から出血するという事態に発展し、両者ピッチ外に出たものの、直ぐに復帰した伊藤を尻目に宮崎智は顔の周囲部にテーピングがぐるりと巻かれる痛々しい絵図で復帰する事となりました。

数的不利の間ボールキープに徹した岡山、宮崎智が復帰して迎えたアディショナルタイム、プレスに成功して敵陣深め右サイドで成瀬がボールカット。
拾ったムークがエリア内右からマイナスのクロスを入れ、ニアサイドでミッチェル・デュークが合わせにいくも眼前でクリアされ実らず。
その後もスローインからの攻撃で佐野がシュートを放つ(枠外)など、最後は岡山の攻勢が描かれて前半が終了。

ハーフタイムで横浜FCが動き、何度か岡山のチャージを受けて痛んでいた長谷川が交代となり、松浦を同ポジションで投入。
迎えた後半、その横浜FCが前半同様に攻撃。
サイドに開いた和田によりパスワークを展開しクロスまで持っていく事数度と押し込むも、クロス精度を欠くなどして成果は挙げられず。

反対に岡山は後半7分、横浜FCのお株を奪うようにレーンチェンジのパス主体で左サイドを前進、宮崎智斜めの縦パス→輪笠スルー→デュークエリア内へダイレクトパスという流れる攻撃。(輪笠が走り込むも繋がらず)
ここから雲行きが怪しくなってくる横浜FC、10分の攻撃では上げられたクロスに対し伊藤が合わせにいくと、バイスとの競り合いに。
縺れて倒れ込んだ末に、バイスの脚が伊藤の頭部を襲う事態となり、たまらず主審の笛が鳴り響きます。
故意か否かを巡り両軍入り乱れるシーンとなりましたが、バイスに警告が出された事で何とか決着。

冷静さを欠く懸念が強まる中で、岡山は得意手であるデューク狙いのロングパスへと攻撃を切り替え。
さらにデュークが右サイドでターゲットとなるのに努めた事で、そこから好循環を掴みます。
16分にはそのデュークの落としからムーク→輪笠→宮崎幾とパスを繋げた所、宮崎幾が横浜FC・ガブリエウに反則を受けた事で直接フリーキックの好機。
これをバイスが直接狙うも、ゴールほぼ正面となりGKブローダーセンが抑えます。

横浜FCは劣勢を受け、さらにベンチが動いたのが19分。
近藤・武田→山下・山根へと2枚替え、両ウイングバックを一気に取り替える策を採ります。
それとほぼ同時に岡山も動き宮崎幾→ハンイヴォンへと交代。
その後はボールを顔面に受けて輪笠が倒れてしまう(22分)シーンが目立つなど、不透明な中どちらが流れを掴むかといった展開に。

そして24分、ハンイヴォンのドリブルをガブリエルが引っ掛けてしまい反則・警告を受け。
これを期に岡山が押し込み、デュークのシュートがブロックされて右CKを得たのが25分。
ポジション取りで揉めてやや時間が掛けられたのち、キッカー河井のクロスを中央で濱田がヘディングシュートと、フィニッシュに繋げる岡山。
しかし小川のブロックで防いだ横浜FC、こぼれ球をクリアすると拾った山根がドリブルで一気に持ち込んでのカウンターとなり。
そして並走する山下と共に2対1を作った末、横パスを受けた山下がエリア内に進入しシュート。
ボールは前に出たGK堀田がセーブするも、勢いは死なずそのままゴールに吸い込まれて見事にカウンターを完遂させました。
流れ通りの結果が出るとは限らない、サッカーの恐ろしさを対眼するかのような先制点が生まれました。
同時に後半の飲水タイムが挟まれ、さらに岡山が河井→齊藤へと交代して再開された試合。

デューク・齋藤の2トップとしたうえで、佐野が中盤中央へとシフトし、3-3-2-2(輪笠のアンカー?)とも3-5-2(ムークと3ボランチ?)とも取れる布陣へと移行した岡山。
これによりハンイヴォンが突破力を活かしての左ウイングバックへと移ったものの、これが不発。
29分にサイドライン際で横浜FC・山下と競り合い倒された事で、あろう事か報復で山下を押し倒してしまいます。
余計な警告を受ける事態となり、反撃ムードを高められず。
その後33分に、横浜FC・山根のドリブルを反則で止めた濱田も警告を受ける等、リードされた事で苦しさが一気に露呈してしまった感じでした。
そしてそれと同時に成瀬が足を攣らせてしまい、交代の措置が採られ。
成瀬とともにムークが退き喜山・野口を投入、ハンイヴォンが今度は右WBへと移るなど急場のやり繰りを強いられます。

一向に上向かない流れのまま時間を費やしたものの、迎えた41分。(横浜FCは39分に田部井→ハイネルに交代)
GK堀田のフィードから右サイドでボールを運び、エリア内中央でパスを受けたデュークがシュート。
しかしGKブローダーセンのセーブに阻まれ、乾坤一擲といった好機もモノに出来ず終わります。

43分に横浜FCも最後の交代カードを使い、伊藤→高橋。
これで山下がシャドーに、中村拓が右WBにシフトと一列ずつ上がり守備固め。
苦しい岡山はATを待たずしてバイスが前線に上がるパワープレイ体制へと移行し、CKから再び濱田がヘディングシュートを放つ(ゴール左へ外れ)など見せ場も作り、決してノーチャンスでは無かっただけに結果が出ないのがもどかしくもあり。

再びのCKでGK堀田も前線に上がるなど押し込む岡山でしたがATも終盤、チャージを受けて倒れ込む横浜FC・山下に対してデュークが頭部を蹴りにいった?事で、山下が(痛む足を堪えながら)ヒートアップし再度揉める事態に。
頂けないシーンを作る事3度とあっては、勝負運を呼び込むに至らないのも道義、といった締まらない最後となってしまったでしょうか。

結局1-0のまま横浜FCが勝利に辿り着き。
新潟戦(23節)同様、苦しい展開を強いられながらも昇格争いのライバルを振り切る試合となり、残り10試合で大団円へと向かう体勢を作り上げられるでしょうか。


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